マスコミの大方の予想を裏切って、民主党代表選に小沢一郎が出馬することになった。こんな結末になろうとは、小沢だって考えていなかったのではなかろうか。伝写鳩の鳩山由紀夫が、菅直人の所に出かけてヘラヘラしゃべり、その次は小沢に媚びへつらったりするので、糸がこんがらかってしまったのだろう。そして、最終的には、民主党分裂のきっかけをつくったのだった。小沢としては、すぐにでも菅が軍門に下ると甘く見ていた節がある。先の参議院選挙の敗北もあったし、議員の数では、小沢派の方が優っていたわけだから。しかし、菅は菅で、世論の支持をバックにして、強行突破を図る自信があったのだろう。その目論見通りに進むかどうかは、これからの成り行きにかかっているが、小沢の力も侮ることはできない。どちらが勝つにせよ、これによって、政界再編の第一幕は上がったのではなかろうか。次のステージは、日本の保守勢力が結集できるかどうかだ。エドモンド・バークの言葉に「祖先を捨てて些(いささ)かも顧みない人々は、子孫に思いを致すこともしないものです」(『フランス革命の省察』・半澤孝麿訳)というのがあるが、先人の思いを尊重するのが保守主義であるのを、絶対に忘れるべきではない。現在のような荒廃した日本にあっては、歴史と伝統を重んじる保守主義が見直されるべきなのである。
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