また別の浜辺。
ここは海藻もこまかい貝殻もみあたらず、シーグラスが少しと、
大量の丸い石がある。
右に見える小さい岬の向こう側へ行くと流木がいっぱいあるし、
逆に左へ行くとここよりずっと砂の色が黒くなる。
海岸線に小さな湾が連続してあり、ひとつひとつ違うのが面白い。
砂浜は波打ち際がいちばん歩きやすいのだが、
きょうは釣り人が等間隔で場所を占めている。
釣り人の前は歩けないし、すぐ後ろも歩きたくないので
(子どもの頃、釣り堀で、後ろの見物人が「釣られた」のを目撃したため)
砂が深くて歩きにくいところをずーっと歩くはめになってしまった。
釣り人は全員老人だ。
小さい折りたたみ椅子を置いて座っている。
クーラーボックスなど持っていないから近所の人だろう。
何が釣れるんですかと聞いてみようかと思ったが、
(こういう砂浜で釣る魚は、キスとか?)
誰の竿もいっこうに動く様子がなく、全体に不景気感が漂っている。
竿をほっぽって、横で体操をしているおじいさんもいる。
そのうち「駄目だ。帰るわ」と端の老人が声をあげると、
スローモーションのドミノ倒しのようにひとりまたひとりと
腰を上げて片づけを始めた。
きらきらが跳ねているね。
堤防のむこうは小さな漁港。
船を引き揚げて固定するためのレールが敷いてある。
漁船には「かとれあ丸」などと名前が書いてあり、
歩いていくと船と同じ名前の民宿もみつかる。
いまどきの小型漁船はみんなFRP(強化プラスティック)なので、
機能的かもしれないけれど、あまり美しいとはいえない。
(無意識に船をよけて撮ったので変な写真に・・笑)
地元っ子なら、これ見たらどこだかすぐわかりますね。
本当はこの浜は夕陽が良いのだけれど、ここにたどりつくまでに
工事中のところがめちゃくちゃ多くて、障害物競走のようなので、
あまり暗くなってから走りたくない。
道に立って誘導をする人が、みなさん不慣れなのか、
手の振りなどの指示がなんとなく中途半端で非常にわかりにくく、
(いや、こちらが特別わかんないだけなのですが、もしかしたら
ボディーランゲージにもローカルルールがあるのか?)
進んでいいのねと進むと「あーっ!」とか言われ、どきどきしっぱなし。
工事終わったらまた来てみましょう。
本日の「いいね!」
ひとりの高校生が立ち上げた海洋ゴミ回収プロジェクト。
そして、本日のごはん。
酔猫さんお手製の稲荷寿司弁当いただきました。
すっごく美味しそう。
(美味しかったです! ごちそうさまでした)
わたしはお弁当つくるのが下手で・・
ご飯とおかずのバランスとか彩りとかうまく考えられないです。
キャラ弁全盛の時代に「園児の母」じゃなくてよかったわ。