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老子 上篇 第二十四章

2024-10-06 06:33:51 | 文学
中国、紀元前5世紀、戦国時代の哲人、老子の書「老子 前編 第二十四章」を紹介します。

原文
企者不立、跨者不行。自見者不明、自是者不彰。自伐者無功、自矜者不長。其在道也、曰餘食贅行。物或惡之。故有道者不處。
書き下し文
企(つまだ)つ者は立たず、跨(また)ぐ者は行かず。自ら見る者は明らかならず、自ら是(ぜ)とする者は彰(あら)われず。自ら伐(ほむ)る者は功なく、自ら矜(ほこ)る者は長(ひさ)しからず。その道に在っては、余食贅行(よしょくぜいこう)と曰(い)う。物或いはこれを悪(にく)む、故に有る道の者は処(お)らず。
 訳
 つまさきで立つものは、立ち尽くすことができない。大股であるくものは、長くあるくことはできない。自分を見せびらかすものには、何もよく見えない。みずから是(ただ)しいとするものは、他人よりきわだって見えることはない。自分でほめるものは、何も成功しない。(した仕事を)誇りにするものは、長つづきしない。それらのものは「道」の立場からいうと、余分の料理や無用の付着物とよばれる。それらを生物はおそらく嫌い、斥けるであろう。だから「道」を有する人は、そんなところに長居はしないのだ。

         小川環樹 訳注 「老子」中公文庫




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