元号・「平成」の由来は、漢籍が出典である「地平天成」と「内平外成」の二つの言葉に由来します。どちらも中国、古代、夏王朝の禹の治世をいいます。
「地平天成」は『左伝・文十八』、『書経・大禹謨(ぼ)』にあります。「地平らかに天成る」と読みます。土地がよく治まり、天の運行に乱れがない。天災も地変もなく、自然が穏やか。「成」は完全で欠け目がないことですが、現代は、気候変動や大地震の発生、原発事故など、「地平天成」とはいえないこともあります。
一方の「内平外成」は『史記・五帝紀』にあり、「内平らかに外成る」と読みます。家の中がおだやかに治まり、世間も秩序が整って平和である。「内」は家内・国内、「外」は、地域社会、国外のことです。内乱も外寇もなく社会が平和なことをいいますが、現代にはそのまま当てはまらないことが多いです。
氾濫する黄河の治水を成功させてユートピアを築いたといわれた禹の知恵と夏王朝にあやかりたいものです。
「地平天成」は『左伝・文十八』、『書経・大禹謨(ぼ)』にあります。「地平らかに天成る」と読みます。土地がよく治まり、天の運行に乱れがない。天災も地変もなく、自然が穏やか。「成」は完全で欠け目がないことですが、現代は、気候変動や大地震の発生、原発事故など、「地平天成」とはいえないこともあります。
一方の「内平外成」は『史記・五帝紀』にあり、「内平らかに外成る」と読みます。家の中がおだやかに治まり、世間も秩序が整って平和である。「内」は家内・国内、「外」は、地域社会、国外のことです。内乱も外寇もなく社会が平和なことをいいますが、現代にはそのまま当てはまらないことが多いです。
氾濫する黄河の治水を成功させてユートピアを築いたといわれた禹の知恵と夏王朝にあやかりたいものです。