民主党政権は今日夕方、緊急時避難準備区域を解除することにしているが、安全でもない場所に人々を戻そうとするのを、私たちは黙っていていいのだろうか。これまで民主党政権は、マスコミを通じて除染に国が責任を持つと大見得を切っていた。急に方針を転換して、年間5ミリシーベルト以上の所に限るというのは、騙し撃ちそのものではないか。飯舘村にしても、除染の目標は年間1ミリシーベルトである。それを考慮せずに高目の数値を設定しているのは、断じて許されることではない。そうした線引きをされてしまうと、年間5ミリシーベルト以下の場所は、国が手を出さないたわけだから、各市町村が自前で行うしかなくなる。本来責任があるはずの国や東京電力が、まるっきり逃げ腰では、除染自体が中途半端になってしまうのは目に見えている。セシウム137は半減期が30年といわれる。死の街に帰って、昔のように生活しろというのは、血も涙もない人間がいうことではないか。本当に福島県の子供たちのことを考えているのだろうか。マスコミは奥歯に物が挟まったようないいかたをしているが、それでも難問山積なのを認めざるを得なくなっている。それだけに、国家権力が人でなしな仕打ちをした日として、9月30日は日本人の記憶から消えることはないだろう。
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