水泳に取り組んでかれこれ２０年が経ち、昨年還暦を迎えたけど…まだまだ足りない。年齢的には体力も落ちて来たけど、まだまだ出来て無い事が有る、有りすぎるんだ。
水泳は不思議なスポーツ。分からない事が多すぎるし、分かっても出来ない事が多すぎる。肉体的に出来ない事は無理をしないと決めているけど、そうではなくて出来る範囲なのにコントロール不能で出来ない事が多すぎるんだ。ココに気付く事は大切な事。水泳の上達を力業で持って行くのではなく、現在の自分の体に無理をさせずに技術力を高める事が面白いのだ。
体の声を聞いて水との関わり方を探る。そう、水との関わり方を探る事が私の水泳。行き着いたスタイルが『バランスクロール』
力よりもバランスを優先させる。バランスが崩れれば力の伝わりも崩れてしまう。小さな力でもバランスを整えて大切に生かす。水との関わりはバランスすることで良い関係になり、素敵な世界へ行けるのだ。
その素敵な世界へは、呼吸の切り替えから始めるのが私のスタイル。
ブクブクパーは水中世界への儀式なのだ。
水泳は人間が本能ではしない運動なので他のスポーツとは当てはまらない事態が起こっているのではないか？だから訳が分からない。あ、それは大人になってから水泳に取り組んだからそう思うのかも。子供の頃から泳いでいれば、自然にできる事なのかな？
なので、私の話しは大人になってから水泳を始めた人に伝えたい事なのかも。
呼吸にしても、普通は鼻呼吸なのに宜しくないとされている口から吸うのが水泳だよね。鼻から吸って鼻に入ってしまったら苦しいだろうね～。でも口から吸っても口に水が入って来たら？プールの水、飲みたくないよ、ってコレが息継ぎの壁だったりする。
そして視線。移動するスポーツは基本進行方向を見ると思うけれど、クロールと背泳ぎは頭頂部が進行方向に向いていて視線は下とか上だから前を見られないんだよね。前を見ようとすると頭が上がり足が下がってしまう。人間は四つ足動物ではないので脊柱を水平に保ったまま前を見続けるなんて、ハイハイ期の赤ちゃんだけかなぁ。
特に大人になってから水泳を始めると、寝転がって前も見ずに進むなんて怖いよね、ついつい前を向いてしまうのは人間の本能、それなのに『前見ないで』って言われても困るよね。
では、こう考えてみて。『水泳とは自分の体という物体を手足を使って前に進める運動』
つまり体はボート(またはボード)の様な物体で、手はオールで、足はスクリュー。
頭はボートの先頭。つまり頭は脊柱の延長線上にある軸の始点なので縦にも横にも曲がってはいけない。こう考えると、前を見たい気持ちを押さえて水底を見ていられるかも。とは言っても不安が拭えなかったらたまには上目遣いでチラ見しても仕方ないよね。
何て言うか…水泳って、自分が何してるか分からないってのが正直な感想なんだよね。だから第三者の目を持って外から自分を見ているつもりになって、自分の動きを映像的に想像するんだけど…これがね、思ってたのと違うんだよね。だから動画とか撮って貰うと…ガーン！！！
え？コレ私？…違うし～～ッ！
衝撃受けた後の落ち込みったらないよ…。
なかなか上手くいかないんだけど、下手なりに考えながら調整しながら取り組んでいると、たまーに、『あ！』って瞬間があるんだよね。その時は光がパァッと…でもその後に『あ？』って、なっちゃったりすることが多いけどね(笑)
でも『あ！』の喜びを感じたくて止められないんだよね。
その感動を言葉に残したくて、ブログに書き綴った『バラクロ』は自分の道筋で書いてるから、読み手にとって分かりづらいよね。同じ事を違う表現で書いてみたり、その時の感覚で書いてるいるから、系列がバラバラだし。後から『アレはどの辺に書いてあったっけ？』と聞かれても自分でも探せない。うん、もう一度良く練り直して書き直してみようかな。
