草莽隊日記

混濁の世を憂いて一言

本棚からも安倍さんは生粋の長州人

2023年04月17日 | 読書
 安倍元首相は自らが長州人であることを意識し、吉田松陰を尊敬し、乃木希典に心酔していた節があります。
 山口県の大丸下関店で、下関ゆかりの文化人や財界人の書籍を集めた「わたしの本棚」として、安倍さんのコーナーが設けられ、5月7日まで展示されていますが、その写真がネット上にアップされています。
 僕の2歳下なので、同じような傾向がありますが、吉田松陰の語録を枕頭の書にしていたことが分かります。古川薫は直木賞作家であると同時に、下関在住の郷土作家として知られています。『斜陽に立つ』では、長州人の乃木希典と児玉源太郎について取り上げています。
 また、僕などとも共通しているのは、松本健一と三島由紀夫の本があることです。「現代の眼」に連載されてから、昭和48年に発行された、松本の『若き北一輝 恋と詩歌と革命と』を読んだというのを、安倍さんが直に、書き手の松本本人に語ったのでした。
 また、政治学者としては、高坂正堯の弟子である中西輝政の本が2冊あります。自由主義者であった河合栄次郎の伝記、エドモンド・バークの『フランス革命の省察』があるのも、それなりに頷けます。
 興味深かったのは、宏池会に関する書籍があったことです。沢木耕太郎の『危機の宰相』と田中六助の『保守本流の直言』です。宏池会の発足時のリーダーは池田勇人でした。沢木は愛国者としての池田の一面を指摘しており、親中派と化した今とは違っていました。
 本棚をみれば、その人が何を考えているかが一目瞭然といわれますが、安倍さんらしいと思いました。生粋の長州人であり、政治的には、リアリストに徹したのが安倍さんだったのだと思います。僕は会津人ですが、白虎隊士から東京帝国大学総長になった山川健次郎がそうであったように、吉田松陰の精神を是とする立場です。
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2020年05月11日 | 読書

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