正月2日の一般参賀には、7万7千人以上もの国民が集まったといわれる。政治が混迷すればするほど、国民は皇室を頼りにするしかないのである。それを痛感しているからこそ、多くの日本人が、日の丸を手に皇居に繰り出したのだろう。サヨクにぎゅじられた民主党政権では、そのことの深い意味を理解できないだろうが、日本が本当に危機に直面すると、天皇の下に結束するのが日本人なのである。自衛隊や警察の関係者にしても、菅直人首相から栄誉の大権を与えられても、嬉しくはないはずだ。過去から連綿と続く天皇から栄誉の大権を授かることこそが、武官の喜びなのである。文化勲章がそうであるように、武官に対しても、天皇が直々に誉れを与えるのが望ましい。三島由紀夫は「橋川文三氏への質問状」のなかで、「いわゆるシヴィリアン・コントロールとは政府が軍事に対して財布の紐を締めるというだけの本旨にすぎないが、私は日本本来の姿は、文化(天皇)を以て軍事に栄誉を与えつつこれをコントロールすることであると考えます」と書いているが、「菊と刀の栄誉が最終的に帰一する根源が天皇なのである」(『文化防衛論』)ことを忘れてはならないだろう。それだけに、日本が危うくなればなるほど、天皇の存在は大きくなるのであり、保守・民族派が大同団結するのも、天皇を守るという一点においてなのである。
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