摘んで、洗って、すぐ冷凍庫にいれてあった桑の実は、
900グラムずつ出して、解凍しながらジャムにする。
摘む作業と煮る作業を、なかなか一日のうちにできないので、
最近はこうすることが多い。
900グラムというのは経験上の微妙なラインで、
1キログラムになると、うちの鍋ではふきこぼれ率が高くなる。
ジマーのサウンドトラックをまだ全部聴きとおせていないので、
ちびウォークマンをポケットに入れてきて
(そう、昨冬に、とうとう買っちゃったのです、4ギガバイト! 便利!)
きょうはジャムを煮ながらじっくり聴くことにしましょう、
時間もちょうどそれくらいだし、と思ったのはいいが、
これがどうもあまりうまくいかない。
換気扇を回したり水を使ったりする音がけっこううるさい。
音量を上げる。と、目の前の鍋が奇妙に実在感をなくす。
立体の厚みが1割くらい減ってややひらたくなったような感じ。
それに薄いラップをかけ、その上から見たり触ったりしている感じ。
いつもの道具で、いつものレシピで、いつものジャムを煮ているのに、
何となく自信がもてず不安だ。
ほんとにこれでいいんだろうかと、たびたびのぞきこむ姿勢になる。
イヤホンの音楽のせいで、ジャムが「聴こえない」のだ。
「まだまだー」とか「もうすこしー」とか、
ジャムが喋るわけではないのだが、煮詰めていくにつれ、
ほんのちょっとした音の変化もあったりする。
目で見て、混ぜる手ごたえで感じて、そして耳でも聴いて、
総合的に判断していたんだな、ということがわかった。
イヤホンを外す。
換気扇の音と、ガスの火の音、鍋の中のつぶやき。
ぶくぶくぶくぶく、ぶつぶつぶつぶつ。
「もういいかい」
「もういいよー」
上の写真はお隣のアジサイ。
(アジサイ…ですよね?)
赤い花が珍しい。右奥は普通のガクアジサイ。
900グラムずつ出して、解凍しながらジャムにする。
摘む作業と煮る作業を、なかなか一日のうちにできないので、
最近はこうすることが多い。
900グラムというのは経験上の微妙なラインで、
1キログラムになると、うちの鍋ではふきこぼれ率が高くなる。
ジマーのサウンドトラックをまだ全部聴きとおせていないので、
ちびウォークマンをポケットに入れてきて
(そう、昨冬に、とうとう買っちゃったのです、4ギガバイト! 便利!)
きょうはジャムを煮ながらじっくり聴くことにしましょう、
時間もちょうどそれくらいだし、と思ったのはいいが、
これがどうもあまりうまくいかない。
換気扇を回したり水を使ったりする音がけっこううるさい。
音量を上げる。と、目の前の鍋が奇妙に実在感をなくす。
立体の厚みが1割くらい減ってややひらたくなったような感じ。
それに薄いラップをかけ、その上から見たり触ったりしている感じ。
いつもの道具で、いつものレシピで、いつものジャムを煮ているのに、
何となく自信がもてず不安だ。
ほんとにこれでいいんだろうかと、たびたびのぞきこむ姿勢になる。
イヤホンの音楽のせいで、ジャムが「聴こえない」のだ。
「まだまだー」とか「もうすこしー」とか、
ジャムが喋るわけではないのだが、煮詰めていくにつれ、
ほんのちょっとした音の変化もあったりする。
目で見て、混ぜる手ごたえで感じて、そして耳でも聴いて、
総合的に判断していたんだな、ということがわかった。
イヤホンを外す。
換気扇の音と、ガスの火の音、鍋の中のつぶやき。
ぶくぶくぶくぶく、ぶつぶつぶつぶつ。
「もういいかい」
「もういいよー」
上の写真はお隣のアジサイ。
(アジサイ…ですよね?)
赤い花が珍しい。右奥は普通のガクアジサイ。