草莽隊日記

混濁の世を憂いて一言

イスラエル同様に日本も国家消滅の危機が迫っている

2023年10月31日 | 核武装
 イスラエル軍はここ数日、ガザ地区の北部でハマス掃討作戦を繰り広げており、その地下施設を徹底的に破壊しようとしている。できるだけパレスチナの人々の犠牲を少なくするために、警告をした上での攻撃ではあるが、ハマスの拠点を情け容赦なく徹底的にせん滅することになるだろう。
 世界の支持を得られなくても、それ以外には国家を維持することが難しいからである。これまで4回にわたる中東戦争を経ており、イスラエルは戦時体制を継続したまま今日に及んでいる。
 茂木誠は「イスラエルの地政学的条件は最悪です。周囲は敵国に囲まれ、油田もなく、国土の大半は荒涼たる荒地です。水源のヨルダン川は水量に乏しく、水源地のゴラン高原はシリア領です」(『世界史で学べ!地政学』)と書いている。
 国家消滅の危機と背中合わせなのがイスラエルなのである。米国も一貫してイスラエルを支持しているわけではなく、いつ裏切られるかも知れない。いざとなったらということで、イスラエルは200発以上の核ミサイルを保有しているとみられるが、それを公に口にしたことはない。それが最後の拠り所なのである。
 我が国もイスラエルから学ぶべき点が多いのではないだろうか。現在の戦争の形式は非対称的である。正規軍では対応できず、パルチザンである敵は女性や子供を楯にする。これに対抗するには、予備自衛官の定員を大幅に増やす必要がある。さらに、核についても真剣に議論しなければならない。
 いうまでもなく核の共有か、さもなければ核武装のどちらかを選択しなければならない。旧式な兵器を米国から買わされるよりも、コストパフォーマンスからも、それしか選択肢がないのである。
 中東の次は東アジアである。岸田内閣は米国の核の傘なるものを信用しているのだろうか。危機感を抱かないような政治家が、日本のトップであることは、もやは許されないのである。
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日本有事を前に自民党内保守派を孤立させてはならない

2023年10月30日 | 祖国日本を救う運動
 岸田首相では駄目だと分かっていても、自民党にこだわってしまうのは、未だに党内保守派に期待したいからである。目前に迫った日本有事には、少数政党では力にならないからである。
 日本保守党に共感を覚えるが、岩盤保守が自民党を支持しなければ、高市早苗さんや、LGBT法案に最後まで抵抗した国会議員を孤立させることになりかねない。これでは党内リベラル派とグローバリストの思い通りになってしまう。
 そうでなくても保守派の中心である安倍派は、来る総選挙では苦戦を強いられるとみられる。岸田首相は旧統一協会叩きに、マスコミと一緒になって加担した。萩生田政調会長などは守勢一方だし「魔女狩り」に抗するほどの力はない。旧統一教会の会員は、個人的に自民党を応援することすらできないといった、そんな全体主義的な暴論までまかり通っている。
 テロリストが安倍さんを殺害した時点で、テロリストの言い分を警察が公表せず、まったく無視すればよかったのだ。文部科学省が旧統一協会への解散命令請求を東京地裁に申し立てたことは、テロリストの思い通りの結果になってしまい、ことさら安倍さんを貶めることになったのでる。
 いかなる宗教団体であっても、社会との摩擦は付きものである。それに対処するには、法律で対処すべきである。安倍首相の指示もあってかなり法律が整備され、近年は「霊感商法」の被害件数は大幅に減ってきた。それなのに岸田首相はとんでもない決断をしたのである。
 自民党がリベラル化することで喜ぶのはかの国である。日本保守党支持者と岸田擁護派の間では聞くに耐えない罵倒合戦を繰り広げられている。
 こんなことでは小異を捨てて大同に就くことはできない。国家として身構えることができなければ、ウクライナやイスラエル以上に深刻な事態に陥るのではないだろうか。自民党などなくなってもいい。しかし、政権の近くにいる党内保守派が孤立すれば、もう日本はお終いなのである。
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習近平のライバルであった李克強急死の波紋

2023年10月29日 | 中国
 去る27日に急死した、李克強前首相の安徽省合肥市の旧居前には、彼の死を悼む1万人以上が集まったといわれる。主席の習近平とはライバルであっただけに、その死についても様々な憶測が飛び交っている。
 中国の歴史はまた繰り返すのだろうか。文化大革命が燃え上がったのは1966年からであり、終結したのは77年であった。
 急進的な人民公社運動が挫折し、合理主義的な劉少奇派に権力が移ったことに反発した毛沢東は、国防相の林彪の支持を得て「造反有理」のスローガンを掲げ、紅衛兵の反乱を煽ったのだ。
 しかし、混乱を収拾するために、最終的には実権を現実主義者の周恩来が握ったことで、毛沢東は名目だけの指導者となったが、軍事独裁政権を目指した林彪を排除することでは、毛沢東と周恩来は手を握った。
 周恩来の後を継いだ鄧小平が経済を優先させたことで、中国は資本主義への道を歩むと思われたが、政治的な自由を求める動きまで容認したのではなかった。1989年4月15日に胡耀邦元総書記の死をきっかけにして、自由化を求める学生の運動が燃え上がり、天安門広場で10万人が気勢を上げたのに対して、鄧小平は人民解放軍の戦車で鎮圧したのである。
 習近平は毛沢東と同じく、経済政策の失敗で権力の座を追われることを恐れて、反対派を抹殺しようとしているのではないか。そう勘繰られても仕方がない。
 マルクスは『ルイ・ポナパルトのブリュメール18日』(植村邦彦訳)の冒頭であの有名な「ヘーゲルはどこかで、すべての偉大な世界史的事実と世界史的人物は二度現れる、と述べている。彼はこう付け加えるのを忘れた。一度は偉大な悲劇として、もう一度はみじめな笑劇として」という文章を書いている。ナポレオンの甥というだけで大統領になったルイ・ポナパルトの凡庸さを皮肉ったのだが、習近平もまた同じで、毛沢東の真似ができるわけはないのである。
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井川氏の発言は安倍さんとの友情から出たものだ!

2023年10月28日 | 祖国日本を救う運動
 井川意高氏の「知性と教養と見識があるオレは、昭和大帝は尊敬敬愛するが、平成上皇は尊敬などできない」との言葉を批判する人がいるが、安倍さんの側近としての感想だと思う。今上天皇であった「平成上皇」がご退位をお口にされたために、どれほど安倍さんが心悩ませたかを知っているからだろう。
 恨み言一つ述べず、天皇陛下のためにそれを成し遂げた安倍さんは立派であった。民間人である井川さんが、そうした感想を述べることは自由だ。だからといって、井川さんは皇室を否定するわけではないだろう。時には諫める人がいるおかげで皇室は連綿として続いてきたのである。
 三島由紀夫は『英霊の聲』で2・26事件の青年将校や特攻隊の若者に代わって「などてすめろぎは人間(ひと)となりたまいし。などてすめろぎが人間となりたまいし」と畳句をくりかえした。
「陛下がただ人間と仰せ出されしとき
 神のために死したる霊は剥奪せられ
 祭られるべき社(やしろ)もなく
 今もなおうつろなる胸より血潮を流し
 神界にありながら安らいはあらず」
 との言葉は、あるべきゾルレンとしての大君像を語ってはいるが、そこで願いがかなわなくても、竜顔を拝することに大きな意義を認めたのが三島であった。小泉信三によって週刊天皇といわれることになったのは、まさしく米国の日本弱体化の一環であった。
 安倍さんは墓場まで御退位で苦労したことを語ることはなかった。井川さんが代弁したのは、ある種の友情ではないかと思う。それを咎めて左翼と同列視するのは単なる嫌がらせでしかない。
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イスラエルがガザ地区で大規模な地上戦

2023年10月28日 | 国際問題
 毎日新聞に報道によると、日本時間の28日早朝、イスラエルはガザ地区で大規模な地上作戦に突入した。それに対抗するかのように、シリアからイスラエルにミサイルが発射された。イランの出方にも注目が集まっている。
 イスラエルは、ハマスの地下要塞を破壊するための自衛の戦いの位置づけている。ガザは現在は真夜中である。ライブ配信を見ていると、これまでになく爆撃や砲声の音が響いている。
 IDF(イスラエル国防軍)は北部での攻撃とともに、ブレイへの地上侵攻も開始したといわれ、ガザを2つに分割するような動きをしている。また、IDFはハマスがガザ市最大の病院であるシファア病院を本部として使用しているとしており、そこも攻撃しているようだ。ハマスは地下にトンネルを張りめぐらしており、IDFはバンカーバスター(地上貫通爆弾)を使用しているとみられる。
 やられたりやりかえすというのがイスラエルの方針である。ハマスによるテロ攻撃への本格的な反撃をこれまで控えていたが、ここにきて決断するにいたったのは、タイミングを逸することを恐れたからだろう。
 これが世界の現実なのである。我が国も無縁なわけはない。南西諸島や北海道への脅威が高まっている。喫緊の課題は日本の安全保障をどうするかなのである。米国との核の共有の議論を封印した岸田首相は、即刻身を引くべきである。国土が戦場にならないためにはどうすべきかを、今こそ真剣に考えるときであり、平和ボケは断じて許されないのである。
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国民の信頼失った岸田首相

2023年10月27日 | 政局
 いつの時代も未知の世界に足を踏み入れることになりますが、それなりの予感はあったと思います。しかし、今は違います。まったくこの先どうなるかが分かりません。
 私が恐れる理由は、政治への国民の信頼が失われていることです。その責任の大部分は岸田首相にあります。
 日本保守党が誕生したのは、強引に岸田首相がLGBT法を通したからです。なぜそこまで急ぐ必要があったかです。保守の原点は家族であり、それを根本から解体しようとすれば、反発されるのは当然です。
 また、安倍元首相が主張した米国との核の共有の議論を封印したことは、誤ったメッセージを国際社会に発信してしまいました。
 日本が国家として身構えないことで、東アジアな軍事的なバランスが崩れるからです。日本が核と無縁な国家のままであれば、侵略を阻止するのは困難です。
 もし我が国が戦場になれば、その決定が引き金になった、と後世の歴史家は書くでしょう。いくら防衛費を増額しても、それは小手先でしかないからです。
 岸田首相は自ら身を引くべきです。そして、高市さんを中心にした挙国一致内閣をつくるべきであるのに、岸田首相は逆行しているからです。しばらくは混沌とした状況が続くと思いますが、私たちは試行錯誤に耐えるしかないのです。
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最高裁が戸籍上の性別には手術は不要の判決

2023年10月26日 | LGBT
 岸田首相がゴリ押ししたLGBT法案の影響がなかったかといったら嘘になる。最高裁は昨日、トランスジェンダーが戸籍上の性別を変える際、生殖機能をなくす手術を求める規定について「違憲」と判断した。
 これをめぐって色々な見方があるが、現時点では「性器を切除すべき」かは判断保留で高裁に差し戻されることになった。しかし、自民党までが賛成してLGBT法案が可決されたのを受けて、大きな流れはでき上ってしまっており、いくら三権分立ではあっても、外堀は埋められてしまった感がある。
 日本においても世界的に高まってきているマルチチュード(マイノリティーによる多数派の形成)の運動が、これからなおさら日本でも吹き荒れることになる。
 マルチチュードによって欧米各国や日本国内での分断が進み、全体主義国家が漁夫の利を占めることになるだろう。安倍元首相が危惧したように、それは守るべき日本の国柄を破壊することであり、その行き着く先は家族の解体である。
 日本保守党や参政党がどのように発言し、自民党内保守派がそれにどう呼応するかだが、あらゆる権威や価値が音を立てて崩れるなかで、私たちが何を守り抜くか試される時代が到来したのである。
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今の米国は自由諸国のリーダーにあらず

2023年10月26日 | 安全保障
 米国の変節によってイスラエルは窮地に立たされている。バイデンはまたもや腰砕けになってしまったのだ。これには驚きというか、イスラエルへの同情を禁じえない。これでほくそ笑むのは、ハマスの背後にいる中国やロシアなのである。
 イスラエルはハマスのガザにある軍事施設が地下に建設されていることを把握しており、それを破壊しなければ、いつまた大規模テロ攻撃をされるか分からない。まさしく国家存亡の危機なのである。
 しかし、ガザの病院をイスラエル軍が空爆したフェイクニュースが日本を含めた欧米のマスコミが流したことで、ハマスよりもイスラエルを悪者にする世論が世界中で沸き起こった。
 このためイスラエルの軍事力の行使は中途半端なことになっており、国家としての自衛権の発動にストップがかかっている。ハマスがパレスチナの人たちや、イスラエルから拉致した人たちを人間の楯にしていることが問題であるにもかかわらず、今のバイデン政権では何ら対応する術がないのである。
 ウクライナからイスラエルに飛び火し、次は東アジアということが話題になっている。応援はするが直接介入はしないという米国の姿勢は、まさしく「管理された戦争」であり、ウクライナやイスラエルにとっては、絶望的な戦いを強いられることになる。
 それが東アジアに波及すればどうなるか。考えただけで背筋が凍る。台湾有事の際に、日本だけが矢面に立たされる事態は最悪である。
 岸田首相の安全保障政策を評価する人たちがいるが、ウクライナやイスラエルのことを考えると、懐疑的にならざるを得ない。たった今、中国軍と直接的に対峙しているのが自衛隊である。台湾侵攻と同時に、先島諸島の自衛隊が壊滅されるのではないだろうか。ほぼ中国軍の目的が達成された段階で、休戦の話を持ち込まれれば、泣きを見るのは台湾と日本ではないだろうか。
 米国にとってもっとも大切なイスラエルにすら、バイデンはとんでもない仕打ちをするわけだから、日本がどうなるかは予想が付いてしまうのである。
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ハマスを批判しなければ日本は四面楚歌になる!

2023年10月25日 | 安全保障
 欧米を頼りにしてはならない。しかし、今回のハマスのテロに対しては、日本は欧米支持の立場を鮮明にしなくてはならない。ここは欧米諸国と連携すべきなのである。
 考えればすぐ分かることだ。テロリストのハマスの背後にいるのは、イランだけではなく、中国とロシア、さらには北朝鮮である。日本を虎視眈々と狙っている全体主義国家である。
 高橋洋一氏も飯山陽氏も言っているように、どこの国も歴史を持ち出せば何でも正当化できる。テロが許されるか、許されないかが問題なのである。
 日本有事が起きときに、先島諸島や北海道の国民が虐殺されても、先の大戦を言いがかりにして、全体主義国家が抗弁するのは火を見るより明らかだ。
 我が国はいかなるテロにも反対すべきだし、全体主義国家がテロリストと共闘するのならば、それに負けない、平和のための国際的ネットワークを築かなければならない。国際情勢の厳しさを増すなかにあっては、どっちつかずは誰からも信用されず、大事な味方すらも失ってしまうのである。
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徳一ゆかりの寺を取材する 5首

2023年10月25日 | 短歌
徳一のゆかりの寺の先々で無著世親の立像思はむ
 (運慶作の無著・世親の仏像が興福寺北円堂に)

観音を拝みてすがる人々の「助けたまえ」の御詠歌悲し

菩薩なる心を求めて取材するこの我もまた巡礼の旅

現代の世の荒廃を見るにつけ唯識思想は心を問いし

わけもなくお寺に足が向きにけり人の子ゆえの儚さゆえに

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