草莽隊日記

混濁の世を憂いて一言

清らかに野山を埋める雪なりし 5首

2011年01月29日 | 短歌

 君の背にかかりし雪はかなしけれしんしんしんと野山を埋める  

 亡霊が現れるとか山峡の集落ありて目をしばつかせしと  

 審判のハルマゲドンの雷鳴に雪を払いて死者は立ちたり  

 雪あらば野山も全て厳かに厳かななか魂は離れり

 萱葺きの青き明かりとほのかなる雪の白さに涙し流る

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アジア主義的ムードを排した現実主義者高坂正堯

2011年01月29日 | 思想家

 アジア主義的などというのは、危険な代物ではなかろうか。まかり間違えば、それが火種になって、日本と中共との間が決定的になってしまう。昭和47年12月号の「諸君!」で、高坂正堯が福田恆存と「条約が破られるとき」と題で対談しており、そこでの発言は説得力があった。アジア主義的なムードというのは、その頃とまったく変わっていないからだ。一つ違いがあるとすれば、それは中共が力をつけたということだ。高坂は「日本と中国とが共同してやっていくのがいいというムードですが、これは歴史が示しているように危険です。それは、日本が強い場合には、日本主導型になって、中国にいうことをきかそうとするし、向こうが強い場合には、向うのいうことをきいてもよろしい、ということになる。要するに、日本と中国は別の国だという国際関係の基本的な認識がない」と述べたのだった。さらに、そうした雰囲気を醸成させたのは、マスコミと財界であったと指摘している。その当時も、マスコミは自己規制をして中共寄りの報道をし、財界は金儲け至上主義丸出しであった。中共と付き合うにあたっては「別な国だ」ということから、出発すべきなのである。それを民主党政権は理解できないから、中共に翻弄されるのである。今でも日本人のなかには、中国大陸や朝鮮半島を自分たちを同一視する気持ちが強いが、あくまでも幻想でしかない。日本と中共との国益は衝突するのであり、どこで折り合いをつけるかが問題なのである。

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