Equine Veterinary Journal は英国馬獣医師会が発行するイギリスの馬の学術誌。
「馬」に限定されているので、日本の大学の先生はご存じない方が多いが、実は獣医学分野ではインパクトファクターは指折り高い。
かつては1例報告などの症例報告も掲載されていたが、そのうち4例以上の症例報告でないと受けない、となった。
学術・研究誌としてどんどんレベルアップし、臨床とは距離ができたようにも感じるが、症例数が多く、しっかり練られた症例集の報告も現在でも載せている。
馬の臨床家にとっても prestigious な学術誌だ。
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最新刊を見ると、掲載論文はいくつかのカテゴリーに分類されている。
EDITORIAL 論説 2編
EVIDENCE REVIEW 根拠総括 2編
NARRATIVE REVIEW 論説総括 2編
ANALYTYCAL CLINICAL STUDY 分析的臨床研究 13編
DESCRIPTIVEDESCRIPTIVE CLINICAL REPORT 記術的臨床報告 3編
SURVEYS AND POPULATION STUDY 調査および集団研究 1編
EXPERIMENTAL AND BASIC RESEARCH STUDY 実験および基礎研究 3編
CORRESPONDENCE ”やりとり”
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掲載されている記事が、evidence として何に当たるのかを示す分類になっている。
下図はWikipedia から
私は、よく示されるこのピラミッドが、それぞれの研究レベル、研究の価値を示すとは思わないけどね。
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厚岸産牡蠣のダッジオーブン蒸しは最高だった。
アサリの酒蒸しも美味!
ピンクのシャンパンに、岐阜の栗きんとん。
学生時代にいっしょに貧乏登山をした仲間も、それぞれ年を経たのだ。
ガイドラインがすべてではないという場合、その下のところのどこから逸脱しているかをしっかり示せるようでないと、効果が得られないばかりではなく、患者、患馬の健康をがいすることにもなりかねないと。ルーチン化するときもそこは大事に考えないと。
最近よく見かける「専門医限定」の所以でもあるかと。
牡蠣の酒蒸しのいいところは美味しいことと殻外ししなくていいところなのですが、身が詰まっていればいるほど水平を保つのが大変でもあり。
旬の食材を気心の知れたお仲間と火を囲んでいただくのは特別にいい時間ですね。ピンクの泡酒もおいしそうです。
最新の海外文献を読んだり、情報を集めているのは”専門医”だけ。その専門医制度すら馬、牛にはありません。
私は生牡蠣も好きですけど。加熱でうま味が凝縮される。そして古い仲間との再会、楽しい時間でした。