バラクロ４９＝首の角度

胸を閉じたレントゲンポジション、肩幅４時の前重心を生む入水角度
これでフラットな姿勢・・・おっと、頭が上がってしまえば背中が反り腰が下がるね
頭の位置って、自覚の無いケースが多いから気が付くと声をかける・・・のだけど、
自分の首の角度を自覚していないから直しようがない
では、軸が真っ直ぐな首の角度って？どんな？考えたこともないよね

だって、立った状態だと自然に正面を見るので首は真っ直ぐ
あまりにも自然な事なので、感覚を覚える必要もないし・・・

これが水中で横になると、その姿勢が保てない

何故なら、人間は立って生活する生き物だから、
軸は地面にたいして垂直に立ち、重力も地面に垂直
当然、頭頂部は天を向いている

水中だと重力は浮力によって弱まるが、
それでも重力の方向を体は解っている
頭が立とうとするのも本能なのではないかと思う

前を見て下さいという言葉だと、水底を見る人と進行方向を見る人に分かれる
水底を見る人は、横になった体にとって正面を見ている
進行方向を見る人は立ってる時の状態のまま前を見てる

そしてお互いに・・・

『前？それは下でしょ？』

『え？前だよ、そっちじゃ上でしょ？』

『え？上？』

『だって下なら足元見るじゃん？』

な～んて会話が飛び交うのだ

だから具体的にプールの底を見て下さいとか・・・
それでも、視線だけが底を見ているつもりで、首が立ってしまうケースも多い

こうなると、首の角度というモノが絶対的な言葉になる

前置きが長くなってしまったけど、つまり正面に顔を向けた時の顎の位置だ

そこで、【誰でも・・・】に登場した、親指薬指で鎖骨、って話

顔を正面に向けて・・・
右手親指で右鎖骨、右手薬指で左鎖骨、人差し指で顎



このポーズでたまにチェックしてね

実は、これって・・・チーランニングのランポジションの作り方なのだ
軸を真っ直ぐに、体重移動と重力を利用した、蹴らない踏み込まない、バランス重視な走り方

興味のある方は、チーランニングで検索してね



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新しいクラスがスタートしました・・・その９、首の角度

投げ込んだ腕の角度は４時
斜め下にグライドさせることで、腰は水面に、
しかし、前方が気になって前を見ると、首が立って頭がたくさん出てくる
当然背中が反り、腰が沈む

そこで、首の角度に意識を集中

下を見ているつもりでも視線だけで、首の角度までは気にしていない・・・

首が後傾していますよ～、と告げても一向に直らないのは、
真っ直ぐな角度が、どういう感覚なのかを自覚していないからなのだ、

それを教えていない私の責任だ！

横になって動くなんて普段の生活にはないから解らなくて当然だよね

『真っ直ぐにしてるつもりなんだけどなぁ』

『自分じゃわからないのね～』

「はい、ではみなさん！右手の親指と薬指で鎖骨を触りましょう！」

と言いながら、私も自分の鎖骨を触わって見せる・・と、

１本の鎖骨を親指と薬指で摘んでいる人、発見！
おっと、いけない

「はい、私を見て下さいね～、右の鎖骨を右手の親指、左の鎖骨を右手の薬指ですよ～」

『あ、あれ？薬指、どれだ？』
鎖骨から手を離して、じっと見て・・・
『ああ、これね、この指を・・・鎖骨に、っと』
『え？あ！中指だったわ、ヤダもう～』
『あら、私もだ、や～ね～、おばあちゃんだから～』

そう言われて、思わず自分も手を離して・・・えっと、これ薬指だよね

人って、見えてないと、中指と薬指を間違え易いって事を今知った

鎖骨を指で触るだけで、こんなに面白いなんて

「はい、そして人差し指で顎を触って下さい」

顎　と一言で言っても人それぞれ、
下顎の骨の下の窪んだ所に指を刺す人・・・
唇の真下に指を置く人・・・

顎のどこに人差し指を置くか？は、それぞれの指の長さや、首の長さ、
そして、鎖骨の形状にもよるので、一点で、ココ！ってこともなく、
壁に背中、後頭部を付け正面を向いた姿勢で、鎖骨を触り、自分の触るべく顎の位置を確認

そしたら、その３点を触ったまま、片手だけを肩幅４時に付し浮きキック
そっと、指を離し、頭の角度を変えずに、その手も肩幅４時へ
そして、そのまま泳ぎ始める
途中で立って、初めから同じ動作の繰り返し
反復練習で少しずつ体に覚えて貰うしかないのだ、

『なんだか、体が軽くなったわ・・・不思議ねぇ』

『腕がラクにリカバリー出来た～』

『首の角度って大事なのね～』

「はい、ラクに泳ぐ為に必要なんですよ、忘れないで下さいね」

『・・・・忘れるから、また言って下さいね』

「はい！何回でも言うので大丈夫ですよ～」



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