弁理士の日々

特許事務所で働く弁理士が、日常を語ります。

はやぶさとイトカワ

2006-06-04 00:15:52 | サイエンス・パソコン
惑星間探査機「はやぶさ」については3月9日に記事を書きました。最近、新聞で相次いで「はやぶさ」と「イトカワ」の記事を見たので、久しぶりにJAXAのホームページを覗いてみました。嬉しいできごとが3件も載っていました。

イトカワの科学観測成果、科学雑誌「サイエンス」が特集!
はやぶさによるイトカワの科学観測は、やはり大きな成果をあげていたのですね。小惑星の内部構造の知識が増し、太陽系が成長する過程について新たな進展が期待されます。

「はやぶさ」プロジェクトが、Space Pioneer Award を受賞
「5月6日にロサンゼルスにて行われたInternational Space Development Conference (ISDC 2006) で、米国の National Space Society から Space Pioneer Award を授与いただきました。」

受賞の瞬間、会場はスタンディング・オベイションの渦になったそうです。
「NASA の十分の一、そのまたごく僅かのリソースで試みた小さなミッションだったわけです。」「米国宇宙関係者の人種を越えた挑戦に対する大いなる理解と、挑戦に寛大な文化に大きく感動したところです。」
「日本国内よりも米国で評価をいただいたことは、ある意味では皮肉なことではありますが、これを励みとして、「はやぶさ」の地球帰還に向け、なお一層運用に努力を傾注・継続して参りたいと思います。
       はやぶさプロジェクトマネージャー 川口淳一郎」
やはりそうでしたか。

2006年5月末現在の「はやぶさ」探査機の状況について
姿勢制御用のジャイロと化学エンジンのすべてが機能していない中、主推進用のイオンエンジンを使って姿勢制御しているのですね。機内にたまった揮発性ガスを除去するためのぺーキングも無事終了したみたいです。ここまで来るのは大抵ではなかったでしょう。ただ「いくつか検討を要する比較的大きな問題があります」ということで、まだ楽観できません。
関係者の健闘を祈ります。
コメント
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