ヤッパウミハイイヨネ

川口I-STORMバラクロ水曜6時


 

ヘッドアップ

2024-04-23 17:37:31 | オープンウォーター
プールの様に水中にラインも無いしコースロープも無い



そんな海で進むべき方向を確認する為に必要な技がヘッドアップ
ゴールの位置も間違えないように、最後まで気が抜けない



おおまかに3種類に分けられるヘッドアップを紹介するね、
海デビューを目指しているスイム仲間さん達、少しでも興味を持ってくれると嬉しい!

まずは、両手と片手の2つに分かれる
両手を使った【スカーリングヘッドアップ】
片手はクロールを泳ぎながらの【ストロークヘッドアップ】

そして【ストロークヘッドアップ】は2パターン
(1ストローク1アクション)と
(1ストローク2アクション)

アクションと言うのは、泳いで進む以外に必要な動作
1つは息継ぎ・・・プールではコレだけ
海でのもう1つのアクションが見る事

見る、と言っても意味が肝心
look・see・watchのイメージだと、ただ見てるだけ、見えてるだけ、
それよりも私のイメージは『sight』見つける、目指す
経験した人なら解ると思うけれど、見えてるけどコース判断が出来ないという状況
目を空中に上げれば視界に勝手に飛び込んでくる、
明確に意思を持って見なければ、ただ景色として映るだけで、情報とは言えない
欲しいのは景色では無く情報だ
そう言った意味でしっくりくるのが『sight』
ま、これは私の感覚的問題なのでヘッドアップの技とは関係ないっちゃ、ない

山の連なりが進行方向に見えたとする、
一番高い位置を確認する、
目指すブイの位置を確認する、
ブイから見て一番高い位置はどの方向にあるのか、
・・・ああ、だいたい1時半くらいか・・・とか、
そんな目測を情報として頭に入れる・・・こんな感じ

では技として、簡単に紹介してみようか、

【スカーリングヘッドアップ】

絶対に体得して欲しい、
真上からみるとこんな感じ
いわゆるスカーリング、外中を往復
手の平は傾き45度、いわゆるスカーリング





下方向に水流を送って、水から目を上げる
見るだけだから目だけ、口まで出すと吸いたくなるから要注意



息継ぎは前ではなくスカーリングで見る前後にストロークで、



【1ストローク1アクション、ヘッドアップ】
右呼吸の場合・・・
 
左ストロークで見る



右ストロークで呼吸



【1ストローク2アクション、ヘッドアップ】
左呼吸の場合・・・
左ストロークの掻きのタイミングで見る



左ストロークのリカバリーで呼吸



1ストローク1アクションの場合、アクションとアクションの間にノーアクションを入れても良い
その場合は4回に1回の呼吸になってしまうけど、普段からそうなら問題ない

安定したコンディションなら10ストロークに1回で充分だったり、
複雑なコンディションなら6回に1回くらいかな、
それも実際の海の状況によるけど・・・
プールでは6回に1回のヘッドアップ練習をしておくと良いと思うよ

まだ海はこれから、今からでも頑張って練習しよう!





コメント (2)
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海でのスイムレースに参加する心構え

2024-04-08 11:28:30 | オープンウォーター


さあて、2024年もOWSシーズンが近づいて来たよ!
もうエントリーが始まっているから色々チェックに忙しい!
宿取って、エントリー忘れた!とかアルアルなんだよね(笑)
まだ先だから、と油断してたらエントリーとっくに始まっていて定員になってた!
とかも・・・やらかすよね~

そしてこの時期の仕事として、海デビュー組レッスンが入る
私がまず伝えたいのは安全について、
自身の技術・体調・練習量は当然だけど、
海の環境、足が着かない、壁で休めない、水が激しく動く、水中にラインが無い
なんてことは当たり前なんだけど、
それは自分自身の安全にとってプールとの違い

では大会全体の安全って?
1人1人が自分の身を守る自己保全は当然だけど、
プールと違って自分専用のコースでは無い、
そこをしっかり考えられる事が皆の安全に繋がるんだと思う
だから主催者任せじゃダメなんだ
レースであるからには競争ではあるけれど、
参加者全員で創り上げる安全がなにより大切だと思う
だって、競争相手というよりは、運命共同体みたいな?
同じ海を泳ぐ仲間だもの、お互いの安全を願うよね
リタイヤしたっていい、とにかく全員無事に陸に上がろう!

そういう意味で、私が伝えたい技術がスカーリング!
選手同士がどうしても密になりがちな海のレース
想像してみて?そんな状況でいきなり平泳ぎしたらどうなる?
蹴られたら痛いどころで済まなくなるのが海のレース
蹴られる準備なんかしてないから、突然だよね、
顔にヒットして目が激痛とか、ゴーグルずれたとか、
息継ぎしようとしてたから水飲んじゃったとか、
脇腹蹴られて息止まったとか、
怖い思いをした経験者は山ほどいるのに、一向になくならない平キック
たぶん、加害者意識がほぼゼロなんじゃないかと・・・思ってしまう
だって、自分がヘッドアップが上手く出来ないから仕方ないし・・・
クロールだけでは辛くて、平泳ぎいれてもいいんじゃない?・・・
誰しもそう聞けば、うん・・・そうか、仕方ないか・・・
そうしないとその人が溺れてしまうなら仕方ないのか?
ん、ちょっと待って、じゃあ蹴られる側はそれで溺れそうになっても仕方ないの?

根本的に、海のレースに参加する心構えの足りなさ、
口悪く言えば『海、舐めてんのか?!』

例えばだよ、25mしか泳げない人が、
オリンピックがあった有名なプールの大会に出たい!
50mプールだけど、途中で立ってもいいよね?(立てないけどね)
と聞かれれば『50m泳げるようになってから出た方がいいよ』
というのは普通だと思うけど、それって冷たい?

海のレースに出たいのなら、平泳ぎじゃないヘッドアップを練習すれば済む事じゃない?
その練習も満足にしないで、本番は平泳ぎでいいかぁ、
この考えが、心構えが足りないんじゃないの?って思ってしまう

スカーリングは自分にも必要な技術だけど、
近くを泳ぐ他の選手にとっても、思いやりのある技術だと思う
クロールに組み込むストロークヘッドアップが出来たとしても
海の状況によってはそれじゃ役に立たない場面もある
そこで咄嗟に平泳ぎをしたら、運悪ければ加害者になる
だから、いくらプールでストロークヘッドアップが完璧に出来る人でも
スカーリングヘッドアップは絶対に体得して欲しい

スカーリングヘッドアップを初級者の技術だと勘違いしている人も多い
このことも被害者が減らない原因の1つだと思っている

海デビューを控えている選手の皆さん!
スカーリングは選手全員で安全な大会を創り上げる為に必要な技術だから、
海の練習会に参加する事も大切だけど、
普段からプールでスカーリングを練習しておこうね!
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バラクロ脳な日常=実践67・バランス背泳ぎ

2024-04-03 20:41:16 | 今すぐプールに行きたくなる~バラクロ脳な日常
背泳ぎもエリア135度、というお話はしたよね?
クロールと同じで体を傾ける角度が加わるので、
リカバリーの腕は体に対して90度ではなく、135度
体を45度傾ければ、その分水面下に沈み水面からは90度の垂直になる

入水も体を傾ける事で腕が水面下に沈むので、腕を後回しになんてしてない

さて、次はタイミング!

魚キックから腕を付け、カウントでタイミングを合わせるドリルを始めたところ、
背泳ぎの習得速度が上がったと思う、
背泳ぎがまったく出来ない状態から週一でしかもクロールの合間という制約の中
ついに!今朝の参加者16名、全員が背泳ぎ100m泳ぎました!!!

魔法の言葉は『イチ』と『ハイ』

『イチ』はキック6カウントの1・2・3・4・5・6の始めの1の事
では、イチは何をするのかというと、体の傾きを左右スイッチさせる
掻き始まる前、リカバリー直前、腕が上下になるタイミングで体を傾かせる時に
『イチ』と頭の中で掛け声



そのまま2・3・4・5・6と魚キックを続ける
そして、その体が傾いた状態を保ったまま『ハイ』が来る
上下の腕をここで入替える、体は動かさない!



体が傾いていることで、肩は水面から沈み、腕を後に回さなくても、掻くことの出来る水域を確保

そして、リカバリーの腕が135度まで上がったところで『イチ』を使い入水させる
135度までという理由は、それ以上腕を上げると胸が反ってしまい腕も内側に入り易くなるからだ
腕は動かさず、イチで体を傾ければ腕は水に沈む

イチの次にカウントを設けることで、より『イチ』と『ハイ』の役割を明確にするのが狙い
そしてこのカウントは減らしてゆく、6の次は3で
『イチ』2・3・『ハイ』『イチ』2・3・『ハイ』
次に2カウント 『イチ』2・『ハイ』『イチ』2・『ハイ』
最後に1カウント、これは背泳ぎ完成形
『イチ』『ハイ』『イチ』『ハイ』を続けるだけで、どんどん泳げる
いきなり完成形ではなく6カウントから始める狙いは、明確な動作の為もあるが、
もうひとつは、キックの為だ、
魚キックを続けながらカウントを減らしていくと、
完成形の『ハイ』のところで魚キックが活きる!

あ、天上天下唯我独尊ポーズは忘れずにね
腕を遠くに入水しようとすれば、軸は曲がり足は左右に揺れるからね

背泳ぎもバランスが命!バラバック?楽しんでね!
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