小池百合子の希望の党が民進党全体を呑み込む。それがファシズムなのである。安倍総理を倒すためだけの理念なき野合こそが、ファシズムを招き寄せるのである▼小池が保守の旗をひっこめて、何でもありで妥協するようなことになれば、日本の政治が混乱するのは必至である。左右を超えてアウフヘーベンするというのは、言葉の遊びでしかない。常識に根差した健全な保守であるのなら、民進党の国会議員を選別すべきだろう。右でも左でもなく、危機を絶えずつくりだし、物事を単純に割り切る。それがファシズムなのである。連合が民進党全員の移行を主張しているのは、ナショナルセンターとしての立場を守りたいがためだ▼ハンナ・アレントが『全体主義の起源1・2・3』述べているように「現実的な判断力」を失ってしまった者たちは、現実を直視できず、政治的プロパガンダの首尾一貫性によって、とんでもない方向に引っ張られていくのである▼ニーチェは『善悪の彼岸』(信太正三訳)で「怪物と闘う者は、そのためにおのれ自身も怪物とならぬよう気をつけるがよい。お前が永い間深淵をのぞきこんでいれば、深淵もまたお前をのぞき込む」との箴言を残している。安倍内閣の強権政治と闘っていると自称していたくせに、いつの間にやら何でもありのファシズムのお先棒を担ぐのが、今の日本の左翼なのである。
←応援のクリックをお願いいたします。
白虎隊探究 世紀を超える精神風土 会津教学と藤樹学への招待 | |
ラピュータ |