文藝春秋6月号に、立花隆氏が、「社会人大学を占拠せよ 団塊こそ”知の救世主”」という記事を載せています。
立花氏は、この4月から立教大学大学院21世紀社会デザイン研究科の特任教授になっています。
この研究科はできて5年経過しますが、通算して約75%が社会人入試なのです。
立花氏がこのコースの学生たちに接したときに一番感じたのは、学生たちの学びの意欲の強さです。これほど意欲の点において質の高い聴衆に出会えることは滅多にない、と言われています。
団塊の世代が大学に入学した1966~68年は、大学への進学率がまだ12~14%でした。
シニア層を大学に迎える動きは、いま急速に全国に広まりつつあります。大学自身が、少子化で大学全入時代を迎え、新しい需要として期待しています。文部科学省もこれを後押ししています。
社会人を受け入れることは、大学にとっても教育的に良い結果をもたらしています。第一に、シニア社会人たちは勉学意欲が若い学生よりはるかに強いから、若い学生がそれに刺激されて、前より勉学に励むようになります。
意欲だけでなく、シニア層の方が知識水準も高いのです。
今の学生は、高校までで学んだ知識が穴だらけで、常識がポカポカ抜けているといいます。例えば物理については、かつて高校生の8割が物理を履修したのに、いまは物理を履修する学生がたった2割になってしまったというのです。
立花氏が東大工学部で10年ほど教える中で、「新聞を毎日読んでいる人」の数を数えていますが、この10年間で激減しています(5/80人程度)。本も読みません。
新聞社も出版社も、ひどい不況にあるようです。
立花氏は「このように深刻な日本の文化状況を救うひとつの道は、団塊の世代が大挙して大学に戻ることだと思う」といいます。
最後に・・・
立花氏「さてここでシニアの諸君にいっておきたいことが、もうひとつある。それは、残り時間を考えよということである。」
「自分が死ぬまでにしなければならないと思っていることを、まずリストアップせよ。次に自分の持ち時間を考えろ。やるべきことのリストと、持ち時間を照合して、仕事の優先順位をつけ、ごまかさずにその順番で仕事をせよ。」
私がこのブログで記事をつづるのも、同じような心境がなくもありません。残り時間の中で、できるだけ頭の中を整理し、記録しておきたい、という気持ちです。
立花氏は、この4月から立教大学大学院21世紀社会デザイン研究科の特任教授になっています。
この研究科はできて5年経過しますが、通算して約75%が社会人入試なのです。
立花氏がこのコースの学生たちに接したときに一番感じたのは、学生たちの学びの意欲の強さです。これほど意欲の点において質の高い聴衆に出会えることは滅多にない、と言われています。
団塊の世代が大学に入学した1966~68年は、大学への進学率がまだ12~14%でした。
シニア層を大学に迎える動きは、いま急速に全国に広まりつつあります。大学自身が、少子化で大学全入時代を迎え、新しい需要として期待しています。文部科学省もこれを後押ししています。
社会人を受け入れることは、大学にとっても教育的に良い結果をもたらしています。第一に、シニア社会人たちは勉学意欲が若い学生よりはるかに強いから、若い学生がそれに刺激されて、前より勉学に励むようになります。
意欲だけでなく、シニア層の方が知識水準も高いのです。
今の学生は、高校までで学んだ知識が穴だらけで、常識がポカポカ抜けているといいます。例えば物理については、かつて高校生の8割が物理を履修したのに、いまは物理を履修する学生がたった2割になってしまったというのです。
立花氏が東大工学部で10年ほど教える中で、「新聞を毎日読んでいる人」の数を数えていますが、この10年間で激減しています(5/80人程度)。本も読みません。
新聞社も出版社も、ひどい不況にあるようです。
立花氏は「このように深刻な日本の文化状況を救うひとつの道は、団塊の世代が大挙して大学に戻ることだと思う」といいます。
最後に・・・
立花氏「さてここでシニアの諸君にいっておきたいことが、もうひとつある。それは、残り時間を考えよということである。」
「自分が死ぬまでにしなければならないと思っていることを、まずリストアップせよ。次に自分の持ち時間を考えろ。やるべきことのリストと、持ち時間を照合して、仕事の優先順位をつけ、ごまかさずにその順番で仕事をせよ。」
私がこのブログで記事をつづるのも、同じような心境がなくもありません。残り時間の中で、できるだけ頭の中を整理し、記録しておきたい、という気持ちです。