前日の朝に分娩した繁殖雌馬が、元気食欲不振、発熱で診察を受け、超音波で腹部を観たら腹水増量しているとのこと。
朝に来院し、腹膜炎を超音波と腹腔穿刺で確認した。
直腸検査して子宮を触ると痛がる。しかし、孔はわからない。
陰部からも手を入れて膣と子宮を触診したが、後産停滞しているせいもあり、穿孔はわからない。
結腸捻転の馬が開腹手術中だったので、昼間で待ってもらって開腹手術した。
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子宮体背側の穿孔だった。
右が尾側。後産が裂孔から見えている。
子宮体背側の穿孔は普通は開腹手術では縫えない。
乳房の前まで切開しても、そこまで子宮を引張り出して、背側を露出させられないのだ。
しかし、この馬は分娩から27時間ほどだったので、なんとか開腹手術創から縫合できた。
膣から手探りで縫合するより、細かく正確に縫えるし、二層縫合できる。
漿膜が裂けている部分から、筋層、粘膜などが外反して出てきているので縫合には苦労した。
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縫合して閉じることさえできれば、あとは腹腔を洗浄し、ドレインを留置して閉腹するだけ。
手術前、PCV56%、腹水の白血球数5万超だったが、翌日には平熱だった。
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ミステリーやサスペンス小説は読まないようにしているのだが・・・・
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BSでトム・クルーズ主演の「アウトロー」をやっていたので、たまたま録画して観た。
「ミッションインポッシブル」より好みだな。
ロザムンド・パイクも良かった。
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リー・チャイルドという作家の、退役軍人ジャック・リーチャーが活躍するシリーズ。
主人公の造形にチョット魅かれて、原作シリーズの第一作も読んでみた。
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なかなかよろしい;笑
かなり暴力的だし、御都合主義の部分は多いけれど、時間つぶしにはとても良かった。
夜中に手術すると、家に帰ってフトンに入ってもすぐには眠つけない。
そんなときは静かな音楽なんか聴いてもダメだ。
ジャック・リーチャーはなかなかよろしい;笑
次の妊娠は来年以降になるのでしょか?
放電して神経を鎮めるのにはその前に一度レベルを合わせるのもいいのかもしれませんね。エンディングにもよるのではないでしょか?
hig先生はあまりないかもしれませんが、逆に凹んでしまったときも、いいエンディングの作品で、レベル合わせしてから気持ちの持ちげ。でいけそうでしょか?
身もふたもないようなのではやっぱりねむれないんじゃ?
雪の予報です。
今年の交配もあきらめたものではないと思いますが、もう4月末なので、5月中に回復しても6月の種付けになってしまいます。
あまりどきどきわくわくも困ります。少し読んでいる間に眠くなってくれればそれで良いので;笑
縫合する前に外してしまいたくなりますが、そうすると出血充血がひどくなるのでしょうか。
とはいえ術後落ち着かないうちに外すのも簡単ではなさそうですし、長い間放っておけるものでもなく、とジレンマになりそうです。
牛なら簡単なんですけどね。
帝王切開しても自力で落ちてくるのが普通ですから、胎盤停滞ってもんの本質的な機序は相当なナゾです。
羊膜の脈管から水道水を入れる方法は牛でも使えるようです。お試しあれ!
牛だとそんなにのぼせて剥がす必要ないですからね。
それより子宮まともに縫えたかどうかの心配のほうが大きくて苦笑
臍帯もどこ行ったかよくわからないことが多いですが、血管を膨らましてその力で剥離させるというのは合理的なのでしょうね。
何かのヒントになりそうです。