草莽隊日記

混濁の世を憂いて一言

現実保守派の勃興と浪漫派右翼の衰退

2011年01月21日 | 思想家

 マスコミは今でもサヨクがまともだという幻想を持っている。だからこそ、保守派について、茶化した言い方をしたがるのだ。そもそも、日本には極端な右翼など存在しない。日の丸の旗を掲げている人たちのどこが右翼過激派だというのだろう。角材で暴れているわけでもなく、法にのっとって正々堂々とデモしているだけである。リアル右翼とネット右翼との違いというのも、あまりにも粗雑な議論でしかない。それよりも、差異を確認するとすれば、アジアを憧れの対象とするか、それとも異質な世界と突き放すかの、二つに一つなのである。浪漫派右翼か現実保守派かの違いなのである。中共に対しては、最近の日本人は懐疑的になっている。「馬賊の歌」を高らかに歌い、大陸へ雄飛するというのは、あくまでも過去への郷愁であり、アナクロでしかない。それよりは、多くの日本人が中共の脅威を身近に感じているのである。その意味では、ネットで言論戦を行っている保守派の人たちは、観念論ではなく、厳しい現実と向き合っている。アエラの言葉を借りるならば、「ネット右翼こそがリアル右翼」ということになる。そして、今の段階で断言できることは、浪漫派右翼の衰退と、現実保守派の勃興ということだ。浪漫派右翼は夢ばかり語るが、現実はそれを許さないのである。危機が身近に迫っているわけだから。

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忘れられた日本の原風景が息づく会津

2011年01月21日 | エッセイ

 仕事の関係で昨日上京し、帰りが南新宿午後11時発の夜行バスになったので、ブログの更新が今になってしまった。朝から飛び回っていたからだ。しかし、南新宿のバスターミナルから出るバスを待っていて、しみじみと今の世相を観察してしまった。新幹線よりは安上がりですむというので、利用者も多かった。高齢者が目だったのには、ビックリした。倹約志向がそうさせるのだろう。ワンカップをあおる労務者風の人がいなかったのは、もはや大都会ですら、働く場所がないのだろうか。寒々とした場所にかかわらず、誰もが行儀よくて、騒ぐ人もいなかった。どこで時間をつぶすのかと見ていると、近くのファストフードの店であった。列を作って並んでいた。バス自体はJRのせいか、乗り心地というか、寝心地が良かった。どうせホテルに泊まっても、熟睡はできないのだから、ウトウトはできるから、それだけで十分なのである。学生時代にもどったようで、内心ウキウキであったが、会津に帰ってからが大変であった。雪に埋まってなかなか車が動いてくれないし、ようやく走り始めたと思ったらば、路面が凍結していてハンドルが取られ、一瞬目をつぶってしまった。冬の会津は、危険がいっぱいなのである。でも、朝焼けの磐梯山は、清々しかった。あくせくしている日本人が忘れている原風景が、まだまだ会津には息づいているのである。シルエットのように浮かび上がる磐梯山の稜線は、長く長く尾をひいていた。

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