草莽隊日記

混濁の世を憂いて一言

抑圧的なスターリン主義国家になりつつある日本

2011年01月06日 | 思想家

 民主党政権のなりふりかまわぬ延命策は、あらゆる権力を動員して、反対派を叩きのめそうとしている。千谷由人官房長官などは独裁者気取りである。それはあたかも、スターリンが行ったことと、驚くほど似ているが、日本の愚かな官僚のなかには、民主党に尾っぽを振って、迎合する輩もいる。警察のカレンダーに、驚くなかれ、日の丸を手にした愛国者を取り締まる写真が掲載されたという。出世しか頭にない、官僚のやりそうなことだ。スターリンが粛清を始めたのは1936年のことで、1938年末までに約300万人が殺された。スターリニストによる権力の樹立というのは、死屍累々たる流血に彩られるのである。今の民主党政権がやっていることも、それと大差はない。昨日の友は今日の敵なのである。菅直人が勝とうが、小沢一郎が勝とうが、勝者は敗者に唾をはきかけるのだ。武士の情けなどは、まったく通用しないし、敵と認定されれば、抹殺されてしまうのである。政権交代によって、とんでもないことになるというのは、保守派が予想していたことだ。「他のいかなる国にもまして抑圧的な、資本家的でも労働者でもない国家が支配している」(『抑圧と自由』・石川湧訳)というシモーヌ・ウェーユの言葉が、徐々に現実味を帯びつつある。一度権力を手にしたサヨクは、国民を奴隷に仕立て上げようとするからだ。

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市場原理主義は国のかたちを破壊する元凶だ!

2011年01月06日 | 思想家

 またぞろ市場原理主義者が声高に叫び始めた。産経新聞には伊藤元重や太田弘子らが、構造改革なくして成長なしという文言を並べ立て、財政健全化の道筋をつけることと、自由貿易協定によって、国を開くことの大切さを説いている。とくに太田弘子は、TPPへの参加の必要性を強調している。彼らに共通しているのは、保守主義ではなく、リベラルだということだ。この国の何を守り育てていくかという視点が欠けている。日本は遅れているからの一点張りであった、かつてのサヨク文化人と大差がない。構造改革と国を開くことで、どれだけの痛みがともなうかについて、なぜデータを示さないのだろう。競争力のない産業や地域を切り捨てるのは、社会不安を増大させるだけだ。自民党の政権下で、産業界と政治が結びついてきたのも、悪であるかのように批判しているが、国が関与しない方が不自然なのである。米国や中共は、自国の企業を保護することにかけては、人後に落ちない。グローバル化というのは、あくまでも建前であり、事実はそれとまったく逆なのである。市場原理主義者の亡霊に、菅直人政権も引きずられ気味のようだが、誤りを繰り返す愚だけは、何としても避けなくてはならない。

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