日記

お遍路情報と、日記を綴っております。

コシアブラ

2015-04-24 21:43:38 | 日記

 この間まで、菜種梅雨というのか、毎日雨がふっていたが、ここにきて漸く晴天が続いている。野菜たち、太陽のエネルギーをいっぱいもらって、すくすく成長して、美味しく安くなっておくれ。

 招かれざる客、雑草たちも、雨と太陽のお蔭でどんどん伸びている。草取りをしていたら、エンドウが採り頃になっているのに気がついた。今年初めての収穫だ。

 初どりは、片手くらいの収穫だった。茹でて、ピザのトッピングに加えて孫に食べさせよう。

 これからは、毎日エンドウ採りに行かなければいけない。

 昨日は、阿讃山脈の尾根筋へコシアブラを採りに行った。タラは麓の雑木林などでよく見かけるが、コシアブラは標高900メートルくらいまで行かないと採れない。手が届く高さの木はあまりないので、高枝切りを持って行った。若葉をたくさん採ったけれど、どの木も上へ上へと伸びて、あと3,4年もすると高枝切りでも到底届かなくなるだろう。

 大きな木の先っちょに、食べごろの芽がついている。若葉の前のこの時期が一番美味しい。6,7メートルもありそうな木を、指を銜えて見上げている。残念。

 尾根筋には、私の好きな、山桜がたくさんある場所がある。ここ数年見に来ていない。桜も世代交代をしつつあるようだ。親が枯れて、脇から子供の木が元気に伸びてきている。周りの木に負けないように、早く大きくなりなさいよ。

 私は山桜が好きだ。遠くから見ると、ほのかに赤みがかって、ぼんぼりのように春の山をやさしく彩る。山桜の下に居たとしても、足元に落ちた花びらで、ようやく、あ、山桜が咲いているんだ、と気が付く。地味な花である。豪華絢爛ソメイヨシノは花の下で見上げる桜、ヤマザクラは遠くから眺める桜であると思う。

 毎年この縦走路で蕨を何キロもとっていたのに、この3年くらい前からごそっと減ってしまった。植林の木の背丈が伸びて、植生が変わってしまったのだ。自然もヒトも変わってゆくものだ。