禁欲的オーディオ


Z7 + NIKKOR Z 50mm f/1.8 S

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最近時折音楽をかけながら、パソコン作業を行うことがある。
パソコンのモニターの両側にスピーカーを置いている。
あくまでBGM程度の聴き方であるが、案外感心するような音が出て、それなりに楽しんでいる。

かつてオーディオに全力を注いでいた時代(子供の頃から30歳代くらいまで)もあったが、その世界から足を洗って久しい。
スイス製のアンプやイタリア製のスピーカー、真空管アンプといった大規模なシステムは、部屋の奥の方で埃をかぶっている。
もう十数年電源を入れていない。

聞くのはもっぱら手元にある小さい仕組みの方で、昔買ったロジャースのLS3/5Aを国産のAVデジタルアンプで鳴らしている。
音源のCDプレイヤーも安いパイオニアのものをデジタルで接続している。
プレイヤーが老朽化しており、時折怪しげな動作をするが、何とか壊れずに動いている。

LS3/5Aは振動板やネットワーク回路が重めで鳴らすのが難しいスピーカーなのだが、デジタルアンプとの相性がよく、なかなか上手くドライブしてくれる。
fレンジこそ狭いが、音量を上げても崩れないし、タッチが濃厚でオーケストラも朗々と鳴る。
配信で映画などパソコン画面で観る時も使うが、もともとがBBCの音声用モニタなのでそちらは得意分野だ。

スピーカーは棚の上にベタで置いている。
専門家から怒られそうな設置方法だが、エンクロージャーのサイズが小さいこともあり、狭い場所にうまく収まっている。
このスピーカーは至近距離で聴くと力を発揮するので、距離としてはちょうどいいところだ。
ベタ置きだと低い方がけっこう被るのだが、いつか少し浮かしてやろうと思いながら、面倒でそのまま何年か過ぎてしまった。
その内モニターと高さを合わせた木製の台でも作ろうかと思っている。

まあ欲を言えばきりが無い。
ここがもう少し・・と言い出すと、どんどんエスカレートしていく。
お金を無制限に注ぎ込み、あらぬ方向に突き進んでいってしまう。
なるべく程々のところで止め、満足するように心がけている。

もっともそれがなかなか難しいのだ。
曲を真剣に聴けば聴くほど、どうしても気になるところが出てくる。
一生懸命やり過ぎるのはダメ、という中途半端な状態になっている。
欲望を捨てて現在の音を神様に感謝して聴く・・という聖人のような聴き方が出来ればいいのだが・・・
コメント ( 2 ) | Trackback ( 0 )
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コメント
 
 
 
Unknown (blue)
2019-07-28 16:33:03
懐かしいですね
元々オーディオからこのブログに来ました。
国産デジタルアンプとはXR700ですか?
僕も持ってますが、もっぱらDA9100ESで聴いています。
もう型式でわかる方少ないでしょうね(笑)
僕もハイレゾ音源が出始めたあたりから遠ざかってます。
ちゃんと録音したマルチチャンネルのハイレゾが一般的になったらまたやってみようかな
 
 
 
Unknown (COLKID@自分の部屋)
2019-07-28 21:55:43
LS3/5Aを慣らしているのはXR57という古いアンプです。
これでSACDとか聞いています。
XR700もどこかに何台かあるはずです。

考えてみれば聞く音源が古いものに固定されてしまったので自宅のオーディオが進化を止めたのかもしれません。
 
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