シーブレ日記

愛艇と綴る釣り日記
最近は登山や自転車へと 遊びの範囲が拡大中

海老蔵→團十郎襲名

2022年11月16日 21時15分17秒 | 釣り以外のエトセトラ
先日、歌舞伎を見てきました。
第13代市川團十郎襲名興行です。同時に、海老蔵の息子勧玄くんの新之助ダブル襲名となっている。
演目は「助六由縁江戸桜(すけろくゆかりのえどざくら)」
友人が河東節御連中で出演しているので、切符を手配してもらったのだ。



團十郎と言えば、歌舞伎界の大名跡。
市川家に生まれ歌舞伎役者を継いでいくとなると、先ず子役で新之助を名乗り、青年となって海老蔵を襲名。そして円熟味を増す頃に先代の跡を継いで市川團十郎襲名となる。

先代の第12代團十郎はそりゃあ人気があった。
僕も何度か観たけど、上手かったよ。まさに”團十郎”でした。



20年近く前ですね、先代の第12代團十郎の助六を初めて見て、その華やかさと品格と力強さに僕はくぎ付けとなった。

そのあと、今回の第13代團十郎が、新之助から海老蔵に襲名した時の助六を観たし、旧歌舞伎座取り壊し前の最終公演での先代團十郎の助六も観た。

海老蔵が結婚し、長男の勧玄くんが生まれた。
そして歌舞伎座の建て替え中に、第12代團十郎は病で亡くなってしまった。



新しくなった歌舞伎座の舞台に團十郎はおらず、そのこけら落としには海老蔵の助六が掛かった。
時が流れるなか、勘三郎、藤十郎、吉右衛門などなど名役者ががこの世を去った。
いよいよ海老蔵が第13代市川團十郎襲名と言うタイミングで、コロナが発生。襲名は延び延びとなってしまったのだ。

そんな時の流れを経て、いよいよ海老蔵の第13代市川團十郎&勧玄くんの市川新之助のダブル襲名が実現。
なんかとっても感慨深いものがあります。



助六は長いお芝居だけど、なんやかやで10回ぐらい観てるので、多くのせりふ回しを僕も覚えてしまっており、毎度の違いが良く分かる。
今回の助六を演じた海老蔵改め第13代市川團十郎、お世辞にも上手いとは思えなかった。物凄く緊張して演じているのが近くで見ていて分かったよ。これから年を重ね、立派な“團十郎”になってゆくのでしょう。

そして、福山を演じた勧玄くん改め新之助の初舞台。まだ小学生だよ。元気に走ってました。可愛かったな。

この10年来、僕は助六を通して、新之助、海老蔵、團十郎という系譜の受け渡しを見続けて来ました。
歴史と伝統を受け継ぎ、時をかけて芸を磨いて行き、そして次の世代に繋いでゆく。
歌舞伎を見続けるとは、そういう事なんです。

さて、次に新之助が海老蔵になるのは、あと10年ぐらい先だな。。。
そして、勧玄くんの第14代團十郎襲名の時、はたして僕は生きているのだろうか。。。 いや無理だわ(笑)





コメント
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