馬医者修行日記

サラブレッド生産地の大動物獣医師の日々

新・冠ウィルス

2020-02-26 | 感染症

世間は新型コロナウィルス感染症で持ちきりだ。

報道が少し加熱しすぎている気もする。

マスコミの対応もそれを助長している。

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新型インフルエンザのときも、最初は隔離、検疫が注目されたが、そのうち市中感染が広がっているのがわかって、患者数を数えるどころではなくなった。

当初恐れられたよりはるかに致死率が低かったのも幸いだった。

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「菌」って言う人がいるけど、ちがうから、ウィルスvirus だから。

コロナウィルスは、流行時には一般の風邪の30%を占めるそうだ。

しかし、今回は新型なので、全ての人が有効な免疫を持っていない。

ただ、子供たちが重症化しにくいのは、コロナウィルス風邪に近年かかって抵抗力を持っていることが多いからだ、という説もある。

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このSF小説を思い出した。

とても面白かった。

この本に出てくる病原体は細菌だったんだっけ?

南極で生き残った人類の「復活」への決意と努力に泣いたのを覚えている。

今読むとより切実かも。

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今思えば、札幌雪まつりは中止すべきだった。

中国は、春節の最初から自粛、移動禁止、すべきだった。

世界的なpandemicに向かっているのか、まだ抑え込む努力を徹底すべきか、そしてそれが効果を示すのか、まだ疫学の専門家にもわからないようだ。

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きのう、きょうは職場の管理職会議だった。

TV会議にすべきだったのかも。

夜は懇親会。自粛しなくて良かったのか;笑

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風邪をひいて具合が悪かったら学校も職場も休むべきだ。

今この状況だからじゃなくて、日頃から。

 

 



6 コメント

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Unknown (はとぽっけ)
2020-02-26 19:37:54
 まったくだ。
 他にもいろいろし、重篤になる前に受診はさっさとして欲しい。患者と接触する機会の多い医療者も例外じゃないから、予防は徹底しないとですね。

 ひと昔前はコロナウィルスは宿主特異性は高いけど、さくさく変異する、と思っていたのですが、今回はどーなんでしょ?ね。
 復活の日、そういうのですか。バイオハザードのほうがそれっぽいかと。どっちも見てないけど。
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Unknown (風来坊)
2020-02-26 19:47:08
hig先生は、一番休みにくい職場で働いているように外からは見えるのですが・・・
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>はとぽっけさん (hig)
2020-02-27 05:17:15
ただし、怪しいと思ったら受診の前に電話して、ということらしいですよ。病院にうつしに行くことになってしまいますから。

バイオハザードはゾンビゲーム映画ですよね。「復活の日」ははるかにリアルで、ヒューマンでした。
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>風来坊さん (hig)
2020-02-27 05:21:09
ふだんはそうかもしれませんが、もうそれなりのレベルで非常事態だと考えて対応した方が良いと思います。
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Unknown (脱サラの牛飼い)
2020-02-27 10:04:19
現在、人用のコロナウイルスワクチンは、ないのでしょうか?サーズ、マーズでもいいから。

これらを高齢者等の感染重篤化危険グループに接種して、重篤化の防止(屁の突っ張りなのかな?)にならないのでしょうか。
インフルエンザでは、多少効果が出ているように思うのですが。


我が地域では牛の〇〇〇が散発、なかなか言葉に出せないです。
和牛は発熱、食欲不振、呼吸器症状の方が強く、水鉄砲のようなお尻からの発射はほとんどないように思います。
また、ウイルスがこっちから入って、あっちに出ていった。という明確な足跡が残らない発症状況です。

下痢5混を分娩前に打っていると、春や夏に分娩した母牛にも、冬になっても効果が残っているような気がします。
これらの牛舎では4,5カ月齢~出荷に近づいた子牛が発症の中心になるようです。
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>脱サラの牛飼いさん (hig)
2020-02-27 18:08:52
結局、SARSのワクチンもまだ完成していないようですね。今さら市販しても売れないだろうし、開発費ってワクチンメーカーだけが背負うの??
インフルのワクチンもそもそもさほど効果はありませんよね。私は毎年接種してますけど。

和牛はもともと便が固めだからでしょうか。ホルのように消化器に無理がかかっていないのかもしれませんね。

種特異性が強いウィルスのはずなのですが、呼吸器感染・症状を起こす点でも「新型」「異種感染」なんでしょうか・・・・
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