神楽の読み方と同じですが、KAGURAは岐阜県、神岡市に建設された重力波の検出装置です。今年は、かのアインシュタインが一般相対性理論を発表(1915)してから百年にあたります。一般相対性理論によれば重力は空間の歪みとして表されます。もし重い物体が激しく加速度運動をすると、空間のゆがみが激しく時間変化し、そのゆがみが真空中を伝搬するとされています。これが重力波です。重力波は当初これを予言したアインシュタイン自身も、その大きさがあまりに小さく、純粋に理論的な産物と考えたとのことが伝えられています。しかし、その予言から百年がたち、天文学や技術の発展とともにその直接観測が可能と考えられるようになりました。以下に重力波の観測を目指すKAGURAプロジェクトと重力波天文学について説明します。
(1)KAGURAプロジェクト
KAGURAは重力波を観測することを目指し、東京大学宇宙線研究所、高エネルギー加速器研究機構、国立天文台の三機関が共同ホスト機関として、国内外の共同研究者と共に建設を進めている科学プロジェクトです。これは、発生頻度が比較的わかっている、連星中性子星の合体時
に放出される重力波の観測に最適な設計になっています。岐阜県・神岡町の山の地下200mに
片側3kmのL字型の光路を持つレーザー・ファブリペロー共振器です。2017年には観測を開始させる計画です。
(2)重力波天文学の創生
アメリカのLIGOプロジェクトとヨーロッパのVirgoプロジェクトとKAGURAプロジェクトを
協調することにより、重力波の検出制度を高め、重力波の発生源の位置をも確定することが
できます。このような取り組みにより重力波天文学が創生できるでしょう。
梶田先生は、このプロジェクトを支援している多くの関係者と、基礎科学研究に対して理解と
支持をする日本国民にも感謝されています。
百年前の天才の予言が、検証されるのはすばらしいことです。
重力波の検証は、複数のノーベル賞にふさわしい研究だということです。
梶田 隆章 「重力波の検出を目指すKAGURA」學士會会報 No.915 2015―Ⅵ
(1)KAGURAプロジェクト
KAGURAは重力波を観測することを目指し、東京大学宇宙線研究所、高エネルギー加速器研究機構、国立天文台の三機関が共同ホスト機関として、国内外の共同研究者と共に建設を進めている科学プロジェクトです。これは、発生頻度が比較的わかっている、連星中性子星の合体時
に放出される重力波の観測に最適な設計になっています。岐阜県・神岡町の山の地下200mに
片側3kmのL字型の光路を持つレーザー・ファブリペロー共振器です。2017年には観測を開始させる計画です。
(2)重力波天文学の創生
アメリカのLIGOプロジェクトとヨーロッパのVirgoプロジェクトとKAGURAプロジェクトを
協調することにより、重力波の検出制度を高め、重力波の発生源の位置をも確定することが
できます。このような取り組みにより重力波天文学が創生できるでしょう。
梶田先生は、このプロジェクトを支援している多くの関係者と、基礎科学研究に対して理解と
支持をする日本国民にも感謝されています。
百年前の天才の予言が、検証されるのはすばらしいことです。
重力波の検証は、複数のノーベル賞にふさわしい研究だということです。
梶田 隆章 「重力波の検出を目指すKAGURA」學士會会報 No.915 2015―Ⅵ
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