山本馬骨の くるま旅くらしノオト

「くるま旅くらしという新しい旅のスタイルを」提唱します。その思いや出来事などを綴ってみることにしました。

2010年北海道くるま旅でこぼこ日記:第5日

2010-09-01 02:15:24 | くるま旅くらしの話

第5日 <7月14日(水)>

【行 程】 

東大沼公園キャンプ場 → 留の湯 →(道道・R278) → JR森駅 → (R5)→ 八雲町郊外ショッピングモール → 道の駅:くろまつない → 道の駅:ニセコビュープラザ →(道道)→ 真狩湧水 → 道の駅:真狩フラワーセンター(泊) <176km>

東大沼キャンプ場は、平日なので空いているかと思ったが、予想に反してバイクやくるま旅の人などで車もテントも込んでいた。昨夜は、着いた時に駐車場脇の草叢にテントを張り、傍で直火の焚き火をしている人がいて驚いた。邦子どのが近づくと、何だ!と誰何(すいか)されたとかで怒っていたが、処置なしのばか者である。老人になりかかった夫婦だったが、これはマナー違反というよりも無知か無法かのどちらかであろう。テント設営場所は少し離れており、そこに行くのが面倒ということらしい。直火はテント設営場所でも不可なのに、駐車場脇の草叢で焚き火の炎を上げているのだから、呆れ返るばかりである。注意をすれば、揉め事となり不愉快な思いをするのは必定なので、我慢をしたが、心底腹が立つ。

キャンプ場などでこのような愚かな行為をするのは、内地からの来訪者ではなく地元を除く近郊北海道ナンバーの車の人が多い。この車も地元の函館ではなく札幌ナンバーだった。反省よりも開き直りの態度は救い難い。北海道では、全道を挙げてくるま旅の外来者を排斥しようとするかの如く、くるま旅の環境を劣化させている感がするけど、実態としてはゴミ処理であれ、このようなマナー違反だって、その殆どは道内からの不心得者によるものが多いことをしっかりと調べて、このような者に対する処分と再教育をしっかりと行なって欲しい。

国は、観光立国などと言って、外国からの観光客の呼び込みにかなり力を入れているようだけど、北海道だって同じようなものであろう。外国からの観光客が、遠からず旅車を使って旅をするようになるのは明白である。その時にゴミ箱を撤去したりしていたら、中国の人たちはどんな行動に出るのか、もっと先を読む力を行政は発揮して欲しいものである。昨夜の光景を思い起こしながら、少しオーバーな不満が膨らんでしまった。

昨日の快晴の天気は一変していて、小雨模様の少し寒い朝となった。元々このキャンプ場は四囲を樹木に囲まれた森の中にあるので、全く眺望がきかないのだが、ガスがかると益々方向が判らなくなってしまう。最初の頃は東西南北の見当が全くつかなかったのだが、この頃はようやく判るようになった。9時半近く、トイレの処理をし、給水を済ませて出発する。

先ずは近くにある留の湯という温泉へ。ここに来ると必ずといって良いほど利用する温泉なのだが、一昨年ここに来た時、ちょっとしたトラブルがあり、不愉快だったので昨年は寄らなかった。というのも、一昨年ここで入浴を済ませて玄関を出て、車に戻って休もうとしていると、旅館の女将なのか仲居なのか知らないけど、それらしき人が飛んでやって来て、入浴料金を払ってないのではというのである。あまりのことに一瞬唖然としてしまった。ちゃんと払ったと説明して、一応は納得したらしいのだが、必ずしも疑いを晴らしたわけではなさそうで、大した謝罪もせずに引っ込んでいったのだった。ここでは無銭入浴などという行為をする者がいるらしい。それは取りも直さず、受付業務の怠慢を示しているのだと思うのだが、その様な事態に対する反省はあまりないようである。人間、突然降って沸いたような災難に出くわすと、それが理不尽なものであっても、一瞬腹を立てるのも忘れてしまうようで、この時は後になって無性に腹が立つとともに、それが高じてバカバカしくて己を嗤(わら)ってしまったのだった。

2年経って、少し腹の虫が静かになってきたのと、ここの安政の湯というのが、邦子どのにはフィットしているのではないかと考え、半分くらいは我慢して再来したという次第。でも又同じ様なことがあると不愉快は決定的な怒りとなるに違いないので、今回は予め料金を支払う際に証拠としての領収証を貰うことにした。邦子どのがその旨受付で申し入れると、大した謝罪もしないで、領収書を書いていた。この旅館はダメだなと改めて思った。お湯が良いだけで何時まで経営が持つのか疑問である。今は各地に温泉が掘られ、過当競争気味であり、おもてなしの心などと、TVのドラマにまで取り上げられているのに、この旅館は相変わらずの対応状況で、帰り際も受付は留守になっており、これじゃあ無銭入浴も可能だなと思った。

ま、しかしお湯の方は満足だった。このお湯のお陰で胡坐(あぐら)をかいた客あしらいが成り立っているのであろう。しかしここの経営者はじめ従業員は、本当にこのお湯に感謝しているのだろうか。風呂に入るだけの一見客は軽く扱い、泊り客だけに媚を売るような商売をしていたとしたら、幾ら宣伝に力を入れようと、現状維持が精一杯でそれ以上の発展はあるまい。

外に出ると、土砂降りの雨となっていた。どうやら今日は暗い一日となりそうだ。朝っぱらから愚痴めいた批判のご託を並べた所為なのかも知れない。今日はこれから北上し、ニセコか真狩辺りに錨を下ろすつもりでいる。海側を通って行くことにして、R278の方に出て森町方面へ。雨は引き続きの本降りとなった。途中砂原の道の駅はパスし、森町の市街地に入り、JR森町駅に寄り名物のイカ飯弁当を買う。やはり1年に1回はここを通って、この弁当を手に入れる必要がある。守谷市のスーパーの全国駅弁祭りなどでも登場する定番の弁当だけど、地元で買うのが一番と思っている。

その後はR5に入って、ひたすら北上を続ける。雨勢は一向に衰えないようだ。間もなく八雲町郊外のショッピングモールに到着し、ここで昼食休憩。早速体内にイカ飯を摂り込む。やはり味は昔に戻ってはいなかった。でも文句は言わない。1時間ほど休憩して出発。長万部に向う道の両側の湿原には、ノハナショウブの群生帯があり、濃い紫色の花が一面に咲いているのが見えた。でも走っている車の中からでは、花の情緒は味わえなくて残念である。長万部でのカニ飯は今回はパス。間もなく黒松内の道の駅に着き、ここでパンを買い入れる。

更に北上を続け、ニセコの道の駅に着いたのは、15時丁度。ここには良質の野菜がたくさん売られている。町を挙げて地元の野菜をアピールしている。その意気込みは、売り場を見れば一目瞭然である。売り場を覗くと、摘果メロンがあったので、漬物にしようと邦子どのが買い入れる。5個も入っている1袋がたったの100円である。酒飲みにはメロン本体よりもこの漬物の方が遙かに価値があるように思える。ついでにキュウリも買う。

今日の泊りは真狩の道の駅にすることにして出発。途中羊蹄山の伏流水の真狩湧水を汲み、道の駅到着は15時30分。夕刻までには時間があるので、一先ずは昼寝をすることに。今回の旅では、邦子どのの方が積極的だ。2時間ほど眠り、目覚めて夕食の準備に取り掛かる。自分はキャベツの千切りの担当。炊飯と餃子を焼くのは邦子どのの担当。いつものように一杯やりながら、今日の一日の終りが近づく。

コメント (2)
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