春は亦(また) 吾を見捨てず 此処に咲く
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守谷市に越してきてから2年目くらいだったか、アネモネの鉢を買って来て見終えた後に、前庭の片隅にそれを地植えにした。それから毎年、春の初めに、その生き残っている株から、たった一輪だけ小さいけど真っ赤な花を律儀に咲かせてくれている。 そして開花期が終わると、そこに植えていたことも忘れてしまい、その存在は秋から冬にかけては全く忘却の彼方に消え去ってしまっている。
だけど、人間の身勝手な思いとは係わりなく、どっこい、その分だけこの花のこの庭での印象は益々強烈となって来ている。
植物というのは、根が何よりも大切なのだと思う。同じように人間も根の部分が大切なのだ。
東北の被災に遭われた方々の根っこが、力強く再生の息吹を躍動させてくれることを心から願っています。