草莽隊日記

混濁の世を憂いて一言

時代を切り拓くのは無知で情熱的な人間たちだ

2024年02月29日 | 祖国日本を救う運動
 報われない人々が世の中を変えていく。それが今まさに起きているのではないだろうか。現状に不満足であればあるほど、新たな冒険に挑戦をすることを己に課すからである。そこでの勝算などどうでもいいので、闇雲に突っ走ることになる。
 エリック・ホッファーは『情熱的な精神状態』(永井陽之助訳)で「ドラステックな変革にゆだねられる人びとは、不適応者の集まりなのである。そして、不適応者は、情熱的な雰囲気のなかでのみ呼吸しうる」と書いている。
 最近の日本の混乱した状況は、時代の変革期特有の現象であり、日本保守党や参政党は爆発的なエネルギーが貯め込んでいるが、それが政治にどう影響を与えるかは、まったく予測が付かない。
 日本保守党に関しては、5万とか6万とか言われる人たちが、SNSでのちょっとした呼びかけだけで、党費を払ってまで党員となったのは衝撃的である。あまりにも短絡的な議論で賛同しかねる面もあるが、それなりの数の日本国民が精神的に高揚した状態になっているのは確かである。その力を侮るべきではないだろう。
 社会に適応しないことや、無知であることをマイナスに考えるのは間違っている。先を見通せるエリートが、未来をつくるのではなく、無知で恐れを知らない者たちが、未知の領域を切り拓き、それを最終的に安定させるのは、また別なテクノクラートなのである。
 政治のプロやエリートの講釈が通用しない時代を、いよいよ迎えつつあるのではないか。日本保守党などのいい加減さを批判することは簡単だが、今後日本が普通の国家になっていくには、名も無き恐れを知らない者たちが先鞭をつけるのではないか。日本保守党が今後どうなるかを、半分期待をこめて見守りたいと思っている。
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自民党の保守派は世代交代を加速させるべきだ!

2024年02月28日 | 政局
 自民党の保守派は世代交代を加速させるべきだろう。清和研の5人衆は立場を失っているが、それ以外の同派の議員たちは、自分たちが中心になって勉強会を立ち上げればいいのだ。安倍元首相がやめろと言ったことを無視し、パーティ券を裏金として使った責任は重い。政治倫理審査会で釈明に追われるというのは、政治家にとっては最悪である。
 政治は権力闘争である。隙を見せれば攻撃され、政治生命を一瞬にして失うのである。安倍元首相がテロに殺害され、それ以降の清和研は、岸田首相の思いの通りに動き、結局は保守派の猛反発を買ってしまった。
 たいした国家観のない5人衆などを期待せず、今はただ政策的に一致する高市早苗さんの旗の下に、一致結束すべきときなのである。そして、11月の総裁選に向けて走り出せばいいのである。それまでに、岸田首相が解散に踏み切るとは、まずは考えられないからである。
 政治家は一度信頼を失ってしまえば、二度と元に戻ることはない。新しい酒は新しい革袋に盛れといわれる。自民党内の保守派若手の時代を迎えたのである。媚中派の長老などの意見を聞く必要はない。岸田首相の二番煎じのような総裁が選ばれれば、そのときは自民党は終わりである。
 自民党などなくなってもいいが、日本が大変なことにならないようにするためにも、是非とも頑張ってもらわなくてはならない。悲観材料ばかりしかないように思えるが、自民党を立て直すには、今がチャンスなのであり、日本のチカラを発揮する上でも、政治がしっかりするしかないのである。
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今政治に求められるのは危機にどう立ち向かうかだ

2024年02月27日 | 祖国日本を救う運動
 政治をクリーンにしますという言葉ほど、大衆受けするプロパガンダはない。しかし、それはあくまでも理想であり、政治はそんな簡単なものではない。清廉潔白な政治家が立派な業績を残したかというと、その逆ではないだろうか。
 現在の日本は安全保障も経済も岐路の立たされている。平時と違ったリーダーシップが求められる。きれいごとでは対処できなくなっているのだ。もっとも深刻な問題は、このまま核無き日本でよいかどうかである。
 ウクライナは核を放棄したからロシアが攻め込んだし、台湾は核を持っていないことで、中国の脅威にさらされている。それが現実なのである。崇高な理想を語ることは自由である。しかし、目の前に迫った危機に対して、政治は何ができるかなのである。
 自民党保守派のパーティ券の不記載問題は、もっと厳しく罰せられてよいだろうが、それと同時に、我が国への中国の浸透工作や、核でもって脅かしてくるような全体主義国家と、どのようにして立ち向かうかは、今の段階で、政治家は自らの言葉で語るべきだろう。
 本来であれば、こうした状況下では、保守が結束して高市早苗さんを応援すると思っていたらば、予想に反して四分五裂の状態である。こんなことでは国家として日本は維持できない。政治ごっこは即刻止めて、お国のために、心ある日本人は結束すべきなのである。
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二・二六事件 五句

2024年02月26日 | 俳句
雪を蹴る軍靴と銃声響く朝

雪降らず二・二六過去なりや

二・二六怠惰な暮らしに刃かな

日本を震撼させた雪の朝

御国とか言葉に涙二・二六







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政治を変えるには官僚を抱き込む必要がある!

2024年02月25日 | 日本保守党
 政治というのもは高度な判断が求められるが、官僚組織を味方に付けなければ何事もなしえない。その場合に参考になるのが、自由党の指導者であった星亨の政治的な手腕である。日本保守党もその点を考慮しなければ、政権の座に近づくことはできないだろう。
 星が藩閥政府の頂点に位置していた伊藤博文と組んだのは、彼が政治家とし手優れていたからだけではない。伊藤によって育成された官僚組織を利用するためであった。星らの自由党は進歩党と合同して憲政党を設立させながらも、すぐに分裂して伊藤と立憲政友会を立ち上げた。実際に国家を運営するためには官僚組織を無視することができず、目の前に政権がぶら下がっていたからである。
 立憲政友会に対抗してできた立憲民政党にしても、進歩党系が中心になったが、桂太郎系の官僚組織があったことで、現実的な政策を打ち出すことができたのである。
 自民党が長期政権を維持してきたのも、バックに官僚組織があったからである。官僚とて一枚岩ではない。その一角に食い込む努力をしなければ、国の政治を変えることはできない。日本保守党が政権の一翼を担うのであれば、そのことを常に念頭に置くべきだろう。単なる悲憤慷慨だけでは、国の政治を動かすことはできないからである。
 
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警視庁が日本国内に設けた中国「秘密警察」の拠点捜査

2024年02月24日 | 安全保障
 遅まきながら、ようやく警視庁公安部は去る21日、中国の秘密警察の関係者の女2人を書類送検した。どのメディアも報道していないが、昨日付のデイリー新潮のネット版が伝えた。
 あくまでも詐欺の疑いではあるが、そのうちの1人は、自民党参議院議員の秘書の肩書を持ち、参議院議員会館の通行証まで保持していた。そこで注目されるのは、捜査を受けた先に、中国が日本国内に設けた「秘密警察の拠点」まで含まれていたことだ。
 その記事によると、2人は共謀してマッサージ店を整体医院と偽り、コロナ対策の持続化給付金100万を騙し取ったもので、秘書の肩書を持っていた女は、一般社団法人日本福州邑社団聯合総会の元理事で、この社団法人が所在地として登記している東京秋葉原のビルは、警視庁公安部が「秘密警察の拠点」としてマークしていた。
 あくまでも書類送検とはいえ、警視庁公安部の御手柄である。今後徹底して捜査をすることで、中国による日本工作の全貌が明らかになることを期待したい。ハニトラや金銭の授受がかなり広範囲に行われているとみられるが、それの歯止めをかける意味でも、今回立件された意義はおおきなものがある。
 しかし、警視庁公安部がいくら頑張っても、岸田首相が待ったをかけるようでは士気にも影響する。警視庁公安部は様々な情報を入手しているはずで、それが政権に打撃を与えるようなものであっても、断固として捜査の手を緩めてはならないのである。
 
 
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政党は政策で政治家は業績で評価すべきだ

2024年02月23日 | 思想家
 ネットを見ていて心配になることがある。政党や政治家を批判する場合に、単なる感情論でXしている人たちが多いからである。中村菊男は『政治家の群像』において政治評論について、次の四つを常に念頭に置くべきだという考え方を示した。
 第一に、政党の批判は政策を中心とすべきである。第二に、政治家の評価はその人の挙げた業績をもってすべきである。第三に、個人面では政治家の負担を減らすような評論が求められる。第四に、政党の権威をたかめ、国民が政党に親しみのもてるような環境をつくるべきであるーと書いた。
 自公政権で景気がどうなっているか、安全保障の面で充実が図られているかということで、痛いところを突くべきなのである。スキャンダルなどは二の次でいい。
 政治家はあくまでも何をしたかである。反対するだけが政治家の仕事ではない。野党であってもできることはあるわけで、そこで判断されるべきだろう。反対のための反対の政党は問題外なのである。
 あくまでも政治家は公的なサービスに徹しなくてはならない。小選挙区になってからなおさらだが、あらゆる相談に応じるとか、小さな会合にまで顔を出すようなことでは、公僕としての使命を果たせない。
 政党を悪しざまに罵るのは、政治不信を高めるだけである。政治を身近に感じてもらうためには、政治の果たしている役割を啓蒙する必要もある。
 中村はあたりまえのことを言っているだけである。スキャンダルだけで投票し、政権交代のかけ声に踊らされた過去を、私たちは反省しなくてはならない。冷静に物事を見るためには、床屋政談のレベルの議論に迎合してはならないのである。
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日本の偵察衛星は世界でもトップクラスだ!

2024年02月22日 | 安全保障
 日本は少ない予算であっても、着実に防衛力を強化させてきた。江畑謙介の『日本が軍事大国になる日』では純国産のH-ⅡAロケットに触れ、それが実用化されることを先にあるのは「日本が必要とあればいつでも強力なミサイル兵器を開発できる技術をもっていることも、また意味しているのである」と書いていた。
 1994年に初版が発行されたが、そこまで問題にした識者は少なかった。しかし、去る1月12日に種子島から打ち上げられたH-ⅡAロケットは、情報収集衛星「光学8号機」を軌道に乗せることに成功した。
 今回の成功によって日本派、光学衛星3機、レーダー衛星5機、データ中継1機の9機体制から、光学衛星が4機となり10機体制となった。光学衛星は地上の1メートルのものまで観測が可能だといわれている。
 また、江畑は「米国などはおそらくこの種の偵察衛星を日本が開発し、運用することを非常に嫌がるだろう。また、偵察衛星に自分の国が除かれることを嫌がるアジアの国も多いだろう」とも指摘していたが、米国からの横槍が入ることもなく、現実に日本はその能力を手にしたのである。
 日本が巡航ミサイルや地対艦ミサイルの命中度を高めるためにも、必要不可欠なのが情報収集衛星ではないだろうか。さらに、そこまでの技術があれば、核を搭載させることも難しくはない。
 すでに日本は軍事力を強化する潜在的力は備えており、最終的には政治がどう決断するかなのである。
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今ネットに求められるのは冷静な議論だ!

2024年02月22日 | ネット
 最初はブログから始まって、フェイスブックやツイッターまでやるようになりましたが、自分の思いの丈をたかることができるのはブログです。ここで投稿したものをツイッターでもアップしていますが、せいぜい目に触れるのは500人程度だとしても、僕にとってはそれで十分です。
 商売ではなくて、自分の考えを整理するために書いているわけですから、あくまでも自分のためであるからです。ビジネスでネットを使っている人たちは、そんなわけにはいかないようです。人の気を惹くようなことを言わないと、読む人は限られてしまうからです。それで極論を吐いて、賛同者を呼び集めようとします。
 しかし、冷静に物事を判断し、日本の行く末を心配する人たちの言説は、孤独な営みではないかと思います。時代より一歩前を進むだけで、多くの人から理解されないからです。多数派を形成しようとすれば、大衆迎合的になりがちです。そこから距離を置くことができなければ、思想家と呼ぶには値しないのです。
 ネットのユーチューバーが一時期ほど盛り上がっていないように見えるのは、底の浅さが露呈してしまったからではないでしょうか。やはり今は古典を読むべきです。いくら情報が大切だとしても、それにだけ振り回されてはなりません。僕のネット歴も長くなりましたが、「犬笛」とか「限界」とか言われないようにするためにも、まともな思想家の本をじっくり読まねば、と思います。
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『沈黙の艦隊』のやまとは核搭載の原子力潜水艦

2024年02月21日 | 安全保障
『沈黙の艦隊』の映画を何度も見ている。第七艦隊が東京湾での戦闘はあきらめたのは、原子力潜水艦「独立国家やまと」が核を保有していたからである。
 そのことが私たちに問いかけてくるのは、今のままでは日本国民の命を守れないということではないか。日本の周辺には核を持った独裁国家が三つもある。いずれもとんでもない独裁者が統治している。人の命など虫けらのように思っている。
 いかに自衛力を強化しても、いくら防衛費を増やしても、日本を守り抜くことは難しい。それらの国が攻めてこないようにするためには、核武装という選択肢は避けては通れない。『沈黙の艦隊』はよく考え抜かれたストーリーからなっており、大いに参考になるのではないか。
 ウクライナは米英ロなどの要求に受け入れて核を放棄したことで、現在の悲惨な結果を招いてしまった。今後、私たちはどうすべきか。海江田艦長は何を言いたいのか。そのことを考えるべきではないだろうか。これまでは保守からリベラルまで、米国の核抑止力を信じてきた。しかし、実際に日本が核攻撃をされた場合に、米国は日本のために核で反撃してくれるだろうか。日本国民の命を守るのは、国家としての日本以外になく、私たちは重い決断をしなくてはならないのである。
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