馬医者修行日記

サラブレッド生産地の大動物獣医師の日々

日本獣医師会学術学会・年次大会2017

2017-02-27 | 学会

平成28年度の日本獣医師会学術学会(学術学会ってヘンなんじゃない?学術集会っていうならわかるけど)に参加してきた。

北海道の地区学会長賞をもらったので、地方代表ということだ。

日本獣医師会の学術学会には馬の獣医師はほとんど参加していない。

馬関係の発表やシンポジウムや集まりがきわめて少ないからだ。

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23日午後の便で小松空港へ飛んだ。小雨。

学会が行われる金沢駅周辺のホテルは高いので、金沢の繁華街のAPAホテルをとった。

温泉がついていて快適だったが、狭い部屋に右翼まがいの本が置かれていて不愉快だった。邪魔だ。

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翌日は午前中に兼六園を観にいった。

金沢行きの一番の目的だな;笑

お約束の”ことじ燈篭”。

皆さんここで記念撮影していた。

正直、それほど広いわけでもないし、それほど特異的な庭園でもないと感じた。

小高い丘の上の庭園なのに川や池が造られているのはみごと。

大木にも百年以上の歴史を感じる。

しかし、みごとな建築物といっしょで、みごとな庭園を造るのも冨の偏在だ。

加賀百万石も農民が作った米の集まりだ。

その上に立って、年貢を搾り取っていた殿様の道楽に素直に感嘆する気にはなれなかった。

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金沢の町には古い趣のある和風の家がたくさんあった。

住み難そうだなとも思うが、それなりに手入れされて今も使われていた。

窓は開け閉めもたいへんそう。保温性は低そう。火事には弱そう。リフォームには金がかかりそう。地震には弱そう。間取りも使いにくそう。

でもちょっと住んでみたいね。

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一番最初に自分の発表を終えた私は、受賞発表の会場をあとにして、「人と馬の福祉を考える」市民公開講座へ移動した。

馬は人の福祉に貢献できるのか、その仕組みをどうつくっていくのか、がテーマだと思った。

馬は他の動物にない力と魅力をもっている動物だと思う。

日本でも馬がもうすこし身近な動物になってくれればイイのに、と思う。

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さて、兼六園も観たし、自分の発表も終えて、金沢へ来た目的は果たした;笑

あとは温泉で疲れをとって、カニかな;笑

 

 



4 コメント

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Unknown (はとぽっけ)
2017-02-28 06:45:15
 金沢でも人と馬のつながりを模索するこうのような講演会があったのですね。hig先生たち競走馬の生産地ともつながる取り組みが成功するといいですね。
 おもてなしの金沢、さまざまな思いもあるなかでさえ、心ゆくまでおもてなしにひたって今後のご活躍の充電ができますように。
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Unknown (chelsy)
2017-02-28 16:49:36
hig先生、日本獣医師会学術学会の北海道地区学会長賞をおめでとうございます。御多忙な時期の骨休みになりましたでしょうか。
確かに馬はその姿態の美しさや穏やかな気質や賢さという存在だけで人の福祉に貢献していると思います。見るだけで気分が高揚し癒されますから。が日本の大手乗馬クラブの現状を知ると人が馬の福祉を考えているのだろうか?と疑問に思わざるを得ません。
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>はとぽっけさん (hig)
2017-02-28 18:00:16
生産地も、競馬業界も、もう少し馬と人の福祉に関心をもち、行動をおこしても良いと思いますね。そのことが、自分達自身の生活と人生を良い方向へ向けてくれると思います。

兼六園は素晴らしい庭園でしたが、意外にふ~んという感じでした。天気も良くありませんでしたし、雪も無く、花もなく、緑もない季節だったからかもしれません。
ガーデニングは自分でするのが一番。と思いました;笑
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>chelsyさん (hig)
2017-02-28 18:02:28
馬を擬人化して可愛がるのには付いていけませんが、馬を馬としてだいじにしてやりたいと思います。それは馬の生き物としての魅力と力を知っている者の義務かもしれません。
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