山本馬骨の くるま旅くらしノオト

「くるま旅くらしという新しい旅のスタイルを」提唱します。その思いや出来事などを綴ってみることにしました。

90歳を超えるという話

2011-04-26 05:54:42 | 宵宵妄話

 

 これは私の長寿予想とかいう、おめでたい話ではありません。その反対の、私の身体の一部が早くも90歳のレベルを超えるほどの老化に至っているというちょっぴり怖い話です。

私はもう20年来の糖尿病患者で、長いこと結構真面目にこの病に対処して来ていました。守谷市に越して来てからも、専門医の診察を定期的に受け、軽いレベルの薬を一種類だけ処方してもらって飲んでいました。検査等のデータも特に問題はなく、それなりに病に対する管理には自信を持っていました。ところが通院していた守谷市内の病院は、いつも待ち時間があまりにも長く、その割には診察時間が2~3分なのです。その内容も自分の知識の範囲内のことばかりで、何だかバカバカしくなり、こんな程度なら自分で管理すれば大丈夫ではないかと思うようになりました。そしてしばらく思案した後、思い切ってもう病院へ通うのはやめにしようと決めたのです。

それから5年ほど経つのですが、昨年の秋ごろから何だか足の先っぽの方にしびれを感ずるようになり、それがだんだんひどくなり出すような感じでした。これはもしかしたら合併症の一つの末梢毛細血管の詰まりによる血行不良の初期症状ではないかと思ったのです。専門医の診断を受けての何らかの処置が必要なのではないかと思ったのでした。

今度は、市内の別の病院で診てもらうことにしました。医師の診立てはやはり糖尿病から来ているのではないかということで、血液検査等をして貰いまいたら、糖尿病を管理する場合のメインの数値である血液中のヘモグロビンA1Cが7.2ほどになっており、やはりそうなのだと自分でも納得したのです。これを下げて6.0を切るレベルに持って行く必要があると思いました。そのためには食事の制限と運動療法等の活用が必要ですが、もう古希を超えた歳なので、今度は薬の力も借りなければなるまいと、医者の処方に従った次第です。そして今日に至っているのですが、A1Cのデータは6.2くらいまで下がってきていますが、どうもしびれの方もすっきりはせず、薬も3種類ほど飲んでおり、その副作用の影響も出ているのかもしれません。何しろ体力任せの生き方を続けてきており、鈍感なものですから、よほどにならないと身の危険を感じないタイプなのです。

2か月に1回ほどの定期的な検査をしていますが、A1Cの数値は順調に下がって来てはいるものの、中性脂肪やコレステロールの数値は基準値をはるかに超えて下がらず、この為に先生は動脈硬化のことを心配して、この状況を調べるための検査を指示されたようです。昨日(4/24)にそれを行い、結果がもたらされたということなのです。検査の内容は二つあって、首の辺りの頸動脈のエコー検査とそれからもう一つは両足手首の同時血圧測定というものでした。

直ぐに結果が出て、その後担当医から診断の説明を受けたのですが、それがまあ、私の動脈血管の硬化具合は、何と90歳を超えたレベルにあるというのです。私の年齢での標準に比べて、私の血管の固さは20年も先取りをしてしまっているというのですから、幾ら鈍感な私でもこりゃあ、ちょっこし気いつけんといかんな、という気になります。一方でエコー検査の内容は、さほど心配はいらないというのですから、どうもこの矛盾する結果に安堵するわけにはゆかず、やはりこれは健康とは言えない状況のようです。

この診察を終えての所感は、三つほどあります。まずその原因ですが、これはもう病に対する頭でっかちの思い上がりです。というのは、糖尿病のことを何でも知ったつもりで、必要なことをやっているつもりで、実は相当にうぬぼれたいい加減な食生活を続けてきた報いなのです。運動だけはちゃんとやって来ていると思いますが、食生活に関しては、酒を止めず、その内容も気をつけているという意識があるだけで、その実はデタラメさがひど過ぎたのでした。人間としての甘さに酔っていたのかもしれません。なまじ知識があるなどと自惚れると、人はそれにもたれかかってしまい、その知識が求めるはずの行動をおろそかにするという愚を繰り返すようです。原因はこれに尽きると思っています。

二つ目はこの結果をどう見るかですが、楽観的に見れば、順調にPPK(ピン・ピン・コロリ)の道を歩んでいるな、とも思えます。又悲観的に思うと、もし脳梗塞で倒れて生き残ってしまったら、こりゃあ厄介だな、とこの二つです。PPKが上手く行けばいいのですが、そうでない場合は自分で身を始末することも叶わず、家族や周辺に多大の迷惑をかけることになってしまいます。そんなに長生きをしたいなどとは思ってもいませんが、生きている間は我が身は自分で始末できる状態でありたいというのが、これからを生きるための私の最大の願望であり、課題です。それが出来なくなることだけは避けなければなりません。

三つ目はこれからどうするかですが、それはもう、この先取りしているという20年分の硬化した血管をどう引きもどすか、或いは止め置くかということでしょう。この症状の根源には糖尿病が係わっていることは明らかですから、まずは糖尿君との付き合いを微細に亘って正常に復活させなければなりません。そのためには酒との付き合いを断つこともやむをえないなと考えています。否、断つのは難しいですから、付き合い方を変えることを熟考したいと思います。その他具体的な細かいことは省略することにします。

 

と、まあ、愚にもつかない私ごとを書いていますが、実はこうなることは想定内であり、対処の秘策もあるのです。旅で知り合った知人の中に、90歳超の方がおられ、この方は惜しくも昨年無くなられたのですが、まさにPPKを実現されたのでした。私はその方から秘策を授かっているのです。これをヒントに新しい食生活にチャレンジしたいと思っています。その基本は医食同源の実践です。何をどう食べるかが秘策のメイン課題です。その方と全く同じことをするつもりはありません。というのも人間の体は一人ひとり違っているというのが私の考えであり、私の秘策は私が創ってゆかなければならないものだと思っているからです。この大先輩から秘策づくりのヒントをたくさん頂戴していますから、大丈夫出来ると思っています。

現在90歳を超えてしまっているという、20年以上も先取りしてしまったこの我が身の不具合症状を、必ずクリアーしてPPKにつなげてやるぞと、その決意を新たにしたところです。これが実現してもしなくても、医者の処方に依存するばかりのつまらない生き方よりはマシだと思っています。新しいものにチャレンジするつもりで、わくわくしながら我が医食同源の道を拓いてみたいと思っています。

コメント
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