山本馬骨の くるま旅くらしノオト

「くるま旅くらしという新しい旅のスタイルを」提唱します。その思いや出来事などを綴ってみることにしました。

2010年北海道くるま旅でこぼこ日記:第17日

2010-09-15 05:28:28 | くるま旅くらしの話

第17日 <7月26日(月)>

【行 程】 終日、クッチャロ湖畔キャンプ場に滞在 <5km>

昨日とは打って変わった悪天候で、朝から大風が吹き荒れて、静かだった湖面にはささくれ立った波が押し寄せ、小さな流木などを運んで、白っぽい泡がそれを包んでいた。このキャンプ場で見る初めての光景だった。とにかくすごい風で、これではどうしようもないので、温泉に入ってあとは静養するしかない。ゆっくりするには好都合なのだけど、風の吹き荒れる状況では、何だか心落ち着かないものがある。

キャンプ場の直ぐ上にある浜頓別温泉ウイングは、11時からの入浴開始なので、温泉に入る前に時間調整の買物をしようと、10時半頃Aコープまで出向く。店の中は驚くほどの寒さだった。北国では、普段寒い分だけ、冷房も効かせないと不都合なのかと思うほどだった。東京なら、罰金ものの冷え具合である。邦子どのはその寒さに耐えられず、早々に退却してしまった。氷を買おうとしたのだけど、板氷しかない。使いにくいので買うのは止め、その後に近くのコンビニへ行ったのだが、これ又2kg入りの大きい袋しか置いてないので、氷は諦めることにした。馴れないと、買物もなかなか思うようにはならない様である。

温泉には、開始時間の11時近くに行ったのだが、意外と多くの入浴者がいて結構混んでおり、これは予想外だった。サウナなどに入って汗を流し、温泉に身を浸して至極のひと時を過した。ここの湯は、日本では別府温泉に次ぐ良質の泉質とか。温泉施設により様々な特徴が強調されているけど、自分としてはその成分がどうとか、泉質がどうなのかなどということはあまり判らない。判るのは、柔らかい湯か、きつい湯かなどというくらいで、どのような温泉であろうと、皆身体に良いものだと信じ込んでいる。

温泉の後は、これはもう一杯やって昼寝と決まっているようなもので、そのとおりの実践行動である。ちょっと違ったのは、一杯が二杯となってしまったことくらいか。とにかく強風は益々勢いを増して来ている感じで、空には雲も多くて、夕陽の期待はゼロに近いと思えた。16時過ぎまで惰眠を貪って、目覚めて見ると、風は少し収まったようである。湖面の波も少し滑らかになってきたようだ。あまりにも身体を動かしていないので、何とかしなければと、邦子どのに声を掛けて、湖畔の道を白鳥の餌場らしいのがある場所まで散歩することにした。

キャンプ場から500mほど離れたところが飛来する白鳥たちを相手に面倒を見る所らしく、白鳥の館などと書かれた建物が建っている。この湖はラムサール条約に登録されている所ということで、環境庁が直接管理をしているらしい。具体的にはどのような扱いとなっているのか判らないけど、国が主体となると、いろいろ建物などが建って、面倒見が良くなるのかも知れない。

その白鳥の餌場らしき場所に、クッチャロ湖で採れるワカサギやエビなどの佃煮などを加工し、販売している店があり、丁度新しい網の手入れをしているそこの人に声を掛けた邦子どのは、その後しばらく話込んでしまって、なかなか戻ってこない。いつもの癖なのである。何やら有益な土地の話を仕込んできたらしい。自分の方は、若しかしたら奇跡が起こって、今日夕陽が見えるかもしれないと、日の入りの時間を前にやきもきしていたのだったが、これは結果として邦子どのの勝利だった。

   

今日のクッチャロ湖畔の夕暮れ。ようやく風は収まったけど、空の大半は厚い雲に覆われて、僅かに西の彼方だけが明るいままに暮れていった。

夕刻になってようやく風は収まったが、もう時既に遅しである。あとは、再び寝るしかない。食事の後は、少しばかりTVを見て寝床へ。邦子どのは、先の厚田港のキャンプの際にHさんから巻き上げた(?)らしい、徳永英明とかいう歌手のCDを終りまで聞いていたようである。自分の方は、歌など聴く間もなく、眠りの彼方へ旅立ったのだった。

コメント
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