山本馬骨の くるま旅くらしノオト

「くるま旅くらしという新しい旅のスタイルを」提唱します。その思いや出来事などを綴ってみることにしました。

2010年北海道くるま旅でこぼこ日記:第31日

2010-09-30 05:05:51 | くるま旅くらしの話

第31日 <8月9日(月)>

行 程】 

道の駅:マオイの丘公園 → 継立自動車工業工場(栗山町) → 〔工場 → 岩見沢市内コインランドリー → 大和食堂 → シャトレーゼゴルフ&スパリゾートホテル栗山 → 工場〕 → 道の駅:マオイの丘公園(泊) <45km> 

昨夜輝いていた星たちは、あれは幻だったのかと思うほどに道の駅の朝は霧に包まれて、ひんやりとしていた。涼しいのはありがたいのだけど、今日は塗装をお願いする日なので、早く塗料が乾いてくれるためには、天気は良い方が都合が良い。真に勝手な心模様である。8時頃には出発するつもりでいたのだが、ゲゲゲを見てからにしようと15分ほど遅れての出発となる。

継立の工場には予定通り8時45分に到着した。既に社長初め従業員の皆さんも出勤されており、早速挨拶を交わす。いろいろお話を伺っている内に、社長のKさんは倅の大学と同じご出身で、その先輩であることがわかり、一段と親近感を覚えた。やはり話題に共通性があると、人は直ぐに親しみを増すことが出来るものである。仕事の方は、夕方まで掛るということで、お願いしていた代車でその間を過すことにした。

何しろ初めての場所で、何処に何があるのかさっぱり判らない。邦子どのの希望もあり、少し溜まりかけていた洗濯をするべく、教えて頂いた岩見沢市内のコインランドリーを目指すことにして出発。ずっとトラックベースの車を運転し、家にいるときは軽自動車なので、普通車の運転に慣れるまでに少し時間が掛った。サイドブレーキがなく足で踏み込むタイプの車は初めてだったし、チエンジレバーが左下床側に無いのも初めてだったので、幾度も妙な不要なしぐさをし続けたのだった。

岩見沢市のコインランドリーは直ぐに見つかった。岩見沢では第一号のコインランドリーだそうで、その開店当時は最新式だった機械装置も、今では少し古くなっているというのが、邦子どののコメントだった。利用者は結構多くて、直ぐ隣の同じ経営者の運営するクリーニング専門業務よりもはるかに繁盛しているようである。時代は明らかに変わりつつあるということであろうか。北海道でも最近はようやくコインランドリーの普及が進んでいるようである。

洗濯が終わるまでの間、一人で近くを散策する。この辺りは岩見沢市の中心街を少し離れた郊外のショッピングモールで、R12を挟んで、お馴染の大型店が幾つも並んでいた。急に暑くなったと思ったら、雲の合間から時々日射しが襲ってくるようになったからである。こりゃあ塗装にはいいぞと思ったけど、滅法蒸し暑いのには参った。1店覗いただけで逃げ帰る。外を歩いている人など一人も居らず、移動は全て車である。11時半ごろ洗濯終了。

とにかく暑いので、モールの中にあるイオンのポスフールという巨大店の中に入ることにして移動。店舗の中を少し覗いてみたが、大して興味も無く、一回りを途中でやめて外に出た。ところがそれからが大変だった。何しろ初めての店で、車もお借りしたものでナンバーも覚えていない。駐車した場所は一応覚えていたつもりなのだが、外に出て車を探しても何処にも見当たらないのである。確かにこの辺りだったと何度も繰り返して停まっている車を覗いても終わった洗濯物が積んである車が見当たらないのである。いヤア、参ったね。まるで魔法に掛ったみたいだった。自分一人だけではなく邦子どのも一緒なので、その思いは一層だった。しばらく経ってから、こんな馬鹿なことはあるはずがないと、闇雲に探すのを止め、改めて周辺の状況を見回すと、若しかしたら出口を間違えてのではないかということに気づいた。この店舗には全く同じ様なデザインの出入り口が4箇所もあるのである。間違って出てきても周囲には同じ様な駐車場があり、一見同じような車が停まっているのである。ようやくそのことに気づいて、違う出入り口に行ってみたら、思った通りだった。やっぱり間違いに気づかなかったのだ。ちゃんと車は元の所に何事もなく停まっていた。やれやれ。全くの、はあ、とんだ二人勝手の大騒動だった。田舎者は汗を掻くのが上手なのだと思った。

その後は珍しく、最近は何処にでも見掛けられるようになった○○食堂という、ご飯やオカズを好きな物を選んで食べられる店に入って昼食とする。守谷市にも守谷食堂という店があるが、ここは大和という地名なのか大和食堂という名だった。久し振りに焼き魚(サンマ)でご飯を食べた。この時にもラップしたままのオクラの入った小鉢に気づかず、その上に醤油を注して邦子どのに呆れ返られるなどの珍しくもない振舞いをしてしまった。食べ終わった後で、サンマよりはエボ鯛の方が良かったなと、しきりに悔しがったりした。どうも外食というのは好きではない。

その後はしばらく涼風を味わって車の中で軽く仮眠をした後、温泉に入ることにして、HOのガイドに沿って栗山町にあるシャトレーゼゴルフ&スパリゾート栗山という所に向う。ゴルフ場をベースとするリゾートホテルがあり、そこの地下が天然温泉となっている。ゴルファーの方も結構多かった。いい湯を1時間ほど楽しんで、先ほど頂いた電話では、もう作業が済んでいると伺っている工場に向かう。

16時過ぎ工場に戻る。汚れていた車の下部は真にキレイになって、ピカピカの黒色となっていた。SUN号の寿命が延びるのに役立つに違いない。お礼を申し上げて工場を後にする。Kさんと従業員の皆さんとは、なんだか今日初めてお会いしたような気がしなかった。1冊だけ残っていた手づくりの旅のガイド誌をプレゼントさせて頂いた。A4版の方で申し訳なかったけど、何かの時にお役に立てばありがたいなと思った。

途中で少し給油の後、昨日と同じく道の駅:マオイの丘公園にお世話になろうと向う。心配していた塗料の匂いも大したことはなさそうで、一先ずは安堵する。自分としては殆ど匂いは感じないのだけど、邦子どのが顔をしかめるようなレベルだと、今夜はどこかビジネスホテルでも探さなければならないかもと思っていたのだが、どうやらそれはクリアーできそうだ。

道の駅に着いたのは17時過ぎだった。もう殆どの店が閉店となっていた。来訪者は昨日と比べるとかなり減っていて、少しは静けさが戻ってきた感じがした。くるま旅の人は殆どがワンボックスの車で、キャブコンタイプの車は数が少なかった。ここに居られる方たちの多くは、そろそろ帰途に就かれるのかもしれない。未だ滞在されている人たちの多くは、今頃は道北の方に滞在しているのかも知れない。我々もあと10日余でフェリーに乗ることになる。

今夜は思ったよりも涼しくなりそうでホッとした。曇天の下、周辺には霧が立ち込めているのか、遠方はぼやーっと霞んでいてはっきり見えない。時々涼しい風が通り過ぎるのは、又天気が不安定となる兆しなのかも知れない。昨夜Sさんから頂戴した茹でトウキビを肴に一杯やって、今夜もまた早めの就寝となる。

コメント
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