山本馬骨の くるま旅くらしノオト

「くるま旅くらしという新しい旅のスタイルを」提唱します。その思いや出来事などを綴ってみることにしました。

私の旅車と旅車について

2007-02-01 22:52:58 | くるま旅くらしの話

 

私は車を使って長期的な旅をすることを「くるま旅くらし」と名付けています。短期間の車での旅はくらしではなく、単なる旅だと考えます。どちらも同じことのように思われますが、例えば、1週間のくるま旅と1ヵ月のくるま旅とではその中身はかなり違ったものとなります。前者は単なる旅であり、後者は暮らしの要素が多いものとなります。これらについては追々理屈などを述べさせて頂くつもりです。

さて、今回は、暮らしの中の「衣・食・住」の「住」に相当する旅車について紹介することにしたいと思います。私の旅車は、グローバル社製のキング5.3というキャブコンのキャンピングカーです。愛称をSUN号といいます。購入したのは2002年3月で現在5年目に入りました。走行距離は約8万kmとなりました。この車はディーゼル車で、前住の東京では規制が関わりますが、現住の茨城県ではNOxに関してはセーフということですので、これからは、この車の命の続く限り乗り続ける考えでいます。

旅車にはたくさんのメーカーがあり、たくさんの魅力的な車がありますが、私の場合はお台場のキャンピングカーのショーでこの車と出会って一目惚れしてしまった、それだけで購入したものです。日本製のキャブコンとしてはごく普通の標準的なタイプだと思いますが、私は、装備などにあまりこだわりませんので、ひたすらに自車を信頼して旅を続けるだけです。神経を使っているのは安全性くらいのもので、それは車そのものよりも運転者、利用者の心がけ次第だという考え方です。ですから、タイヤやバッテリーは早めに交換するようにしていますし、運転のスピードも遅さにイライラするよりもその遅さを出来るだけ楽しむようにしています。

旅車については、いわゆる暮らしを行なうための基本的な「住」の場としての機能をどれだけ引き出して使うかということが最も重要だと考えます。たくさんの装備を備えていてもそれを使いこなさなければ結局は無駄になりますし、車に負担をかけることになります。必要最小限の機能を備えていれば、あとはそれに必要最小限の贅沢のための機能を付加するだけのことで、それは旅のあり方によって決まるものだと思っています。私の旅車には、オプションとして付加したのは、バイクキャリアと電動ステップくらいで、後は何もありません。現在、ソーラーだけは追加しようと考えていますが、それ以外はもう何も必要ないと思っています。十二分に満足しています。

くるま旅くらしの「住」で大切なのは、

 ①よく眠れる寝床であること

②雨が降っても室内で調理が出来ること

③ある程度物品の収納に余裕が持てること

 ④夜間に内部でトイレが使えること 

 ⑤親しい友人・知人たちと歓談できるスペースが確保できること

などが挙げられると思いますが、①②が基本要件、そして私達の場合は③④⑤が満たされていることに満足を感じています。

何しろ車という狭い空間を住居として活用するのですから、考え方として、車はキャンピングカー(=野外活動のための車)ではなく、モーターホーム(=動く住居)という発想が基本になると思います。モーターホームといえば、USAなどの大型の車を想像してしまいますが、日本の場合は、USAの考え方とは違った新しい車を使った旅の形態としてくるま旅くらしがあるのだ、というふうに考えたいのです。即ちくるま旅くらしは戻る家のない旅くらしではなく、あくまでも定住の本拠を持った旅であり、その旅のための「住」の役割を担う簡易モーターホームなのだというわけです。 理屈をこねてもあまり意味のないことはわかっていますが、わが国の現状では、モーターホームという車の捉え方は少なく、キャンピングカーという捉え方で車を作り、求めているというケースが圧倒的に多いように思うのです。しかし、実際にその憧れのキャンピングカーを手に入れ、いざ旅に出掛けるとなりますと、1週間程度であればアウトドア気分で、キャンピングカーとはこのようなものなのかと満足できるのですが、1ヵ月を超えるような旅くらしとなりますと、アウトドア気分は消え去って、旅のための動く家として機能して欲しいという捉え方にならざるを得ません。

 旅車について、これから新しくくるま旅くらしを目指そうとされる方は、アウトドア機能だけではなく、モーターホームとしての機能がどのくらい備わっているかを旅車に求めることが肝心なように思います。私自身の経験からは、日本の旅車は作る側も使う方も、それをどう使いこなすかという楽しみ方やそれにどう応えるかという発想が不十分なような気がしてなりません。

これからは車を使っての旅くらしを大いに楽しむ時代だと思います。日本流のモーターホームとそれを受け入れ活用するツールや設備がより以上に整備されることを願って止みませんが、それは、旅車を使おうとする一人ひとりの思いによって決まってゆくものだと考えます。私は「くるま旅くらし」という新しい旅のあり方を提唱したいと思っていますが、そのためにも旅車に対する見方を確立してゆく必要を感じています。

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ブログ始めました。くるま旅くらしを提唱します

2007-02-01 00:00:00 | 宵宵妄話
今日からブログを始めました。現在66歳のジジイです。現役をリタイアして、3年になりますが、現役時代から車を使っての旅を楽しんでいました。リタイア後は、「旅」を「旅くらし」に拡大して、単なる楽しみではなく、生き方そのものを旅くらしの中に見出そうと努めています。

このブログでは、これからその「くるま旅くらし」についての私の思いや出来事をお知らせし、特に同世代の方々を中心に、リタイア後の生き方などを考える上で、何か少しでもお役に立てればいいなと考えています。

旅には、様々な方法や形がありますが、私が提唱するのは、「車」を使った旅です。移動手段に車を使い、宿泊手段にも車を使うというのがその基本形です。現代は車社会です。自分で運転する、しないに拘らず、車なしでは生活は成り立たないと言っても過言ではありません。それが本当に善いことなのかどうかは判りませんが、少なくとも車社会であることは認めざるを得ないと思います。とすれば、この文明の利器を、本当の利器として活用した旅があっても良いのではないかと考えます。

 車を使っての旅のコンセプトは、現役時代とリタイア後とでは大きく異なるような気がします。それは、使える時間の量が大きく異なることに起因すると思います。現役では、旅に使える時間は週末や連休等の時間に限定されるのが普通です。しかしリタイア後は、特別な仕事(用事)を持たない限りは、旅に使える時間は無制限といってもいいほどです。これら時間の使い方を、車を使っての旅に当てはめると、現役では「くるま旅」となり、リタイア後は「くるま旅くらし」となるのではないかと考えました。つまり、「くるま旅」はせいぜい2週間ぐらいが限度の旅であり、「くるま旅くらし」はそれを超える長期的な旅ということになります。

 私がくるま旅くらしを始めてからは、未だ僅か3年しか経っていません。しかしその3年の中に、これからの人生をより豊かに生きて行くためのヒントや経験をたくさん得ることが出来ました。旅の魅力は、出会いと発見にあると思います。そして新たな出会いと発見には必ず感動がもたらされます。感動の激情が収まると、人は満たされた心に癒しを感ずるのではないかと思うのです。私がくるま旅くらしを提唱するのは、これらの旅の魅力を何よりも多くの同世代の仲間達に実感して頂きたいと願うからです。  

 ブログを始めるに当って、6つのカテゴリーを用意しました。それは次のようなものです。
①くるま旅(くらし)の考え方・理屈など
②くるま旅くらしの情報・ガイド
③くるま旅くらしの衣・食・住について
④出会いのメモリー(旅のエッセー)
⑤旅人の目(世情コメント)
⑥くるま旅くらしの雑感

 これらのカテゴリーを念頭に置きながら、くるま旅くらしの中で拾った出来事や巡らした思いなどについてご報告してゆきたいと思います。それから、これからくるま旅(くらし)を始めようとお考えの方には、是非拙著をお読み頂ければと思います。この本の中で、私のくるま旅くらしについての基本的な考え方やその要領などについて、一通り取りまとめてお知らせしているつもりです。
 
さて、明日からどのような話題やテーマをとりあげたら良いのか。これは旅に出る前のワクワク気分と同じですね。今日は先ずはここまでとします。(馬骨)
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