因幡屋ぶろぐ

劇評かわら版「因幡屋通信」主宰
宮本起代子による幸せの観劇記録。
舞台の印象をより的確により豊かに記せますよう・・・

劇団民藝出『ワーニャ、ソーニャ、マーシャ、と、スパイク』

2020-09-24 | 舞台
*クリストファー・デュラング作 丹野郁弓翻訳・演出 公式サイトはこちら 10月4日まで 紀伊國屋サザンシアターTAKASHIMAYA 2月の『白い花』以来7か月ぶりの民藝公演は、2013年ブロードウェイで大評判となった喜劇である。一瞬、本多劇場での加藤健一事務所公演と見まごうテイストであるが、公演パンフレット掲載の訳・演出の丹野郁弓の「雑記」には、ゴリーキー原作の『どん底』を敗戦後の東京に舞台を置 . . . 本文を読む
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演劇集団円トライアルリーディング公演『虫たちの日』

2020-09-22 | 舞台
*別役実作 内藤裕子演出 公式サイトはこちら 吉祥寺シアター 22日終了  本作はもともと77年に放送された「ステレオドラマ」であった由。中村伸郎と長岡輝子の共演である。ネットで検索するとこちらのサイトで視聴できる!演劇集団円では83年、ステージ円(このときは新宿・成子坂)の公演が最初である。自分は90年だったろうか、梅の季節、渋谷ジャンジャンで中村伸郎と平木久子の共演の舞台を観た記憶がある(ジャ . . . 本文を読む
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演劇集団円・プラスワン企画『初萩ノ花』

2020-09-19 | 舞台
*内藤裕子作・演出 公式サイトはこちら 横浜の県民共済みらいホール、相模原南市民ホールを経て、20日北とぴあ つつじホールにて終了 2014年の初演(blog記事)は、読売演劇大賞優秀作品賞ならびに優秀主演女優賞(高林由紀子)、鶴屋南北戯曲賞ノミネートの高評価を得た。一部新しいキャストが加わり、「プラスワン企画」として6年ぶりの再演となった。 初演のとき、いったい自分は何を観て何を考えていたのかと . . . 本文を読む
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演劇企画イロトリドリノハナvol.3 『明日―1945年8月8日・長崎―』

2020-09-03 | 舞台
*井上光晴原作 森下知香脚本演出 公式サイトはこちら シアターχ提携公演 6日終了 演劇企画イロトリドリノハナは、劇団光希の俳優・森下知香が「一つの色にこだわらず、自由に多彩な花を咲かせる」をコンセプトに2018年に旗揚げしたユニットである。第2回公演『人生のおまけ~Collateral Beauty』(2019年9月)はネット視聴にて、生の舞台はこのたびが初めてとなる。一部ダブルキャスト . . . 本文を読む
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2020年9月の観劇と俳句の予定

2020-09-02 | お知らせ
 昨日から気温が下がり、残暑も和らいで凌ぎやすくなりました。秋の訪れにはいつもほっとしますが、今年はどうしても不安が募ります。まだまだ感染予防の緊張は解けません。すべての座組が可能な限りの対策で備えておられ、その労苦は察するに余りあります。どうか無事に稽古が進み、初日を迎えられますよう。*演劇企画イロトリドリノハナvol.3 『明日―1945年8月8日・長崎―』井上光晴の原作は、長崎に原子爆弾が投 . . . 本文を読む
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