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トランプはまたもや日米安保条約の片務性を問題にしている。交戦権を否定した現在の日本の憲法では、いくら同盟国だといっても、口先だけで絵の描いた餅だというのだ。これは正鵠を射ている。平和安全法制だけでは物足りないからだろう。
これまでの米国であれば、そうした憲法を押し付けた経過もあり、日本にそこまで要求はしなかった。しかし、もはや米国はかつての米国ではない。東アジアの平和を、日本が守り抜くには、それ相応の力を持たなければならないのである。
トランプがそこまで言うのならば、射程の短い潜水艦搭載の戦術核の保有を認めるべきだろう。そうなれば日本は、米国のために一肌も二肌も脱ぐことができる。あくまでも限られた数でいい。日本が核攻撃された場合に、敵の中枢を報復、破壊するだけでよいのである。
日本が普通の国家になれば、米軍の軍事基地の多くは撤去し、自衛隊が引き継ぐのである。第七艦隊の横須賀さえ残せば十分である。米国と英国とのような関係を日本が構築できれば、お互いの結び付きはさらに強化されるのである。
ようやく米国を自らの非を認めつつある。日本を弱体化した結果、米国の損になることに気づいたのだろう。米国が世界の警察官を続けるのは無理だ。日本周辺の東アジアは緊張しており、軍拡を進める中国の脅威に対抗しなくてはならない。トランプの主張は、日本にとっても渡りに船なのである。
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東日本大震災から14年が経ちました。あの午後2時46分頃は、車を運転している最中でした。会津でも立っていられないほどの地震でした。
大津波が次々と押し寄せている光景がテレビに映し出され、この世の終わりが来たような気がしました。そこに東京電力福島第一原発の事故です。
3月12日の1号機の爆発のときにホースで水を注入していたのは、福島駐屯地と郡山駐屯地の自衛隊でした。かろうじて負傷することはありませんでしたが、郷土出身の隊員たちが第一線で頑張ったのでした。
吉田昌郎所長の下で暴走する原発をコントロールした、多くの職員が双葉郡の地元の人たちでした。そのおかげで今の福島県や東日本があるのです。
身を挺して被害を最小限にした人たちのことを、どうしてマスコミは紹介しないのでしょう。悪条件が重なってしまって、後一歩のところで最悪の事態になるところでした。それを阻止した功労者を顕彰すべきでしょう。
自己のエゴイズムだけで、金儲けに狂奔する時代風潮のなかで、公のために命を捨てることも辞さなかった勇気は、後の世にまで語り継がれなければなりません。命より大切なものがあることを教えてくれたからです。
文藝春秋が提案していた、飯山陽さんと日本保守党の代表である百田尚樹氏との対談は見送られてしまった。飯山さんが乗り気であったのに、あれだけ訴訟するとか、刀まで抜いて見せたのに、逃げてしまったというのは、人間としてはどうかと思う。
衆議院補選に日本保守党から出た飯山さんが、内部告発したことに対して、デマとか嫌がらせとか言っていたにもかかわらず、なぜ日本保守党は反論ができないのだろうか。領収書とか、それ以外のガバナンスの問題で、申し開きができないのだろうか。
衆議院補選に日本保守党から出た飯山さんが、内部告発したことに対して、デマとか嫌がらせとか言っていたにもかかわらず、なぜ日本保守党は反論ができないのだろうか。領収書とか、それ以外のガバナンスの問題で、申し開きができないのだろうか。
飯山さんは、事実を次々と列挙して質問しており、日本保守党の側が回答すればいいだけなのである。飯山さんが136個にわたって公表しており、時間をかけても答えるのが筋ではないだろうか。
民主主義というものは、討論によって何が正しいかを決めていくプロセスが重要なのである。問答無用で、根拠もなく決めつけるのではなく、胸襟を開くのが道理ではないだろうか。相手脅かしてネットリンチまでしながら、批判されることを許さないというのは、独裁主義の典型ではないだろうか。
保守主義を名乗りながら、話し合いのテーブルに出てこずに、一体何をしたいのではないだろうか。飯山さんのユーチューブのコメントは、圧倒的に支持する意見が多かった。ネット民は正直である。百田氏が尻尾を巻いたことは、日本保守党の終わりの始まりなのである。
民主主義というものは、討論によって何が正しいかを決めていくプロセスが重要なのである。問答無用で、根拠もなく決めつけるのではなく、胸襟を開くのが道理ではないだろうか。相手脅かしてネットリンチまでしながら、批判されることを許さないというのは、独裁主義の典型ではないだろうか。
保守主義を名乗りながら、話し合いのテーブルに出てこずに、一体何をしたいのではないだろうか。飯山さんのユーチューブのコメントは、圧倒的に支持する意見が多かった。ネット民は正直である。百田氏が尻尾を巻いたことは、日本保守党の終わりの始まりなのである。
防衛省・自衛隊の発表によると、去る7日には中国海軍ルーヤンⅢ級ミサイル駆逐艦及びジャンカイⅡ級フリゲートの2隻が、8日には中国海軍ドンディアオ級情報収集艦が、それぞれ沖縄本島と宮古島との間の海域を南東進し、太平洋へ向けて航行しました。これまでにない大掛かりなデモンストレーションです。
峯村健司氏はXで「胸騒ぎが‥」と書いています。悪い予感がするというのです。今東シナ海で中国と直接対峙しているのは自衛隊です。中国は我が国は交戦権がないのを熟知しています。やられる前に反撃できない自衛隊は、与那国や石垣島の部隊が攻撃される危険性があります。尖閣諸島も危ういと思います。そん危機が迫っているのに、多くの国民はそれに気づきません。しかし、今の世界はどこをみても戦闘モードに突入しつつあります。甘く見てはならないのです。
国会もマスコミも、選択的夫婦別姓が最大の争点であるかのような感じで動いています。果たしてそうでしょうか。それよりも何よりも、我が国の最大の関心事は安全保障ではなければなりません。それによって国民の生命と財産が危うくなるからです。何も起きなければよいのですが。
今日は憂国忌である。三島由紀夫と森田必勝の義挙など、知らない人たちが大半ではないだろうか。三島と森田が市ヶ谷で死んで見せたのは、不甲斐ない戦後日本を許せなかったからである。文学者として行動ではなく、已むにやまれぬ日本人として立ち上がったのである。
東アジアで戦争の危機が高まっている。そこで問題になってくるのは、自衛隊は誰の指揮で動くかである。三島が憲法改正を訴えたのは、自衛隊がアメリカの傭兵となることを恐れたからだ。
三島は「自衛隊の最終指揮権がどこにあるのか、いま左右両翼とも心配している。総理大臣なのか、それともアメリカなのか‥‥‥。六〇年安保のとき、岸首相の出動要請に自衛隊はオイソレと乗らなかったんだよ。いったい最終的には誰の命令によって動くのかわからない。(形式的には首相だが)そこが一番、国民にとって自衛隊にとっても損なところだ」(『若きサムライのために』)と書いたのだった。
苦肉の策として三島は、自衛隊は国土防衛軍と国連警察予備軍の二つにすることを主張した。前者は「われわれを守りために作る軍隊だ。アメリカのための軍隊じゃない」と位置付けた。
我が国が危機に直面しつつあるのは、そうした大事なことが先送りされてきたからだ。三島を「狂人」と罵った者たちは、何らの責任も果たさず、今日の事態を招いてしまったのである。

政治をエンタメ化してはならない。保守派は常に冷静でなくてはならない。自分たちを絶対視してはならず、あくまでも常識を重んじなくてはならない。政治的なプロパガンダを叫んで、国民を煽るようなことは慎まなくてはならないのである。
ネット民の多くは、現在もそれを守っている。マスコミのミスリードを批判し、できるだけ多様な見方があることを説いてきた。何度でも言う、保守主義はイデオロギーではない。女性を蔑視し、特定のグルーブを排斥するようなことはしない。それをことさら強調するのは、保守ではなく反動であり、過激なことを口にして自己満足しているのだ。
福田恆存は「保守派はその態度によって人を納得させるべきであって、イデオロギーによって承服させるべきではないし、また出来ぬはずである」(『常識に還れ』)と書いていた。嘘を吐いて約束を守らないというのは最悪なのである。さらに、保守派は礼節を守らなければならない。自分を後にして、他者を尊重しなければならないのである。
全拉致被害者の一括帰国を求める国民大集会での百田尚樹氏の発言は、いつになっても救出ができない現状への、怒りであることは理解できます。しかし、最近の百田氏の数々の暴論を聞いてしまった者としては、単なるアジテーションに思えてなりません。海外メディアは彼を極右と呼んでいるようですが、それも的外れです。百田氏は大衆迎合的なことを口にしているだけです。
拉致された日本人を奪還するには、飴と鞭を使い分けなくてはなりません。トランプは中国抜きで北朝鮮と交渉しました。それと同じようなことができる政治家が日本にも、今こそ現れなくてはなりません。
百田氏が言うような経済制裁の強化は、これ以上は無理です。中国やロシアがバックアップし、ロシアにいたっては、北朝鮮との軍事同盟を強化しているからです。
日本が真の意味での国家であれば、拉致されている場所を特定し、武力を用いて日本人を助け出すはずです。それには夥しい犠牲が伴ないます。それでも国家としてやるべきかどうかは、政治家が判断することですが、それは現状の憲法を無視することにほかなりません。しかも、相手が核を保有していることも考慮せざるを得ません。
日朝議連について、百田氏は「解散すべき」との考えを述べましたが、朝鮮総連への取り締まり強化と、接点を持ちつづけることは、相反するものではありません。北朝鮮の背後にはロシアや中国もいます。そのことまでも念頭に置いた戦略が必要になっています。
拉致問題解決のためには、小泉元首相の時のような電撃的な訪朝しかありません。いつのタイミングで何を取引材料にするかです。北朝鮮の民衆の暮らしは悲惨です。政治家は飴と鞭を使い分けねばならず、大衆受けするような演説をして、それでお終いというわけにはいかないのです。徹底したリアリストでなければ局面の打開は難しいと思います。
世界も日本も緊迫の度を加えてきた。最悪の事態は避けられると思っている人が多いが、それを想定して置かないと、大変なことになるような気がしてならない。ちよっとしたきっかけで、戦争が世界中に拡大する危険性は、これまでになく増しているからだ。
戦後の世界が平和であったと勘違いしているのは、日本国民だけである。第二次大戦が終わった後でも、戦争や紛争がやむことがなかった。今もウクライナとロシアは戦っており、イスラエルとイランとは戦争状態である。
東アジアも目を離すことができない。ロシアのためにウクライナの派遣された北朝鮮の兵士は、いつまた何時朝鮮半島で事を起こすかも分からない。にもかかわらず、我が国の現状はどうだろう。自民党は少数与党に転落し、保守は分断されてしまっている。挙国一致内閣など夢のまた夢である。危機に備えずに、逆の方向に向かっている。
戦後の世界が平和であったと勘違いしているのは、日本国民だけである。第二次大戦が終わった後でも、戦争や紛争がやむことがなかった。今もウクライナとロシアは戦っており、イスラエルとイランとは戦争状態である。
東アジアも目を離すことができない。ロシアのためにウクライナの派遣された北朝鮮の兵士は、いつまた何時朝鮮半島で事を起こすかも分からない。にもかかわらず、我が国の現状はどうだろう。自民党は少数与党に転落し、保守は分断されてしまっている。挙国一致内閣など夢のまた夢である。危機に備えずに、逆の方向に向かっている。
こうなれば、超法規的な意味で自衛隊や警察に頑張ってもらうしかない。法を超える力としての憲法制定権力の、国家緊急権の発動も視野に入れるべきだろう。日本国の存立危機事態においては、最後の手段を行使するしか、国民の命を守ることはできないからである。