草莽隊日記

混濁の世を憂いて一言

次の総理総裁は保守の切り札である高市さんしかいない

2024年01月31日 | 政局
 自民党の国会議員は勘違いしているようだ。コップの中の権力闘争によって、日本の政治のリーダーを決めれると思っている。しかし、世の中はそんな甘くはない。自分たちだけの数の論理で、押し切ろうとすれば、自民党は下野することになり、臍を噛むことになるだろう。
 最後の切り札は高市さんしかいないのに、大宏池会の復活を狙う勢力や、無派閥の菅義偉前総理周辺は上川陽子外務省を担ごうとしているようだが、いくらそんな画策をしても国民は納得しないだろう。
 とくに、上川氏の安全保障上の主張は「平和主義」の堅持であり、交戦権をどうするかの議論を避けており、明らかに護憲派に属する。さらに、靖国神社に関しても、やたらと「進歩」を口にするようでは、日本の国柄への配慮があるとは思えない。
 自民党が高市氏以外を総裁に据えるならば、その段階で、保守党としての幕引きをすることになるだろう。日本を取り巻く安全保障環境の急激な変化に対応するためには、米国との核のシェアリングか、さもなければ核武装は避けては通れなくなってしまった。この期に及んでもまた、国連中心主義や、アメリカの核に依存することは、非現実的な平和ボケでしかない。
 日本が国家として身構えなければ、「日本のチカラ」を発揮しなければ、日本が亡国の道を歩むことになるのだ。日本が瀬戸際に立たされていることを少しでも理解するならば、自民党の国会議員は、これまでのような数合わせに加担すべきではない。派閥を解消するということは、政策を中心にした党にすることではないか。そのことを肝に銘じるべきなのである。
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佐藤優氏が維新の会と日本保守党の連立政権に言及

2024年01月30日 | 政局
 佐藤優氏がラジオ番組で日本維新の会と日本保守党の連立政権の可能性を口にしたようだが、何でもありが政治であり、このことはチャンネル桜の水島総社長も話題にしていた。
 もはや自民党が耐用年数を過ぎていることもあって、今後どこの政党が主導権を握るかは、まったく見当が付かない。そんななかで、今後も日本維新の会と日本保守党が犬猿の仲ということは、まずは考えられないことである。
 しかし、そうなれば岩盤保守よ呼ばれる人たちが、規制緩和推進のグローバリズムに屈することになり、当然のごとく、日本保守党からの脱落者も出てくるだろう。佐藤氏は極論を述べているようだが、日本維新の会以外には、当面は自民党に取って代わる政党がないといった、大局的な当たり前の見方に立っているだけである。
 自民党に対抗する現実政党として、日本維新の会が右であれ左であれ、巻き込んでいくというのだろう。日本保守党の共同代表になっている河村たかし名古屋市長が、日本維新の会と急接近するメリットがないわけではなく、これまでの百田尚樹氏や有本香氏の主張とどう整合性が取れるかである。
 政治は生き物であり、昨日の敵が今日の友となるのである。その意味では佐藤氏の指摘は正鵠を得ているが、少しは希望的な観測も含まれているのではないか。つまり、日本が強い国家になることを望まない国家の、その筆頭が佐藤氏であるからだ。日本保守党までもがそっちの方向を選択するならば、腐っても鯛の自民党の保守派に賭けるしかない。日本維新の会にも保守派はおり、逆にその勢力も糾合するのである。いよいよ日本の政治も一寸先が闇になってきた。今後何が起きるか全く予想が付かないのである。
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中国の軍艦が台湾周辺や与那国島近くに常時展開

2024年01月29日 | 台湾有事
 いよいよ東アジアに危機が迫ってきている。讀賣新聞の昨日付オンライン記事によれば、中国が台湾や与那国島の近くに軍艦4隻を常時配備していることが明らかになった。いうまでもなく、それは台湾への海上封鎖の前段であり、軍事力によって台湾を屈服させようとしているのだ。
 4隻というのは、沖縄の与那国島周辺に1隻、与那国島とフィリピンの間に1隻、台湾の南西と北の海域にも1隻ずつ配備されているほか、尖閣諸島北西にも1隻が展開している。
 とくに、尖閣諸島をめぐっては、中国が勝手に線引きをした防空識別圏の境界線上に、複数の中国軍艦が日常的に確認されている。台湾有事が発生した場合には、中国軍は尖閣諸島を占領するばかりか、我が国の先島諸島にも武力攻撃を加えるとみられる。
 今のバイデン政権では、ウクライナと同じようなことになるのは確実で、武器だけを提供して、台湾と自衛隊に戦わせて、自分たちは不介入の立場を貫くとみられる。それはトランプが大統領になっても変らないだろう。しかし、トランプは日本が核武装をして、戦争を阻止することを期待するかもしれない。
 ここまで深刻な事態になっているにもかかわらず、日本の保守陣営は分裂し、安全保障の議論は遅々として進まない。それもまたかの国の工作だとしたら、もはや日本は絶望的である。抑止力が強化されていない今の段階で、有事が起こらないことを祈るだけである。
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山本夏彦の毒舌が懐かしい

2024年01月28日 | 思想家
 会津の山の中にいるくせに、天下国家を論じるのは気が引けるが、どこにいても常識を武器にすれば、それなりのコメントはできるのである。
 いうまでもなく、僕の常識というのは、これまで馬齢を重ねてきた経験が主である。読書も得るものがあったが、万遍なくというのは無理であり、大御所的な意見を述べてくれるような言説が中心である。
 誰もが口にするような正義は、あれは常識ではないと思う。イデオロギーという色眼鏡で世の中を見ているから、ついつい偉そうな口ぶりになるのだ。そん意見に水を差すようなことを言う人が少なくなった。山本夏彦が売れっ子だったのは、何のことはない正論を述べたからである。時代に迎合しないことで、ピカリと光ったのである。
 どこを見渡しても、山本のような論客はいない。同じようなことを正義面して主張している。汚職がなくならないのは、どんな人間でも、チャンスがあれば、その恩恵に浴したいと考えているからだろう。そう山本は書いていた気がする。
 世間が口をそろえて批判の大合唱であるが、沖縄返還を実現した佐藤栄作は、後一歩で逮捕されるところを、指揮権発動で助かった政治家である。最近になって人気ができてき田中角栄は、真相はともあれロッキード事件で捕まっているのだ。
 汚職をしろとはいわないが、下手は正義よりは安全であると、山本は口を酸っぱくして言ったのである。そんな毒舌家がいない言論界は淋しい。山本は傑出した評論家だったのである。
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高市さんを女性初の総理にという声が国民の声に

2024年01月27日 | 自民党
 日本国民は愚かではない。山は動こうとしている。高市早苗さんを女性初の総理大臣いという声は、多くの日本国民の声になりつつあるからだ。
 AERAdot.が年末年始に実施した「『次の首相』は誰が良い?~女性政治家編~」において、549件の回答が寄せられ、「与野党を問わず、次の首相としてふさわしいと思う女性政治家は誰か」「その政治家を選んだ理由」を記述式で尋ねたところ「2位にダブルスコア(121票)を付けてトップとなったのは、経済安保担当大臣の高市早苗さん(自民党)であった。
 単なる人気投票ではなく、なぜふさわしいのかを書いてもらことで、責任ある意見が寄せられた。そこで高市さんが高い評価を受けたのだ。もはや自民党は耐用年数を過ぎてしまっているが、生まれ変わる最後の切り札が高市さんなのである。
 高市さんは政治家としてのスタートは自民党ではなかった。自らの考えを実現するために入党し、保守派としての立場は一貫している。「日本のチカラ」を復活させようとする意気込みは高く評価されるべきだし、安全保障に関しても、揺るぎない国家観の持主である。
 騒がしいアジテーターではなく、保守のこころを大事にしており、政策通としても知られている。情報セキュリティにとどまらず、大学の地方への移転や、米粉をつかったパン工場などの建設といったように、きめ細かい政策を立案できる政治家である。
 保守派が争っているときではない。高市さんを押し上げるために私たちは声を上げなくてはならない。別な総理総裁が誕生するようでは、自民党は消滅するしかない。日本は間違いなく衰退の道を辿ることになるだろう。私たちが高市さんを支え、高市さんに頑張ってもらうしかないのである。
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週刊誌レベルの保守は保守ならず 10句

2024年01月26日 | 川柳
口だけの保守は雄弁騒がしい
 
学あるを競うエリート偉過ぎる

口数が少ない方が真実味

曹操はふところ深し三国志

やられたらやり返すのが政治かな

親中派恥もなけれは度量なし

かくのごとく岸田擁護は恥多し

安倍さんの死を喜んだ奴明らかに

騒がしく騒ぎたてない保守言論

週刊誌レベルの保守は保守ならず



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外国勢力に身構えるのは自由を守るためだ

2024年01月25日 | 政局
 全ての日本国民に訴えたいと思います。日本を属国にしようとしている国家は、スターリン主義の全体主義であり、自由と民主主義とは絶対に相容れません。
 思い起こせば70年代の世界的な新左翼の学生運動が最終的に敗北したのは、いくら現体制を倒したとしても、それに取って代わるのがスターリン主義的な国家であることを勘づいたからです。
 あのときには、ソ連や中国が支援を惜しみませんでした。反核運動の背後にはソ連がおり、中国は武器の提供も準備していました。しかし、賢明な学生運動のリーダーたちはそれを拒否しました、現状よりも深刻な事態になることが予想されたからです。
 しかし、今はどうでしょうか。日本の中枢まで、外国勢力の影響下に置かれているのです。もはや左右を問わず、自由な言論を守り、人権が守られる体制を死守しなくてはなりません。それには何ができるかです。
 何度でも言います。昨日の香港、今日の台湾、そして明日の日本なのです。共産主義の歴史的実験は失敗したにもかかわらず、それをプロパガンダにして、私たちの自由を奪おうとしているのです。日本国民がイデオロギーを超えて団結すべきときがきたのです。
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岸田首相の保守派排除は中国を利するだけだ

2024年01月25日 | 政局
 安倍さんを暗殺した、テロリストの一発の銃弾が日本の運命を狂わせたのだ。安倍さんが米国による核の拡大抑止に疑問を呈し、核のシェアリングを口にしたときに、偉大な政治家は命を奪われたのだった。
 日本に新たなナショナリズムが台頭するはずであった。安倍さんは誰よりも、外国勢力によって、日本が浸食されていることを熟知していた。しかし、安倍さんの清和会は解散に追い込まれたのである。
 岸田首相が自民党総裁に選ばれたのは、清和会の協力があったからである。清和会の幹部を閣僚に抜擢し、一時は優遇したかのように見えたが、岸田首相は、安倍さんの暗殺犯が口にした旧統一協会の問題にことさらこだわった。マスコミと結託して、あたかも安倍さんが一体であったかのような印象操作に加担した。
 そして、今回はパーティ券の不記載を理由にして、清和会をパージした。LGBT法案の成立をゴリ押しして保守派を分断し、必要がなくなった清和会を切り捨てようとしている。
 本来であるならば、自民党内の親中派は批判の矢面に立たされ、孤立するはずであった。日本への核攻撃をほのめかし、台湾の武力による統一を主張するような全体主義独裁国家に、日本が国家として身構えるのは当然であったからだ。
 私たちは、国を売る者たちと全面的に対決をしなくてはならない。国家緊急権の発動すら想定しておかなくてはならないが、そこまでできる政治勢力は存在しないのが、我が国にとっての最大の不幸なのである。国体を守ることが困難になってしまったのである。そんな状況下では、最悪の事態を避けるために、今何ができるかなのである。
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敵の認定もできない国家は滅亡するだけだ

2024年01月24日 | 安全保障
 私たちは大変な瀬戸際に立たされている。カール・シュミットは「決定的政治的単位体たる国家は、巨大な権能、即ち戦争を遂行し、かくして公然と人間の生命を支配する可能性を掌握した。蓋(けだ)し、交戦権はかくのごとき処分を含むものである。即ちそれは、自国民には死の覚悟と殺戮の準備をし、且つ敵の側に立つ人間を殺害するという二重の可能性を意味するものだからである」(「政治的なものの概念」清水幾太郎訳で『政治の本質』に収録)と書いている。
 日本に敵対する国家は、公然とそれを口にしているが、平和ボケした日本国民は、その意味を理解できないでいる。敵の認定すら他国に依存するような民族は、存在することすら難しいのである。
 政治的に存在するというのは、現実の敵を認定することにほかならず、「交戦権」を放棄することで、それを現行憲法で否定してしまった日本は、危機に際して対応する術がないのである。米国を保護者として信頼してきた日本は、ウクライナの現状を見れば、危機感を抱いて当然である。国家の命運にかかわることを議論せず、たわいもないことで大騒ぎしている。
 非常事態が迫っているにもかかわらず、今日の平和が明日も続くと思っているのが間違いなのである。
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正統派保守の論客であった福田恆存に学ぶべきだ

2024年01月23日 | 思想家
 保守について「ネトウヨ」「限界保守」「ビジネス保守」とは色々な批判がありますが、日本の思想界をリードしてきたのは、進歩的文化人と呼ばれたサヨクではありませんでした。
 戦前から西田幾太郎を中心とする京都学派は、反近代を先取りするかのような功績を残しました。だからこそ、日本の新左翼の理論家すらも、その影響下にあったのです。西田の門下には梯明秀、和辻哲郎門下には梅本克己、さらに、高山岩男を高く評価したのが廣松渉でした。
 保田與重郎の日本浪漫派についても、吉本隆明、竹内好、橋川文三らが一時期、共感し心酔していたのは確かです。吉本はそれを自ら認めています。
 70年安保騒動の時点でも、日本文化会議が結成され、そこには田中美知太郎、小林秀雄、岡潔、福田恆存らの日本の英知が結集したのです。
 しかし、残念ながら今はそうした思想家が見当たりません。どれだけ情報を持っているかの勝負になっています。だからこそ、私たちは、先人の偉大な思想家に学ばなくてはならないのです。
 常識をわきまえた日本人であれば、どれが本物か偽物かは分かります。それだけになおさら、福田が残した言葉を思い出すべきではないでしょうか。
 福田は日本人が「異常時に興奮しやすい、緊張に堪へられぬ個人の弱さといふことに根本の問題がある」(『常識に還れ』)と指摘するとともに、「日頃から『マス・コミ』を個人の生活の一部に位置づけ、集團的自我にそのつきあひをさせて、個人的自我は深部に取つておくといふ近代人の『精神の政治學』を心得てゐないことに、日本の近代史の弱點があるのだ」(『同』)との見方は正鵠を得ています。
 正統派の保守の論客の主張を理解すべきであって、知ったかぶりの自称ジャーナリストに振り回されるようでは、保守を名乗る資格はないと思います。
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