山本馬骨の くるま旅くらしノオト

「くるま旅くらしという新しい旅のスタイルを」提唱します。その思いや出来事などを綴ってみることにしました。

Ⅰ.旅車の取り扱い方:1.旅車の運転について(その2)

2007-02-27 00:02:42 | くるま旅くらしの話

後進(バック)時には、下車して確認を

 旅車は図体が大きいものです。前進する際は普通車と変わりませんが、車庫入れなどバックする際には充分気をつける必要があります。バックアイカメラを装着している車もありますが、カメラに頼ることなく、バックの際は一旦下車して後部、後方を確認してから車を動かすことをお薦めします。バックアイカメラが捕らえられる後方の視界は存外に狭く、直下部くらいしか判別できないケースが多いようです。ドアを開け、左右の後方を確認しながら静かにバックするように心がけたいものです。

 私は、運転が下手で、特にバックが弱く何度も苦い経験をしています。ついうっかり油断をして、後方に土手(土が盛り上がっている箇所)があるのに気づかず、愛車に怪我をさせてしまっています。お恥ずかしき次第です。

頭(高さ)と車幅に注意する

 次に運転時の要注意事項として、これはどなたも自認されていることだと思いますが、旅車の高さと幅に対する感性を働かせることの大切さです。旅車の車高は、多くの場合3m前後になるかと思いますが、うっかり低い陸橋下の道などをくぐって天井をぶつけたりしたらこれは大ごとになります。昼間は大丈夫でしょうが、夜間や或いは何かトラブル等に巻き込まれて焦りがある時などは、特に要注意です。安易に近道を選んだり、ナビだけに頼ったりしていますと、実地・現場の情報を見落とすことがありますので、しっかりと自分自身の目で確認することを心がけるようにしたいものです。又、隣に乗る人も安全運転には、十二分に協力する必要があります。

次に旅車は、多くの場合、ベースとなる車のシャーシ(車台)に居住空間をつくったものを架装しているため、運転席と後部の車体の幅が異なっており、後部の方が幅が広くなっています。このため、最初は車幅感覚が不安定になり、狭い道では、うっかりすると離合の際にトラブルとなる危険性があります。これをクリアするためには、慣れることしかないように思います。理論的には、サイドミラーが触れない限りは、後部車体は通過可能と考えて良いわけですが、ぎりぎりの状態の場合は、決して無理をすることなく、状況に合わせた運転を心がけるべきと思います。基本的には、不断から近道などに囚われずに、幅員の広い道路を選んで走るように心がけることが大切です。

追い越される寛容さに慣れる

 旅車は、図体も大きく、風の抵抗などもかなり厳しいものがあり、とても普通車のような感覚で運転できるものではありません。最初から謙虚に出来る方で無い限り(私もその一人なのですが)、このズレに気がつくまでには結構時間がかかるものです。ややスピード狂の気のある私は、旅車の限界を知るまでに結構時間がかかったものでした。高速道などで、一番左を走り続けることに我慢がならず、車に余計な負担をかけたことも再々ありました。しかし、今ではすっかり悟った状態になり、一番左の道が自分の車の専用道路だと考えています。

又、長い上り坂などで、後方の車に迷惑をかけているような場合は、停車できる場所を見つけ次第、道をゆずるのもエチケットだと思います。追い越されるのが当たり前と思えば、安全運転のレベルは格段に上がるように思います。道を譲ることで後方の人たちの渋滞ストレスを押さえ、全体としての安全運転が確保されるからです。これは車の性能の良し悪しに拘らず旅車の運転者としての大切な心がけのような気がします。自分は、運転は下手なのだ、だから道を譲るのが当たり前なのだという心境に早く到達したいものです。

眠くなったら車を停めて仮眠する

 真に当たり前のことを書きましたが、これは安全運転の最大の秘訣です。居眠りやわき見運転は交通事故の原因のかなりを占めていますが、集中力が落ちてきたなと自覚したような時は、どこか駐車できる場所を探し、見つけて、そこで好きなだけ横になって眠ることが肝要です。そのまま無理をして運転を続けていますと、危険度は益々増して来ます。ガムを噛んだり、冷たいジュースなどを口にしても、ほんの一時だけの気分転換に過ぎず、元々疲れている身体や神経は回復したわけではありませんから、たちまちもとの状態に戻ってしまいます。

 いつでもどこでも身体を横にして休める空間を持っているのが旅車なのですから、特別な予定でも無い限り(或いは予定があっても)無理をして急ぐことを止めて、車を停めて仮眠すればいいのです。20分も眠れば、頭はスッキリして、外に出て深呼吸をすれば、身体もシャキッとすること間違いなしです。

コメント
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