草莽隊日記

混濁の世を憂いて一言

原発事故報道で今なお国民を裏切り続ける日本のマスコミ

2011年12月31日 | マスコミ評

 今年の日本は、国家存亡の危機に直面した一年であった。そして、その余波は今も続いており、予断を許さない状況にある。しかし、そんななかで、国民を裏切ったのは、テレビ、新聞などのマスコミであった。とくに、NHKは御用放送局そのものであった。大晦日の今日も、福島版のローカルニュースを聞いていると、いわきのゴルフ場を取り上げて、風評被害という言葉を使ってみたり、福島市の蕎麦屋が賑わっているのを伝えたりして、原発事故が収束したかのような印象操作をしている。福島市や郡山市などからの自主避難が相次いでいることを、どうして話題にしないのだろう。もはや、福島県東部については、住むのが困難になっている。福島第一原発事故への対応を指揮した宮島俊信前陸上自衛隊中央即応集団司令は、毎日新聞の取材に対して、事故発生当初は「日本は終わりか」とまで思ったというのを、正直に告白している。最悪の場合は、100キロから200キロまで避難地域を拡大することも、内々にはシュミレーションしていたのである。東京もまた、そこに含まれる可能性があったのだ。現段階では、そこまではなっていないとしても、放射性物質で汚染された地域で、約200万の人たちが年を越そうとしてしているのだ。それを直視せず、権力のお先棒を担ぐマスコミなど、どうして私たちが信用できるだろう。

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皇室尊崇の念慮が衰えぬ会津人士に涙した山川健次郎

2011年12月31日 | 歴史

 いかに明治維新では汚名を着せられたとしても、皇室をお守りすることが究極の使命であることを疑わなかったのが、会津戦争で白虎隊士として戦い、後に二度にわたって東大総長を務めた山川健次郎であった。昭和天皇の弟であられた秩父宮殿下に、旧会津藩主松平容保公の孫である節子姫の御婚姻の御内約が決まったときには、「御慶事は神業」と喜び、誰はばかることなく号泣したのである。健次郎は昭和3年の秋の会津会の総会では、「会津人士の伝来の皇室尊崇の念慮が衰えず、又旧領主との情誼の厚いのが昔も今も変わりがないのは実に喜ばしい美しい。日本人が皆斯くあらば日本の前途を深く憂ふるに足らん」と演説している。皇位継承などをめぐって、現在色々な報道がなされているが、健次郎の精神を引き継ぐことしか念頭にない私のような立場からは、軽々しくコメントすべきでないと思っている。昭和11年の2・26事件の時には、決起した青年将校が秩父宮妃殿下を擁立するのでは、とのデマが流されたが、会津人はそれに惑わされることなく、冷静に対処した。国が乱れる時は、皇室もその渦中に巻き込まれるというのが、これまでの歴史が教えるところである。それだけに、国政の混乱が皇室に飛び火することだけは、断固阻止すべきであり、軽挙妄動は慎むべきだろう。

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除夜の鐘聞きながら小林秀雄の『本居宣長』を読む

2011年12月30日 | 思想家

 今年も残すところわずかになったが、昨年同様に、大晦日には紅白歌合戦などのテレビを見るのではなく、小林秀雄の『本居宣長』を読みながら、除夜の鐘を聞こうと思っている。ここ数日、会津はあたり一面雪景色である。どこまでもシーンとして、静寂なたたずまいである。小林は宣長について「世間には識者で通つてゐる人達が巧みに説くところに、深い疑ひを持つてゐた彼には、學者の道は、凡人(タダビト)が、生きて行く上で體得し、信仰してゐるところを掘り下げ、これを明らめるにあると、ごく自然に考へられてゐたのである」と書いている。私が小林にこだわるのは、日本人に受け継がれてきたあたりまえのことを、もう一度私たちに思い起こさせてくれるからだ。新しく付け加えたりせずに、「あるがまヽ人の情(ココロ)の働きを。極めれば足りる」との結論に達するまでのドラマを、何回もなぞってみたいのである。近代化ということで、目の前の出来事に翻弄されてばかりいるのが、今の私たちではなかろうか。時にはそこから離れて、日本人としての情に触れることで、古人と一体化するのである。私の能力では、簡単に明らめるのは難しいが、立ち止まり、立ち止まりしながら、一歩一歩前に進むのだ。そして、理解できない箇所で立ち往生した時には、毎回決まったように、口の「本居宣長六十一歳自畫自贊像」に見入ってしまうのである。

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自分たちを棚に上げて正論を振りかざす「天声人語」を嗤う!

2011年12月30日 | マスコミ評

 日本のインテリの牙城であった朝日新聞も、今では国民から見向きもされなくなっている。昨日の「天声人語」などは、北朝鮮での金正恩の神聖化を揶揄しているが、そうであれば、自分たちが民主党政権をヨイショしてきた反省の弁も、一言付け加えるべきだろう。「一つの虚構を守るために十のうそを創り、それを支えるのに百のうそが要る」という言葉は、民主党政権や日本のマスコミにも、そっくりあてはまるからだ。福島第一原発事故にしても、官邸サイドが隠蔽に動いたことは事実であり、そのお先棒を担いだ自分たちの責任を、どう弁解するつもりなのだろう。北一輝とも交流があったアナーキストの大杉栄は、インテリを悪しざまに罵っていた。「研究や思索は遊戯ではない。僕らは僕らの日々の生活において、必ず何事かを考え、またその考えをあくまでも進ませてゆかねばならぬ、ある要求に当面する。どうしても放っておけないなんらかの事実にぶつかる。僕らの思索や研究は、この事実に対する、僕ら自身のやむにやまれぬ内的要求であるのだ」(「個人的思索」)。インテリは生活に窮しておらず、あくまでも他人事でしかない。衆愚とならないためにも、大杉が主張したように、私たちは目の前で起きている現実を直視し、自分の頭で考えるべきなのである。 

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憂国のブロガーの死を悼んで 5首

2011年12月29日 | 短歌

孤高なる保守派なりし益荒男の惜しまれる死に涙しこぼる

言挙げが浪人なりしさびしさを背負いしことは語らずもがな

かそけくも会津なりせば古来より倒れし志士の誉れ讃えん

うま酒を酌み交わしたき憂国の志士のパトスを我が物とせん

「花うさぎ」われらが道を指し示しコモンセンスを世に広めたり

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政治家以前に人間としての誠実さに欠ける民主党政権

2011年12月29日 | 政局

 離党者が相次いでいるのは、国民の怒りの前に、民主党を名乗ることが難しくなっているからだろう。選挙区に帰れば、原発事故対応で、嘘ばかり吐いていることや、総選挙時のマニフェスト違反などで、立つ瀬がなくなっているに違いない。さらに、今後民主党政権が攻勢に転じる可能性がゼロに近いとなれば、もはやとどまっている必要などないわけだから、新党に逃げ込むというのは、当然の成行きである。しかし、離党者に対しての国民の見る目は、冷ややかなものがある。政権交代というお題目だけで当選した連中であり、まともな主義主張など持ち合わせておらず、選挙に当選することしか頭にはなく、結局はどうでもいいのである。日本が未曾有の危機に直面しているにもかかわらず、政権与党たるものがこのざまでは、国民にとっては、この上なく迷惑である。民主党が政権を手にしてから今まで、嘘と隠蔽に終始してきたことで、自分で自分の首を絞めてしまったのである。私が尊敬する政治家に、前尾繁三郎がいた。前尾の口癖は「私は政治家となる前に先ず人間でなければならないと信じている」という言葉であった。私から見れば、民主党が国民の支持を失ったのは、消費税増税を口にしたからではない。それ以前に、人間としての誠実さに欠けるのが許せないのである。

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紀伊国屋新宿南店とバスターミナル 5首

2011年12月28日 | 短歌

かのときは上野駅なり夜行とは今はバスなり会話奪いし

ささやかな福島の夢敗れけりイルミネーション寒空のなか

二時間も待っていられる僕がいてしおれてゆくよ老いは目の前

睡魔とは死への跳躍失神しガタガタポンと奈落の底へ

紀伊国屋同じ背表紙覗いてる熱き眼(まなこ)は常人ならず

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松陰のごとき真誠の人でなければ日本の危機は救えない!

2011年12月28日 | 思想家

 今になってようやく、民主党を離れる政治家が出始めた。増税やTPP交渉参加に反対だから、というのを理由に挙げているが、本当のところは、当選がおぼつかないからだろう。国家議員の立場を守りたいだけだ。そんな政治家を選んでしまったことを、ようやく国民は気づき始めているようだが、後の世の歴史家は、失われた年月として記述するに違いない。野田内閣の支持率も低空飛行になってきており、鳩山由紀夫、菅直人と、まったく同じ運命を辿ることになるのは、ほぼ間違いがない。徳富蘇峰は『吉田松陰』のなかで、松陰の人物像を取り上げている。現在のような危機的状況下にあっては、松陰のような人物が必要とされるのではないか。「ただ一の真誠なり、赤心なり。父母に対すれば孝となるい、兄弟に対すれば友愛となり、朋友に対すれば信義となり、君に対すれば忠となり、国に対すれば愛国となり、道に対すれば殉道となる。その本は一にして、その末は万なり。万種の動作、ただ一心に会(あつ)まる。彼が彼たる所以、ただこの一誠以て全心を把持するが故にあらずや」。命を投げ出す覚悟なくして、権力維持にばかり汲々しているのは、松陰と比べれば、月とスッポンである。民主党を飛び出すにあたっても、大義名分が求められるし、そこで問われるのは、已むに已まれぬ気持ちがあるかどうかだ。

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原発事故は民主党政権が引き起こした人災だった!

2011年12月27日 | 災害

 やっぱり民主党政権の危機管理能力のなさが、福島第一原発の事故を引き起こしたのだった。政府の設置した事故調査・検証委員会ですら、官邸サイドの責任を取り上げたことの意味は大きい。私ですら、3月12日朝の菅首相による現地視察は、状況を悪化させるだけだ、とブログで批判したのを覚えているが、ベントの遅れにつながったというのも、本当であったようだ。当時の菅直人首相、枝野幸男官房長官、海江田万里経済産業大臣らの「犯罪」については、司法の場で白黒つけるしかないだろうか。笑ってすまされる問題ではない。福島県民を始め、日本国民がこうむった莫大は被害を考慮すれば、とことん責任を追及すべきだろう。さらに、政府機関ではなく、第三者機関による原因究明も、別途に進められるべきだし、マスコミが事故発生以来、民主党政権や東京電力の大本営発表に加担していたことも、もっと問題にされるべきだろう。8ヶ月も経ってようやく真相が明らかになりつつあるが、あらかじめ定められていた事故対応のマニュアルにそって行動していれば、ここまで最悪にはならなかったはずだ。許せないのは、今でも民主党政権が、原発事故は収束に向かっている、と演出しよう躍起になっていることだ。国民目線を言いながら、実際やっていることは、それとはまったく逆なのである。

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福島の未来を返せ 5首

2011年12月26日 | 短歌

灯りなき凍土地帯に背を向けて行方知れずの人の溜息

福島はゴモラなりしか呪われし死の灰の町人も追われし

被曝せし子の笑みに救われん死に神去れよ未来を返せ

おらたちのまんまくわせろおらたちのややだちのごどめげぐねえのが

東北は兵士となりしいつの世も御国のための銃口なりし

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