日本人の多くが苛立っている。ようやくアメリカもそれに気付いて、日本との同盟関係を強化するようだが、あまりにも後手後手に回ってしまった。このままでは中共軍が尖閣諸島に上陸しかねない。それを日本人は心配しているからだ。最初は民兵であっても、後ろからコントロールをしているのは、中共軍なのである。昭和50年代にはすでに漁船を接近させていたが、彼らが使っていた無電の暗号は中共軍のものだった。それから現在まで、中共は虎視眈々と狙っていたのだ、昨日今日起きた問題ではないのである。その当時に出版された倉前盛通の『新悪の論理』を読んで、中共がこだわるのは、石油が発見されたことだけでなく、もう一つ理由があったことを知った。中ソの間が緊迫していたときでもあり、ソ連のミサイル潜水艦が尖閣諸島沖の海底に潜伏すれば、中国大陸が全て射程距離の圏内に入るということであった。それではお手上げになるので、尖閣諸島を自分のものだと言い始めた。そんなことを倉前は書いていた。軍事的に中共に対抗するには、核弾頭を装備したポラリス潜水艦を配備すれば、かなりの軍事的なプレッシャーを与えることになる。もしかしてアメリカは、すでに展開を終わっている可能性がある。中共を暴発させないためには、それが一番有効だ。それを無視して突っ込んでくれば、通常兵器での戦闘となり、日本の勝利は間違いない。アメリカがそれをしなければ、日本は中共の核の脅威にさらされる。ここ一カ月ほどの流れは、アメリカが日本に与することで決着したのではないだろうか。そうなれば後は日本のペースなのである。
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