山本馬骨の くるま旅くらしノオト

「くるま旅くらしという新しい旅のスタイルを」提唱します。その思いや出来事などを綴ってみることにしました。

旅の記録から:2005年東北の春訪ね旅(第11日)

2009-03-12 03:02:36 | くるま旅くらしの話

第11日 <5月4日()

道の駅:森田→(弘前鯵ヶ沢線)→弘前市内駐車場<市内見物:弘前城の桜、長勝寺禅林>→〔市内見物の後、家内達は、弘前駅から能代まで五能線にて列車旅〕→(羽州街道)→道の駅:矢立峠(秋田県大館市)→道の駅:比内(秋田県比内町)→(秋田ロマン街道・鷹巣バイパス)→道の駅:鷹巣(秋田県鷹巣町)→道の駅:二ツ井(秋田県二ツ井町)→JR能代駅〔家族合流〕→(秋田道・秋田街道) →角館町武家屋敷駐車場(泊)<271km>

待望の弘前の観桜日。もう10年近くも通い続けているのに、ぴったり満開に出会ったのは1度きりなのだ。早すぎたり遅すぎたりの繰返しだったが、今年は2度目のピッタンコ間違いない。あとは天気だけ。晴天微風を祈るだけ。

6時前に出発して7時前に到着。いつもの駐車場は既に満杯で、臨時駐車場のようなところだったが、それでも城址近くに停められてよかった。先ずは朝食休憩。予想通りの開花状況で、よく晴れて風も弱く理想的な花見日和である。腹ごしらえをして散策開始。先ずはお堀の桜のトンネルへ。ソメイヨシノの古木が堀の両側に2列ずつ並んで500mほどの桜花のトンネルを作っている。北上展勝地も桧木内川堰堤にも同じレベルの花のトンネルがあるが、ここは城址であり、その艶やかさは堰堤のそれとは些か趣を異にしている。

   

お堀の桜とお岩木山。お城の外から見る桜の風景の中では、最も美しい場所ではないかと思う。

   

櫓と桜の風景。只一つ城内に残る櫓は、城の本丸と間違えそうだが、城と桜は良く似合う。

垣間見るお岩木山の凛々しい姿も桜の花を一層引き立てている。超満開で、花に埋まる風情をここで味わうのはこれで2度目である。心ゆくまで花を愛で歩く。お堀の後は城址内へ。未だ早いので入場料金の徴収もされていない。場内はソメイヨシノよりも紅枝垂れ桜が多い。枝垂れ桜は、ソメイヨシノとは違った優雅で艶やかな情緒がある。そよ風に揺られる花々の向こうに雪の冠を抱いたお岩木山がどっしりと構えて、弘前の街を見守っている。素晴らしい景観である。しばし芝生に寝転んで花と青空の距離を測る真似をしたりした。いい気分の時間だった。

   

城跡に植えられた枝垂れ桜は、古木とは違った趣があり、華やぐ美しさがある。

   

お城の中から見るお岩木山と桜。この季節のお岩木山は未だ冬で、冠雪が輝いているが、桜の花の背景としては、これ以上のものは無いといつも思う。

   

花と緑の風景。柘植の木には花は咲かないけど、庭園の引き立て役としては、大いなる力を秘めていると思う。

9時近くなって人出はますます多くなって混雑も激しくなってきた。もう十分満足したので、話に聞く津軽藩の禅林長勝寺を訪ねることにした。20分ほど歩いて到着。奥まった所に長勝寺があり、これが一番貧しそうな佇まいであったが、30以上もあるのだろうか、たくさんのお寺が連立しているのはすごいなあと改めて思った。戦国時代からの武将の信仰への思いを残す遺産だなと思った。ここは城址の桜の艶やかな喧騒とはかけ離れた世界であった。

   

長勝寺の禅林。道の杉並木の両側には、30以上を数えるお寺が並んでいる。一番奥に見えるのが長勝寺である。

   

長勝寺の山門。この奥に本堂と茅葺の庫裏があるが、禅林に並ぶお寺よりも侘しい雰囲気が印象的だった。

五能線に乗る倅たちは12時くらいには駅に行っていた方がいいので、車に戻って出かけることにする。再度通った城址付近の桜は、少し強くなった風に吹かれて散り急いでいるようで、外堀は花びらで埋め尽くされていた。この辺一帯がまさに桜色一色の感がした。これで弘前ともお別れである。

   

動かない花筏。僅かに3時間足らずの間に、花吹雪は堀を埋め尽くし、花びらはそこが水であることを忘れさすほどに、一面に敷き詰められ輝いていた。

五能線というのは五所川原から能代を結ぶ列車であると思っていたが、始発は弘前らしい。拓一人が犠牲(?)になって、倅とその母親はローカル線の二人旅を楽しむという筋書きである。どんな旅になるのか、約5時間の行程である。二人を弘前駅前で降ろして、拓は一路能代へ向う。弘前の市街を抜けるのが結構面倒で、何回も道を間違えながらようやく羽州街道に出て碇ヶ関方面へ。そこから先の一人旅のことは省略しよう。

17時過ぎ予定通り能代駅で二人を拾って、明日は角館の桜を倅に見せようと秋田方面へ向う。時間がかかりそうなので、秋田近くの道の駅にでも泊まろうかと能代郊外を走っていたら、何と高速道が出来上がって能代まで来ているではないか。それならば角館まで行ってしまえと、高速道を利用することにした。協和ICで降り、角館市街手前の温泉に入って疲れを落とし、武家屋敷の駐車場に着いたのは20時を少し過ぎていた。昨日に引き続きかなり走り回った一日だった。

コメント
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