馬淵澄夫国土交通相は、地方の中小・零細建設会社を守るとか言っているが、あくまでも選挙目当てではなかろうか。「コンクリートから人へ」と言っていたのは、鳩山由紀夫前首相ではなかったか。その舌の根も乾かないうちに、今度は建設会社を持ち上げようというのだから、民主党政権のやっていることは、支離滅裂である。そんなことを平気で述べる政治家が国土交通大臣なのである。もはやあいた口がふさがらない。尖閣諸島をめぐる不祥事もあり、馬淵国土交通相が再任されるどうかはわからないので、最後っ屁ということもありうる。しかも、どさくさに紛れるように、先月に急きょ「建設産業戦略会議」をスタートさせ、わずか三回の会議でまとめたとか。あらかじめ方針は決まっていたのだろうが、入札制度そのものにも踏み込むことになっている。混乱を生じることになるのは明らかだ。全国的にみれば、一般競争入札が主流になりつつあるのに、もう一度指名競争入札に戻そうというのだ。これは大問題である。野党であった時代は、声高に政治と建設業界との癒着を批判していたはずの民主党が、こともあろうに時計の針を元に戻そうというのだから、国民が納得するわけがない。いやはやまいってしまった。
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