シーブレ日記

愛艇と綴る釣り日記
最近は登山や自転車へと 遊びの範囲が拡大中

テント泊で赤岳

2014年07月07日 00時54分50秒 | 山遊び
7月5日(土)
先週、テント泊山行も再開させようとかなぁと書いた。
テント山行は散々やってきたので、久々とはいえ戸惑うことは無いが、どうせやるなら一捻り加えたくなるのが僕の悪い癖。

行き先は、八ヶ岳の主峰赤岳にした。この冬に雪山の撤退戦を経験しようと大荒れの赤岳にトライし、地蔵尾根稜線直下で撤退した山だ。
夏場なら何ら難しいことも無い山だろうが、今回は雨中のテント泊をテーマにしてみた。雨とテントって結構マニアックな世界です。
 積雪期の時の記事はこちら
 http://blog.goo.ne.jp/gt50_2005/e/8de6ad408e7ff3f149e870eac90fd8b9

初日は行者小屋までなので、美濃戸口を10時という遅いスタート。小雨が降り最初から雨具フル装備です。
林道を一時間歩いて南沢ルートに入る。前回は雪でいっぱいだったなぁ。


南沢ルート途中にある河原歩き。正面に横岳が見えるはずだが、そぼ降る雨でガスの中・・・
それでいいんです、今回のテーマは雨中のテント泊なんだから。
ちなみに、今回は雨確定なので一眼レフは自宅待機。防水コンデジでの撮影です。


13:20 行者小屋到着。
雪、全然ありません。(あたりまえですね)
周囲の山も雲の中で、まったく見えない。


小屋の直ぐ前がキャンプ指定地。
八ヶ岳に限らず、殆どの山域では指定地以外でのキャンプは禁止されています。僕が若い頃はそんな規制無かったような・・・


小雨の中でパパッとテントを設営する。
完成と同時に雨脚が強くなり、僕はテントの中に逃げ込む。テント内をさほど濡らさずに済みました。


土砂降りの中、テント内に滞留する。この僅かな安全空間に篭っていることがテン泊の魅力。
持って来た食料を並べ、夕食、朝食、予備食のメニューの組み合わせなどを考えながら過ごす。


時間はたっぷりある。テントに打ち付ける雨音に包まれながら、昼寝。最高だ!


外のザワツキに目を覚ます。「わー、きれい」と聞こえる。
何だ何だと外へ出てみると、、、 雨が上がりすっきり晴れて、雲に隠れていた山々が全貌を現した。
これは横岳。大同心、小同心といったバリエーションルートの宝庫だ。
ンー、一眼があれば・・・


そして、主役の赤岳も登場。
テントや小屋の中に篭っていた人たちも、みんな外へ出てきて、この一大展望を堪能している。
本当に素晴らしい眺めです。


18:30 山の夕食は早い。
これが夕食のメニューです。アルファ米の牛飯、卵スープ、ソーセージ。一人なので超シンプルだけど、それでも山で食べる食事は美味しいんですよね。


夕闇迫るテント場。
この感じ、堪りませんなぁ。。。


ゆっくりコーヒー飲んで山の夜を堪能し、21:00就寝。


7月6日(日)
周囲のテントが活動をはじめ、その音で僕も目を覚ます。時間は3時だ。早すぎだろう・・・
頑張って4時までもう一寝入りし、再度起床。
テント内の気温は10℃。羽毛のシュラフなので寒いことは無い。
外は晴れてる。天気予報よりかなり良い方に振れたようだ。午前中は持つかな。


ゆっくりモーニングコーヒーを飲み、朝食を済ませ、5:15行者小屋のテント場を出発。
僕は地蔵尾根で登り、文三郎尾根で降りるルートで計画した。これは積雪期に地蔵尾根を登っているので、夏道との違いを確認するのが今回の一つのテーマだ。

このような階段は全て雪の下だった。ここはやや左側の雪壁を直登したな。


ここが滑落事故に遭遇したトラバース地点ですね。
同じ場所の写真があったので較べてみてください。




僕的には、雪のある時期の方が登っててずっと楽しいかな。

6:20 主稜線 地蔵の頭に到達。
稜線の東西が一気に開けます。


東の山梨側。朝の冷気でまだ雲が1000m付近で落ち着いてます。


西の長野側。


おーと、雲海のかなたには槍、穂高の3000m峰が顔を出してる。


もちろん富士山も。


そして、赤岳へと続く主稜線!
ファイトが湧きます。


少し歩くと赤岳展望荘に到着。いろんな物が付いてますねぇ。


引き続き、快適な稜線歩きを続けます。
足元には高山植物がチラホラ咲いてる。
これはツガザクラ。


そしてハクサンイチゲかな。


頂上に近づくにつれ急な岩場が出てくるが、くさりがバッチリ設置されてるので気を付ければ誰でも登れます。
赤岳北峰頂上に立ってる赤岳頂上山荘に到着。


そして、赤岳の本当の頂上、赤岳南峰へ。

7:05 赤岳登頂!
標高2899m


記念写真なんぞも。


山頂からの眺望は360度の絶景です。
が、登頂直後からそれまで静穏だった雲が湧き立ち始めた。大気が動き始めたようだ。とっとと降りよう。


文三郎尾根のルートを下ります。
頂上直下はそれなりの悪場です。この辺が赤岳の核心部ですね。雪があったら面白いだろうな。


下から続々と登ってきます。大半の人はこの文三郎尾根を登るようです。


中山の鞍部まで下って一服。結構岩々ですが、くさりがこれでもかと言うほど設置されています。


阿弥陀岳まで行こうかどうか考えたが、同じような感じっぽいのでパス。そのまま文三郎尾根を行者小屋に向けて降ります。
これが殆ど階段・・・


よく見ると階段にはマムートマークが。


地蔵尾根は本当に急な所しか階段無かったけど、文三郎尾根は鞍部から下はずっと階段です。これじゃビルの非常階段登ってるのと変らないなぁ・・・
8:20 ウンザリした頃に行者小屋のテントへ無事帰還。 3時間で赤岳アタック完了です。


コーヒーとパンで昼食を済まし、しばしマッタリ。
朝露で濡れたテントを乾かしてから撤収。全装備はこんなものです。簡単ですね。


9:20 来た時と同じ南沢ルートで下山開始。
この頃になると結構ガスが立ち込めてきた。


樹林帯の中をゆっくり快適に歩く。
静か~で、しっとりしてて、、、先週に続き妖精が出てきそうな雰囲気だな。


11:30 美濃戸口に帰着。
赤岳テント泊山行は無事完結しました。

温泉入ってさっぱりし、高速混む前にサッサッと帰る。家で笑点見れました。(笑)

夏山もいいけど、やっぱり雪のある時期の方が面白事が分かってしまった。
夏は、積雪期の下見登山か、冬に登る事が困難な山をメインに考えよう。
テント使えばペースは落ちるけど、長距離縦走も視野に入りますね。

また一つメニューが増えてしまった。。。


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