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草莽隊日記

混濁の世を憂いて一言

いぬふぐり見知らぬ我に頭下げ 5句

2025年04月20日 | 俳句
数多なる青の星屑いぬふぐり

いぬふぐり踏まないようにヨーソロー

細やかなこころ配りをイヌフグリ

振向けばニッコリ笑ういぬふぐり

いぬふぐり見知らぬ我に頭下げ

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さくらさくら靖国の杜さくら咲く 5句

2025年03月25日 | 俳句
子や孫の元気な声を春うらら

さくらさくら靖国の杜さくら咲く

いつになく孫との会話春の旅

黄砂降る日本列島かすむ朝


春愁い魔女裁判を許すまじ

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彼岸獅子胸がときめく会津かな 5句

2025年03月20日 | 俳句
雪解けを告げる笛の音遠くから


彼岸獅子胸がときめく会津かな


峠越え春の列車は立ったまま


春愁い本屋で時間つぶしけり


春の空南に向かう道一本

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リハビリの足軽やかに春の空 5句

2025年03月18日 | 俳句
リハビリの足軽やかに春の空


春愁い二度と会えない人ばかり


杖付かず歩ける春に感謝かな


三月は急ぎ足にて御座候


添い遂げし人の話を春の夕

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雪かきの人の気配で目覚めけり 5句

2025年01月17日 | 俳句
雪割って峠を越えて一仕事

雪かきの人の気配で目覚めけり

一日を無駄にすまいと雪の朝

雪国は日本列島隅の隅

労苦だと思わぬ人が雪をかく

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ドカ雪 五句

2025年01月09日 | 俳句
雪に道付けるだけでも一苦労

老いの身にドカ雪重くのしかかる

雪国の暮らしは悲し出歩けず

春よ来い暗いトンネル先長し

越し方は雪に埋もれてしまうかな


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令和6年大晦日 5句

2024年12月31日 | 俳句
一年の歩みに感謝コップ酒
うわばみの友からメール大晦日
のっぺ汁妻の手になるおせちかな
源氏なる浮舟どこぞに師走かな
宣長の物のあはれを除夜の鐘

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つかの間のいのち短し雪白し 5句

2024年12月08日 | 俳句
キーボード窓の外なる雪白し

雪国は寡黙な人が住みにけり

つかの間のいのち短し雪白し

粉雪を見上げる睫毛濡れそぼつ

長き冬耐える暮らしはつつましく

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口重き人の悲しみ雪白し 5句

2024年11月30日 | 俳句
初雪や重たい空を見上げけり

一刷の雪が地面を濡らす朝

真夜中に崩れる物音雪の音

みちのくの会津の雪は温きかな

口重き人の悲しみ雪白し



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わけ入りし山の奥なる滝の音 5句

2024年11月19日 | 俳句
山路きて小さな滝も秋の夕
山肌を伝いし滝に秋の風
全山は赤き火柱闇せまる
分け入りし山の奥なる滝の音
何もかも絵空事なり山の秋


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