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取付完了!!イイ仕事しました。
今回は山岳会に所属するM井さんの板です。K2の太板です。ブーツセンターが板に書かれてないので、メーカーに問い合わせ、熟考した結果…テールから725㎜の位置でとの要請により、いつもながらの手順で正確、且つ絶対に外れ、緩まない様に職人の技で取り付けさせて頂きました。
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今回は山岳会のM井さんの板です。 K2 Back Dropという太い板です
我が家の地下工房にて、メーカーの専用治具が無い中、手作業でやります。長軸方向の中心線を正確に毛書きます。これが最も大事です。手作りの治具を用い中心位置を書き、定規で中心線を書きます。
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正確に長軸方向に中心線を毛書きます。(専用の道具を用いて)
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ブーツセンターを毛書きます。オーナーの要請によりテールから725㎜で ブーツセンター決まったらビン位置を毛書きポンチング
中心線が決まったら、オーナーのブーツをトゥーピースに付け、要望のブーツセンターに合わせビンディングの穴の位置決めをして、ビンのビス穴の毛書きを行います。絶対に間違わないよう何度も確認しながら決定します。そしてキリの中心が来るようセンターポンチを打ちます。
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ビン専用刃を用い下穴を開けます 正確に加工出来ました。
ステッドラー社製の専用キリ刃を用いボール盤で下穴を開けます。ここで正確に開けたとしても…ネジは絶対に中心に入らないので
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冷間圧造中 冷間圧造で盛り上がったトップシートは鑿で平滑化
冷間圧造します。いきなりビスを打つと、トップシートが盛り上がり、ビンディングの裏板と密着しないので、予め仮打ちして盛り上がったところを鑿で削って平滑にしてやります。これをすることにより、板とビンディングとが面で密着し、総じて板の剛性が向上するとともに、ビンディングの外れを防止できます。この板にはメタルが入っていないので楽に付けられました。
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トゥーピースを取り付けます。 締め付け順を色々変えながらヒールが中心に来るよう調整中
いくら、下穴を正確に開けても、ビスはその中心に向かって入らない(治具使っても絶対に)ので、4個あるビスの締め付け順を変えて、ブーツを付けてブーツのヒールセンターが、板のセンターに来るように調整しながら締め付けます。もちろん…ビス穴にはいつもの2液混合性エポキシ接着剤を使用します。(これは定番です。いつも言ってるので理由は割愛します)
ヒールピースももちろん調整しながら取り付けます。これらビス取り付けは機械を使わず全て手仕事で、締め付けトルクは職人の勘です。
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ヒールピースを取り付けます。今日もバッチシ!!職人の技!
そして仕上がりました。この後もバックオーダーは4セット。口伝で職人の手仕事に理解いただいた山屋さんからの依頼が冬が近づくと増えてきます。雪山で自分の命に係わる大事な道具である山スキー。絶対に外れたりトラブルが無いようにと職人の魂を込めて取り付けています。
取り付けに対し、興味がある方は、取り付け方法をご伝授します。山の道具って…自分で色々やっている方が多いですが、自分の山スキーの板も自分でやってみては!?と思っています。
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