フェイク報道であっても、それを甘く見てはならない。今回の森友、加計の騒動は、それを私たちに教えてくれる。事実がどうあろうとも、そんなことよりも、言論戦で勝つか負けるかなのである。朝日やNHKなどのマスコミに対して、保守派の言論の力が試されているのである。深刻な事態になっているのは、保守派の言論人がまだまだ力不足であるのを物語っている▼エリック・ホッファーの『大衆運動』(高根正昭訳)では、その点を鋭く指摘している。「大衆運動は、ふつう支配的な秩序が信用を失うまでは発生しないものである。信用の失墜とは、権力の座にある人びとが大失敗をしでかしたり、悪弊をもっているために自動的に生じるのではなくて、不平をもった言論人の計画的な仕事の結果として生じるのである」▼ホッファーは現実を直視するのである。いかに体制派が無能であろうとも、言論活動が活発に行わなければ、なかなか権力の座は崩壊しないのである。マスコミは自分たちの嘘に気付いており、国民を煽る手段として森友や加計を利用したのである▼ネットによって事情は変わりつつあるとはいえ、嘘も本当になるマスコミの恐ろしさを無視してはならない。保守派の言論人が踏ん張るべきだろう。大学を過激派が支配していた時代であろうとも、林健太郎のように、それに対抗した保守派の教授たちはいた。勇気ある言論人の言葉が日本を安定させるのである。今こそ保守派の言論人が臆せずに論陣を張るべきときなのである。
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