草莽隊日記

混濁の世を憂いて一言

中共の侵略を撃退するためには法を超える力の発動も!

2021年02月28日 | 安全保障
政権与党であるはずの自民党から、安全保障に対する議論が起きないのは、それだけ危機感が乏しいからだろう。大統領がバイデンに代って、アメリカの対中政策は融和的になることが予想される。トランプの再選を阻止したかった勢力は、総力を挙げてバイデンを応援した。マスコミやウオール街、フェイスブックやグーグルなどは、中共との関係が指摘されており、徐々にアメリカが中共寄りになることは確実である▼人権を重んじるのが民主党だから、バイデンがウイグル人に対する虐殺を許さないだろうとの見方は、あまりにも甘過ぎる。アメリカ通と評される人たちの多くが楽観論に与しているのは、本質を見抜いていないからなのである。先の戦争で我が国が清水の舞台から飛び落ちる決断をしなくてはならなかったのは、アメリカと当時の国民党政権が我が国を敵として見ていたからなのである。膨大な人口を擁する国家や国民の方が、市場としては意味があるからであり、自由と民主主義などどうでもよいのである▼戦後の我が国は、自らの生存を他国に依存してきた。自ら血を流す覚悟がない国民が、どうして国民の命を守ることができるだろう。危機が迫ってきているにもかかわらず、国会の議論は党利党略に終始し、日本をどう守り抜くかに関しては、ほとんど取り上げられない。台湾や尖閣諸島への中共の侵攻といった事態になれば、平和ボケは解消されるだろうが、それでは遅過ぎる。もはや憲法改正をしている時間的余裕はない。超法規的な対応によって、中共軍を独力で撃退できるかどうかなのである。残された時間はほんのわずかである。
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世界も日本も不合理な力を制御できなくなってきている!

2021年02月27日 | 思想家
今の世界や日本の動きをみていると、人々はわざわざ破滅に向かって突き進んでいるように思えてならない。ドストエフスキーは『地下生活者の手記』(中村融訳)において「人間というものは自分自身の本当の利害はちゃんと承知していながら、それを後回しにして別な途へと、冒険へと、一か八かの道を進む」と書いている。中村菊男が『天皇制ファシズム論』で引用しており、日本が軍国主義に突き進んだのは、不合理な力を制御できなかったのが、根本的な原因だというのだ▼中村は、それ以外にもベルジャーエフの「歴史のうちにも、また合理的要素ばかりでなく、力強い非合理的要素がはたらいているのである。人間は、こうした歴史の非合理性に打ちのめされ、混沌に傷つけられ、宿命的な暴力に鞭うたれて、自分が次第に人間でないものにかわってゆく事実を、いやでも認めざるを得なくなる」(『現代における人間の運命』野口啓祐訳)という文章を紹介している▼中村は教条的な左翼の天皇制批判を展開するなかで、歴史を突き動かした現実を直視したのである。昨今の批判のための批判に民衆が迎合するのは、単に騒ぎたいだけなのである。それによって引き起こされる混乱を望んでいるのだ。これは世界にとっても、日本にとっても由々しき事態である。悪霊に取りつかれた豚が湖になだれ込んで溺死したように、合理的な判断ができなくなっているのではないか▼歯止めをかけようとして、ネット言論が必死に抵抗しても、情勢はどんどん悪化している。かつてのように軍国主義化することは考えられないとしても、このままでは、凶暴な敵である中共に対して、自ら武装解除し、かけがえのない自由を失いかねない。それで本当に良いのだろうか。
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トランプ現象には一過性でなく世界を変革するエネルギーが!

2021年02月26日 | アメリカ
トランプは敗れ去ったのであろうか。日本の保守派にまで影響を与えたトランプ現象とは一体何であったのだろうか。トランプを支持する人たちは陰謀論に加担しただけであったのだろうか。彼らは新たな神話を必要としたのである▼山口昌男は神話について「われわれの心の底に沈殿して、われわれの意識の表層を決定するエピステーメ(認識)の膜のようなものであることは、ここ10数年の神話研究が明らかにした」(『歴史・祝祭・神話』)と書いている。人間は合理的な動物ではなく、ともすれは快不快とかの感情に押し流されて、単純の物事を割り切りたいのである。だからこそトランプが英雄視されることになったのだ▼政治を動かす力が不合理な情動であることを山口は見抜いていた。「政治的世界がもっとも喚起しやすいのは、世界を脅かしている隠れた世界からの諸力が、この世界に侵入し、この世界を擾乱し、秩序を崩壊させ、死がこの世界を支配するが、神の申し子たる聖痕を帯びた英雄が立ち現われ、この魔性の者を斃し、この世界に統一と光明を回復するというパターンの説明である」(『同』)▼リベラルを気取ったマスコミがトランプ支持者を恐れたのは、爆発的なエネルギーを秘めていると勘付いたからだろう。神話的モデルの悪魔として中共が名指しされたことは興味深い。実際に中共が行っていることは残酷非道である。トランプ現象は一時的なものではない。統御することができない民衆のエネルギーの爆発であり、甘く見てはならないのである。
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危機の時代の指導者はプライドだけのエリートに非ず!

2021年02月25日 | 思想家
危機の時代にはどのような人材が必要なのだろうか。永井陽之助は『現代と戦略』において、旅順攻防戦での伊地知幸助と児玉源太郎の違いを指摘している。伊地知は砲兵科出身の生え抜きで、士官学校卒業後、最初から参謀将校として軍官僚機構の中で純粋培養されたキャリアであった。中尉のときにはドイツに留学し、軍部切ってのヨーロッパ通であった。これに対して、児玉は伍長からスタートし、下士官を4年間もやらされた。それだけに伊地知のように固定観念に捉われることがなかった▼永井は児玉の優れた点として、28センチ榴弾砲の陣地変換を命じた際に、プロの専門家から1カ月か二カ月かかるといわれたのを20数時間でやりとげさせたことや、児玉は歩兵の突撃にあたっても、30人ずつに区分けして、攻撃隊計上、山に登間隔を置かせたことを挙げている▼永井は児玉について「ながくヨーロッパ留学などしなかったことが、どれほど有益であったか、はかりしれない」と書いたのである。目の前の現実を直視して、一列にきちんと整列して、直立不動にゆっくり前進するといった戦術を取らなかったことなどが、結果的に功を奏したのである。日露戦争当時は軍人のプロを養成している暇がなかったことで、フレッシュな感覚をもった指導者が先頭に立ったのである▼あらゆる状況に対応できる柔軟な思考がなければ、危機は突破できない。想定外のことが起きるわけで、予測しがたいミスと失敗をどう乗り切るかが重要であり、エリートのプライドと固定観念では対処できないのである。
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安全保障上の危機を考慮すれば核武装の議論を避けてはならない!

2021年02月24日 | 安全保障
我が国の最大の危機は、韓国と北朝鮮と一緒になろうとしていることだ。韓国民の反日感情は想像を絶するものがあり、そこに核武装をした北朝鮮がくっつけば、日本は安全保障上の重大な試練を迎えるのである。その背後に軍事大国の中共が控えていることも、私たちは忘れてはならない▼昨日の虎ノ門ニュースでも、西岡力氏がそのことに言及していた。今のままの日本では、交戦権無き憲法を押し戴き、集団的自衛権にしても、一部しか容認されないようでは、それらの国に軍事占領される可能性すらある▼国会の論議をみていると、与野党を通じて、そうした現状認識は皆無である。平和ボケから抜け出せないのである。櫻井よしこ氏の核武装論は検討に値する。櫻井氏は「日本は英国やフランスのような国になる必要がある。その核心は原子力潜水艦を造り、核兵器を搭載して保持することだ 」と述べているからだ▼軍事的に弱小な国家では、いかに正論を吐いても通用しない。完ぺきではない対ミサイル防御に莫大な経費を使うのよりも、はるかに効率的でもある。もはやその議論を避けて通ることはできないのである。いざ日本が核攻撃された場合に反撃をするのである。刺し違える覚悟を示すことでしか、国民の命を守ることはできないのである。我が国の技術をもってすれば、それほど難しいことではない。被爆国だからこそ、3度目の核攻撃に遭わないように、私たちは決断しなくてはならないのである。


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新型コロナ対策が功を奏し日本の死亡者数11年ぶりに減少!

2021年02月23日 | 感染症
日本国民はもっと自信を持つべきである。新型コロナウイルス対策で、あたかも日本が失敗し、医療が崩壊したというのは、まさしく根拠のないデマである。未曽有の国難に対して日本国民が結束して対処した。マスコミや野党が喧伝した欧米より、はるかに感染者数も死者数も少ないのである▼昨年の日本での死亡数は前年より比較して、約9000人減少した。高齢化が進んだことで、平均20000人程度毎年増えていたにもかかわらず、その傾向に歯止めがかかったのである。とくに減少傾向が著しいのは呼吸器系疾患であった。新型コロナウイルス以外の肺炎や、インフルエンザによる死者数が減ったことが大きく影響した。本来であれば死ななくてはならない人たちまでも、死ななくてすんだのである▼日本国民は世界に対して胸を張るべきであり、卑屈になる必要などまったくないのである。そこにプラスしてワクチンの接種も始まっており、鬼に金棒ではないだろうか。自虐的な悲観論を振りかざし、東京オリンピック・パラリンピックを中止するなどというのは、愚の骨頂以外の何物でもないのである。マスクをし、手洗いをするという生活を続けていけば、間違いなく我が国は新型コロナウイルスとの闘いに勝つことができるのだ▼エビデンスにもとづかずに、不安感を煽りたてる者たちに騙されてはならない。日本の行ってきた対策は大筋では間違っておらず、批判のための批判は政局に利用したいだけなのである。
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ファイザー製ワクチンの効果が抜群であることが明らかに!

2021年02月22日 | 感染症
ようやく日本でもファイザー製ワクチンの接種が始まった。手始めに医療関係者から行われ、65歳以上の高齢者も優先的にその対象となる▼朝日新聞の昨日のデジタルニュースによると、イスラエル保健省は20日、ファイザー製のワクチンを2回接種して未接種と比べた場合に、死亡を防ぐ効果は99%だったことを明らかにした。重症化を防ぐ効果は99・2%、入院は防ぐ効果は98・9%、感染を防ぐ効果は95・8パーセントであった。1週間後では若干低くなったものの、それでもかなりの効果があった▼これから日本は本格的な春に向かっていく。夏までは感染拡大が抑えられたとしても、それ以降は予断を許さない。感染力の高い変異株が広まることも予想される。基礎疾患のある人は自分から申し出れば、早期接種を受けられることになっている。感染拡大を防ぐにはワクチンしかなく、それに期待するしかないのである。何もしなければ冬には第4波が予想され、いつになっても新型コロナウイルスとの闘いは終わらない▼先行している欧米からの副反応の情報も入ってきており、それを参考にしながら、対処すれば、最悪の事態は最小限にすることができるはずだ。恐れては何も変わらない。勇気をもって私たちは一歩前進すべきなのである。
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「戦々兢々」と国家の舵取りをした陸奥宗光は政治家の手本!

2021年02月21日 | 思想家
江藤淳に「戦々兢々(せんせんきょうきょう)」というエッセイがある。江藤は陸奥宗光を政治家として高く評価する。陸奥は日清戦争の開戦と、日英条約の改正、議会の解散を、わずか一カ月の間にやってのけてしまったからだ。陸奥には「戦々兢々と薄氷を踏むような思いで事に処すという精神」があったというのだ▼その一方で江藤は、勝海舟の弟子で二代目の日銀総裁であった冨田鉄之助の陸奥批判も、的を射ていたとの見方をする。外相であった陸奥と首相の伊藤博文が姑息にも、内政上の失敗を覆うために、開戦と選挙とを同時に行って日本を戦争に引きずりこんだことを問題にしたからである▼陸奥は国家の舵取りをする責任を痛感していた。これに対して批判的な者たちは揚げ足取りではなく、冨田のように本質的な議論を展開した。がっちり四つに組んでいたのが明治という時代であったというのだ▼翻って戦後の日本はどうであったろう。江藤は外交がなおざりにされていることを嘆き、大衆民主主義の弊害に危機感を抱いたのだった。「ところが人口一億余り、国民は男女とも参政権を持っているという大衆民主主義の今日、批判は揚げ足取りばかりだし、政府・与党はぼんやりしている。図体だけでかけなって、脳みそがといさくなったという印象を与えているのはまことに困ったことです」。今の日本は中共の脅威に直面しており、政治家も国民も明治の気概を取り戻さなくてはならないのである。

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東京オリパラ開催を阻止したいマスコミと野党の暴論を嗤う!

2021年02月20日 | オリンピック

何度でも言う。マスコミや野党は日本を貶めたいだけなのである。東京オリンピック・パラリンピックの開催に対して、コロナ禍などを理由に反対して、それで菅義偉内閣に打撃を与えたいのである。マスコミや野党の頭にあるのは、衆議院が10月には任期満了になるのを受けて、自公を勝たせたくないために、政局に利用したいのである。そんなことが許されていいのだろうか▼すでに世界中でワクチンの接種が始まっており、欧米ではその効果は表れてきている。日本でも医療関係者に対しては2、3日前から行われている。世界はパンデミックから抜け出しつつある。東京オリパラの組織委員会の新会長に橋本聖子前五輪相が就任しており、森喜朗前会長の発言に伴う混乱にも決着が付いた。ようやくここにきて、開催に向けた客観的な情勢は整いつつあるのだ▼無観客であったとしても、世界の国々と比べて、日本は新型コロナウイルスの感染者や死者の数が格段に少ない。新型コロナウイルスに打ち克ったこと世界に向かって示すべきであり、その絶好の機会を逃してはならない。世論調査で反対が多数を占めているのは、マスコミや野党が不安感を煽っているからだ。全体主義国家ではない、民主主義国家の日本が平和の祭典である東京オリパラを成功させることは、日本だけでなく、人類が未来に向かって希望を掲げることになるのである。

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日本の安全のためには英国M15のような諜報機関の設置を!

2021年02月19日 | 安全保障

現在の国際情勢は複雑怪奇である。それだけに陰謀論で割り切りたくなるのもよく分かる。中共の脅威にどう対抗するかというのが欧米や日本などの目下の課題である。諜報戦も熾烈なことが行われているに違いないが、米国のCIAよりは、英国のM15(英軍情報部第5課)の動きが気になってならない▼今回の米国大統領選挙でみられるように、CIAの諜報活動はお座なりに過ぎない。大型コンピュータとか偵察衛星を駆使しても、M15のようなことはできないからである。永井陽之助は「ほとんど信じがたいことであったが、1941年までに、M15は、英本土に侵入した40名に及ぶナチ・ドイツのスパイ全員をことごとく検挙し、イギリス本土内のドイツの諜報組織のいくつかを制圧した。その組織網を介して、全組織の大半を、対独二重スパ網に変質させる離れわざに成功した」(『歴史と戦略』)と書いている▼ナチ・ドイツの裏をかくようなことをしたからこそ、諜報戦で圧倒し、連合国に勝利の女神が微笑むことになったのである。英国の最新鋭空母「クィーン・エリザベス」が東アジアに派遣されることが決まっている。そうした決定も諜報組織の情報のもとづくものであることは明らかだ。今こそ諜報機関を整備することが日本に求められている。形だけの国家安全保障会議などよりも、はるかに重要なことなのである。

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