「この道50年のベテラン打検士」という人が
TVニュースで紹介されていた。
打検士という職業があることを知らなかった。
缶詰工場で、出来上がった缶詰をハンマーのような棒で叩いて、
音だけで不良品を選り分ける人のこと。
コンコンコンコンコン…と、リズミカルで早い。
1ダースくらいずつをひとまとめにして、
1個の缶を2度くらい叩いているように見える。
きまじめなパーカッション奏者のようだ。
不良品をはじくだけでなく、2グラムの違いでもぴたりと当てる。
一瞬の音と、手ごたえだけで。
重さのチェックや異物の検知だけなら、たぶん機械でもできるのだろう。
質の良し悪しの判断は、人にしかできない。
これは日本で生まれた技術で、
だから日本の缶詰は昔から輸出先でも評価が高かった。
若い頃、アメリカでこの技を披露したら、
マジシャンみたいだと驚かれたそうだ。
買い置きの猫缶がたくさんあるので、やってみた。
ハンマーはないので、大きいスプーンの背で叩く。
全部同じ音で、たまに1個違うのがあれば、誰でもわかるだろう。
と思ったら、意外にも、全部音が違うのだ。
同じメーカーの、同じ製品なのに、10個叩くと10個とも、
音の高さも違うし、響きの質も違う。
叩けば叩くほどわからなくなる。
ああ、これは、難しいや。
キッチンスケールにのせてみた。
重さもきっちり同じではなく、
193グラムから197グラムまで幅があった。
これは猫缶だからなのか、ふつうの誤差の範囲内なのか。
しかも、重さと音の高低との関係はランダムだ。
素人にわかるレベルのものではないらしい。
打検士さん、70歳で、現役。この仕事を続けるために、
日頃から健康には気をつけている、と言っていた。
自分の耳と勘だけが頼り。後継者がなかなか育たない。
いま日本中にこの資格を持つ人は10人くらいしかいないそうです。
濃い緑の葉に白い花のアジサイ。
咲き始めがなんとなく貝殻のようなので、
勝手に貝殻アジサイと呼ぶことにした。
TVニュースで紹介されていた。
打検士という職業があることを知らなかった。
缶詰工場で、出来上がった缶詰をハンマーのような棒で叩いて、
音だけで不良品を選り分ける人のこと。
コンコンコンコンコン…と、リズミカルで早い。
1ダースくらいずつをひとまとめにして、
1個の缶を2度くらい叩いているように見える。
きまじめなパーカッション奏者のようだ。
不良品をはじくだけでなく、2グラムの違いでもぴたりと当てる。
一瞬の音と、手ごたえだけで。
重さのチェックや異物の検知だけなら、たぶん機械でもできるのだろう。
質の良し悪しの判断は、人にしかできない。
これは日本で生まれた技術で、
だから日本の缶詰は昔から輸出先でも評価が高かった。
若い頃、アメリカでこの技を披露したら、
マジシャンみたいだと驚かれたそうだ。
買い置きの猫缶がたくさんあるので、やってみた。
ハンマーはないので、大きいスプーンの背で叩く。
全部同じ音で、たまに1個違うのがあれば、誰でもわかるだろう。
と思ったら、意外にも、全部音が違うのだ。
同じメーカーの、同じ製品なのに、10個叩くと10個とも、
音の高さも違うし、響きの質も違う。
叩けば叩くほどわからなくなる。
ああ、これは、難しいや。
キッチンスケールにのせてみた。
重さもきっちり同じではなく、
193グラムから197グラムまで幅があった。
これは猫缶だからなのか、ふつうの誤差の範囲内なのか。
しかも、重さと音の高低との関係はランダムだ。
素人にわかるレベルのものではないらしい。
打検士さん、70歳で、現役。この仕事を続けるために、
日頃から健康には気をつけている、と言っていた。
自分の耳と勘だけが頼り。後継者がなかなか育たない。
いま日本中にこの資格を持つ人は10人くらいしかいないそうです。
濃い緑の葉に白い花のアジサイ。
咲き始めがなんとなく貝殻のようなので、
勝手に貝殻アジサイと呼ぶことにした。