弁理士の日々

特許事務所で働く弁理士が、日常を語ります。

はやぶさの近況

2006-09-08 00:02:37 | サイエンス・パソコン
小惑星探査機「はやぶさ」については、3月9日6月4日に記事にしました。JAXAのホームページに近況がアップされていました。

8月15日のはやぶさサイエンスウィーク報告によると、
「はやぶさチームは去る7月8日に会津大学で一般講演会、7月12-14日に東京大学で第二回はやぶさ国際科学シンポジウムを開催し、それぞれ盛況を博しました。また15日には、藤原顕前プロジェクトサイエンティストの功績を称え、国際天文学連合が小惑星1991AFを「アキラ・フジワラ」と命名しました。」
「昨年12月に一旦途絶えた通信も回復し、来春の地球帰還開始に備えて、はやぶさチームは現在も毎日運用に励んでいます。」
とあります。
6月はじめの報告では、はやぶさはまだ大きな問題をかかえているという報告でしたが、現在のところは地球帰還に向けて前向きに進んでいるようですね。関係者の皆さん、頑張ってください。

また
9月7日「小惑星も日焼けする ~科学雑誌ネイチャーに、「はやぶさ」のデータ解析結果の論文を発表~」の記事が載っています。

「小惑星帯の内側でもっと数の多いS型小惑星と地球上で最も多く発見されている普通コンドライトの反射スペクトルには、スペクトルの傾きが違う(S型小惑星は普通コンドライトより赤い)ことが知られており、この違いが長い間の謎とされてきました。」

ということですが、はやぶさによる小惑星イトカワの観測結果から、この謎が解けたようです。
イトカワ表面の筑波(地名)近くに、以前そこにあった石が移動して新しい表面が出てきた場所があって、その場所のスペクトルが隕石のスペクトルに近かったということです。つまり、現在の小惑星の表面は、長い間に日焼けしており、その結果として隕石表面のスペクトルと相違が生じていたということです。
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