閑猫堂

hima-neko-dou ときどきのお知らせと猫の話など

ハードウェア

2016-11-15 12:59:10 | 日々

最近入手した便利な道具。
まずは、

銀杏割り。
これまではペンチで割っていたけれど、力の入れ加減が難しく、
すべって飛んで行ったり、ぐしゃっとなってしまったり。
やっぱり専用の道具は使いやすい! 
これでパキッと割れ目を入れてから、封筒に入れて
電子レンジで1分(←10粒ほどの場合)。
焦がす心配もなく、きれいな美味しい銀杏がいただけます。 

そして、

くるみ割り!
かたい和くるみ(鬼ぐるみ)専用のもの。
「くるみ割り人形」なんて生やさしいものではなく、
チェーンカッターかと思うような武骨な工具。
こちらは銀杏のように誰でも割れるというわけにはいかず、
かなりコツがいります。
(割れる割れないは、くるみ次第でもある!)
30個ぐらい割ったら、ちょっと要領がわかってきました。
根気のあるマニア向き。 

「便利なスマホアプリ」よりも、こういうモノが好きな閑猫です。
そうだ、薪シーズンに向けて、ノコギリの刃も替えておこう。 

 

本日のにゃんズ。



真鈴ちゃんまであと30センチ。

 

あと10センチ。

 

3センチだ、3センチ!

 

おや? 本日はシングルですか?

 

あ、クレ王子に場所とられたのか。

 

本日の「いいね!」

11 Striking Pictures of This Week's Supermoon

68年に一度というスーパームーン。
見逃した人は(わたしも含め)こちらで。

 

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オンデマンド本について

2016-11-15 00:45:02 | Q&A

☆みつきさんからご質問いただきました。

Amazonのオンデマンドで『アイヴォリー』が取り扱い不可になっているようですが、何かあったのでしょうか?


何もありません!(笑)が、ご説明しておいたほうが良いかと思うので書きます。 

『アイヴォリー』は1994年に理論社から出版され、2007年にブッキング(現・復刊ドットコム)から新装改訂版として復刊しました。(画像右)

わたしはこの復刊版が、サイズ的にもデザイン的にも大好きで、とても嬉しかったのですが、残念ながらこれもまた絶版(に限りなく近い品切れ重版未定)状態に。

おたずねいただいたオンデマンド版(画像左)は、Amazonが版元(というのは理論社ではなく復刊ドットコム)から許可を得て復刊版をスキャンして複製したもので、『星とトランペット』と共に2014年にペーパーバックで販売が開始されました。
(それについての記事はこちら) 

で、『星とトランペット』は今も販売されているのに、どうして『アイヴォリー』は「お取り扱いできません」になってしまったか。
というと、これは、よくわかりません。

そもそも、これはAmazonと復刊ドットコム社の間の話で、Amazonは電子書籍を販売するための書籍データが欲しかったんだと思うんですね。オンデマンドで紙の本を作るのは、その副産物みたいなもので、あまり力を入れていなかった。と思う。

ハードカヴァーとペーパーバックの違いはあるにせよ、丸ごとスキャンするんだから、元の本と同じものができるはずだと、出版社も安心して任せたのかもしれませんが、実際は、だいぶ違いまして、 

 

右が元の復刊本、左がオンデマンド版です。
字数行数ページ数はすべて同じなのですが、字が大きいです。字数を変えずにサイズを大きくした結果、文字が変に平たくなっている。
『星とトランペット』のほうも、違うことは違うのですが、ここまで差は出なかったので、黙っていました。
でも『アイヴォリー』のほうは、作品全体の雰囲気にひびくような、ちょっと嫌な感じだったので、これなんとかなりませんかって、復刊ドットコムの人に言いました。

そうしたら、いつのまにかAmazonの売り場からひっこめられていて…
そのときは、手直ししてくれるような話だったのですが、その後、いっこうに販売が再開される様子はありません。
結局、わたしの手元にあるのは自分で購入した1冊きり。
Amazonさん、扱う点数が急増して、手が回らないのかな。
復刊を待っていてくださった方には申し訳ないのですが、わたしも、かなりがっかりしています。
(Amazonは出版社ではなく書店なので、著者との契約関係はなく、こちらから交渉する窓口もないわけです)

書体などかまわず、あのまま売っていれば…と思わなくもないけれど、読めればいいというものではなく。
ブックデザインや紙や書体も含めて「本」だと思っているし、同じように「本」を大切に思う人にこそ読んでもらいたい物語なので。 

「本を出す」といいますが、実際は、著者は「書く」だけの人で、「出す」のは出版社、「売る」のは書店。
それぞれがまったく違う立場で違う仕事をしており、誰かひとりだけがんばってもどうにもならない世界なのですが、そんな中から奇跡のように素敵な本が生まれることもあるし、幸運に恵まれて長く読み継がれる本もあるので、まだしばらくは、希望をもってやっていきたいと思っています。

 

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