琵琶湖周航の歌の作詞者小口太郎(おぐちたろう)のことを書いた本 安田保雄著「小口太郎と琵琶湖周航の歌」(昭和52年刊)を読みました。小口太郎の53回忌にあたり、親戚や友人の方々が小口太郎の思い出を書き、小口家に残されている資料と合わせて一冊の草子にまとめたものです。安田氏は小口太郎と同じく三高に学んだ後輩のお一人で、東京在住の方です。
琵琶湖周航の歌の作詞の背景には生地(岡谷市)の近くにある諏訪湖の風景が重なっているのではないかということ、写真を拝見すると小口氏は誠に眉目秀麗な好男子であったこと。東京帝国大学物理学科で研究に没頭されていた頃に、研究と徴兵の間で人知れず深く悩んでいたらしいこと。母方の縁続きの浜すゞさんという許嫁がいらっしゃったこと。琵琶湖周航の歌を作詞したことについては家族や親戚に話したことがなく、親族の殆どが、「NHK大津放送局のテレビ番組」でこの歌の作曲者の小口太郎が身内であると知って驚いたことなどが書かれていました。小口太郎のシャイな性格を物語っています。
下の絵は小口太郎が描いた「雄松」です。
私も大好きな歌です。
カラオケがはやっていた頃は、この曲や坊がつる賛歌などをを歌っていました。
周辺の頼山陽などの記事も読ませていただき、ずいぶん知的になった気分で、
ワルツの練習洋曲ばかり
老いる我が身に今ひとつ
天然の美から北帰行
その秘話を想いステップを踏む
あれあれ少しも知的になれない私ですが、どうぞよろしくお願いします。